結末はいかに?
いや。
梅田屋に行く前にもう気持ちは決まっていた。
自分が乗りたいのは、そう。
Ninja400Rだ!
ネットのインプレや雑誌の総評からもその乗りやすさが称賛されていた。初心者でも簡単だ、と。
カワサキさんに敬意を表したい。
おっさんの心を再び燃え上がらせてくれたそのかっこいいフォルム!
フルカウルだ。これなら乗ってみたい!と思った。
しかも低速トルクがあり、街のり重視で気合を入れて走らなくてもよいという。
そして、なんと言っても購入しやすい価格設定。
オレのような世代をターゲットにしているのだろうか。同クラス内では圧倒的に安い。
この世代ならクルマを所有している率は高かろう。それでもバイクを買いたい場合、いくらなら出す気になるだろう?
もちろんそれぞれの経済事情によるだろうが、オレにとっては十分に購入意欲をそそるに足る価格だった。
スズキのグラディウスもかっこよかったが400ccで80万円では法外に思える。
このNinja400Rに乗って、本当にバイクの楽しさが開花したなら大型免許を取ってリッタークラスのバイクに乗りたいと思うだろう。その時でもスズキのバンディット1250は100万円で買えるのだから今400ccに80万円出すのは無駄な気がしてしまう。ターゲットが違うのだ。
つまりNinja400Rのコンセプトには、カワサキの「おっさんたち!またバイクに乗ろうぜぃ!」的なメッセージが込められている気がする・・・・。
のはオレだけ?
とにかくセローと泣き所屋の割引価格はだしに使わせてもらうことにした。
梅田屋に乗り込む。
元気のいい兄ちゃんが愛想よく寄ってきた。「決まりました?」
「セローがニンジャ400にしようかと思う」とオレ。
すると兄ちゃんがさっそくセローを引っ張り出してまたがせてくれた。
確かに乗りやすそう。
でもそそくさと降りて本命に!
おお!フルカウルだ!
た、確かにでかい・・・。乗れんのかあ?
ええい!もう決めたんだあ!
「じゃあ見積り出してくれる?」
そして1回目の見積りでは案の定期待通りの価格はでず。
めんどくさいから泣き所屋を訪れた旨を伝え、そこでの割引額も伝えた。
すると兄ちゃんが
「泣き所屋には負けたくないんで今日決めてくださるならがんばりますよ!」
という。
せいぜい安くても泣き所屋より千円単位だろうと思った。あとはおまけでなんかつけてくれるとか・・。
クルマと違ってバイクはもともとの価格が低いのだから。
で、兄ちゃんの提示した価格は予想を越えていた。
十分に誠意を感じたので
「よし!じゃそれで!」
「ありがとうございますっ!!」
と、あいなった。
かくしてオレの四半世紀ぶりのバイクデビューは決まったのであった。