思うようにはいかない
前回の続き。
調べなおしたら高級旅館への申し込みは3回目のトライだった。
仕切り直して今日は最初っから。
まずチャレンジしたのは、あのペコちゃんで有名な某お菓子会社?の製造工場である。
ライン作業でお菓子の箱詰め?とかがメインそうで簡単っぽいし、なんたって人とのコミュニケーションが少なそうなのもよいのでまずはこれにしてみた。
例のアプリで「応募」ボタンをポチっと押せば応募完了だ。
何年かぶりの社会復帰のなのでちとドキドキした。
「え~?受かっちゃったらどーしよー。いよいよ社会復帰じゃーん。なんか、第二の人生が始まるみた~い」とかも思った。
が、「え~い、ままよ!」と勇気をだしてボタンをクリックした。
するとすぐさま申し込みが完了した旨を知らせるメールがタウンワーク側とペコちゃん側から送られてきた。まあここまでは自動なんだろうて。
で、気になるのがペコちゃん側から来た返信である。
「申し込みありがとうございます。暫くたっても担当者から連絡がない場合、またはお急ぎの場合はこちらまで連絡ください」
といったような内容が書かれていた。
それって、特に要らなそうな人材の場合に対しては「てめぇから直接連絡よこせやー。そしたら話を聞いてやらんでもないがなー」的なことを意味するのだろうか?
勇気を出して応募したのにもかかわらず、案の定、4~5日経っても先方からの連絡は一向にないのだった。
しょーがないんで次の候補に応募しようかな、と諦めかけていた1週間後、ペコちゃんから連絡がきた。
「面接の日程を云々・・・・」と書いてある最後に、「なお、当社はダブルワークは不可となっております。ご了承ください」と書いてあるのだった。
おいおい・・・。それって最初っから応募の詳細に書かれてたっけか?
いやいや・・・。書いてあったらちゃんとチェックしてたはずだと思うんだが・・・。
まあいーや。どのみちダメってことね。
かくして最初のトライは失敗に終わったのだった。
この後、応募条件に「ダブルワーク可」を加えておいた。
2回目の応募は1回目が不採用だとわかってすぐにまたもアプリから応募した。
車でしか通えないような不便な場所にあるプラスチック製品の工場である。
ところがここからは1週間以上経ってもなんの連絡もなかった。なしのつぶてである。
そ、そんなことあるんだ。連絡すらしてもらえないんだ・・・。
ここらあたりから「ちょっと簡単には決まりそうもないんじゃ・・・」と思い始めてきたのだった。
で、やっと昨日の続きの、3回目の応募となる高級旅館だ。
ここは3日後ぐらいにちゃんと先方から「面接日程の希望を知らせよ」とメールがきた。
しかもWeb面接だって。
うわぁ!進化してらー。
たまたま本業でもオンラインを使う予定があり、たまたまWebカメラも持っていたのですぐに対応ができた。
Web面接といえど、やっぱスーツ姿で面接すんだよな。家にいるのにスーツ姿で机に向かうって・・・。
まあ世の中の普通の人たちはきっと皆そうしてるんだろうけども。映らない下半身は適当、とかいう話も聞いたことはあるが。
で、ちゃんと面接してくれた。
可能な勤務時間帯等詳しく話を聞いてくれたし、何より維水志のアピールポイント「GW・お盆・年末年始・日曜祝祭日、一切関係なく勤務可能」も伝えることができた。
「なるほど、ではシフトもその辺りを考慮して組ませていただくことになりますね」的なことを面接官の女性はおっしゃっていたので、「こりゃ脈があるな」と、その時は思った。
が、こちらも待てど暮らせど連絡が来ることはなかったのである。
せ、せめて「不採用」の知らせぐらいしてくれてもいーんじゃないのかぇ?
就活ってばこんな感じが普通なの?
いやいや、連絡無しも不採用通知も結果は同じじゃーん。
通知してごちゃごちゃとゴネられたら面倒だからかしら?いや連絡しないほうが「まだですかあ?どーしてダメなんですかあ?」とか問い合わせが来てより面倒な気がしないでもないが・・・。
まあいい。
3回目の応募にして、就活の厳しさを思い知ったよ。
世の中、甘くないんだねぇ。
20年近く、ぬくぬくとまではいかないが、順風満帆に自営業を続けらていたのは奇跡に近いのかもしれん。とてもありがたいことだったのか・・・。
4回目、某ネクスコ中日本のぷらっとパーク内お土産売り場兼食堂。
時間帯が思っていたのと違い撃沈。
5回目、同食事処。
現地まで行って面接。髪の色が7色の若い兄ちゃんに面接を受けるも不採用。
6回目、今度は旅館じゃなくてホテル。
ホテル、と言ってもなーんか個人経営っぽいこじんまりとしたホテルだが、現地に行って面接を受けた部屋がこれまた「ここはもの置き場?」とも思えるようなところだった。いろんなものがしっちゃかめっちゃかに積み上げられていたり床に転がっていたり・・・。かろうじて机と椅子を置くスペースがある、みたいな。
で、一応好感触ではあったが、先方は維水志の通勤時間のことをやたら気にされていた。
なんたって1時間はかかるのである。維水志的にはしょっちゅうツーリングで来ているところだし、バイクで通っていーのなら毎日ツーリングじゃーん、とか思っていたから特に気にしてなかったのだが。
ところが通勤時間のことを改めてよく考えて気づいた。
往復2時間って無駄じゃね?
と。
その時間、働いていたほうがお金が発生するやんか!
と。
どーしてそんな当たり前のことも気づかないのだろうか?
自分のアホさ加減にげんなりとした。
このホテルもきっと不採用だったにちがいないが、ここは面接の三日後には自ら辞退の連絡を入れたのだった。
そーゆーわけで、4~6回目の応募は受かったとしても、きっと通勤時間のことが苦になって長続きはしなかっただろう。
まあ結果オーライなのさー。
一転、最寄りの駅構内での勤務地に変更することにした。
ところがその辺りで時給1200円以上というのは皆無だったため、条件を時給1000円以上に変えざるを得なくなってしまった。
それでも通勤時間2時間が30分程度に代わるなら全然問題ないじゃないか、むしろそっちのほうが稼げるじゃんか、ということも悟ったのだった。
前回のタイトル「12回目にして」ってやつ、間違えちゃった。
本来、次回のタイトルにすべきものだった。
そう。あと5回不採用と相成ります。
つづく。