弾丸ツアラー ソースかつの甘酸っぱい想い出
残りあと1時間を残してゴールドラインを疾走。
それでもただ走り抜けてしまうのがもったいないから時折停車するのも忘れない。
当初、雨の予報だったがなんとか天気にも恵まれた。朝なんか晴れてたし。
そして3つ目、ゴールドライン制覇。
贅沢な写真だあ。こんなところに停車できないよね。普通。
磐梯山を眺めながら走っていると前方を行く単身さんがなにやらごそごぞと動いている。
それまでも時よりストレッチのためか、両手離しでライディングしたりするから「すげーな」と感心したりする場面もあって、またストレッチの1種なのかな、と思った。
なにやってんだろう?とよーく見ると、なんとカメラをこっちに向けているのだった。
慌ててピースサインを出した。
いや、まあ器用な人なのは言うまでもないが、超がつく器用さなんだな。
その映像はこちら↓(だいたい4分45秒ぐらいからです)
http://japarider.blog57.fc2.com/blog-date-20120606.html
最後に食事をしてこの旅を締めくくる予定だったが道の駅らしきものが見つからず、諦めかけていたそのとき、
あった!
野口英世記念館。
お食事どころがいくつかあって、その中に「ソースかつ丼」の文字を単身さんが見つけた。
時刻はもう間もなく11時である。
考えてみればもう福島まできているし、ここから磐越道のICも近い。
往路が仙台まで5時間だったことを考えれば、復路は4時間半もあれば間に合うとふんだ。
だってぇ・・・・。
ソースかつ丼を目の前にしてこのまま帰るわけにはいかないもん。
古い日本家屋をそのまま店舗にしたような情緒ある店に入る。
相津?あいづって読むのかな?
そーいや大学のとき、バンド仲間でカシオペアの「Eyes of the Mind(アイズ・オブ・ザ・マインド)」って曲をやったんだけど、会津若松出身のメンバーが、この曲を「心(マインド)の会津(アイズ)」と呼んでいて、とても気に入っていたのを思い出した。
どうしているかなあ・・・・。彼・・。訓読みだと女の子の名前にしか読めない名前をいつも訓読みで呼ばれるたびに、福島なまりでそれを音読みに訂正していたのが懐かしい・・・。
このブログを見つけて連絡くれたりしないかしら・・・。
メニューを見ると、「当店おすすめ」の欄に、なんと!
「ソースかつ丼と喜多方ラーメンのセット 千円」があるではないか!
こりゃこれで決まり!と思ったのだが、維水志としてはどちらかをじっくり味わいたかったのでソースかつ丼千円にした。
こうして課題を残しておくことで、また来たい、という気持ちも残せておけるのよね。
ちなみに、よくばりな単身さんは、その「おすすめ」を注文。
やがてソースかつ丼が運ばれてきた。
きたーーーっ!このボリューム。
甘酸っぱい、フルーティなソースがたっぷりかかっていてキャベツを敷いたご飯にぴったり合うのだった。
うーむ。これぞ青春の甘酸っぱい想い出だ。(ちなみにご飯の量がすごいです)
一方、単身さんが写真を撮らない。あれー、撮らないなー、と思ってたら、どうやら天然で忘れてたらしい。
単身さん注文の「ソースかつ丼&喜多方ラーメンセット(食べた後)」の映像は動画のちょうど5分ぐらいのところです。
超満腹になったところでいよいよお別れの時間となった。
最後にお店の人に頼んで記念撮影。
天気がよいので単身さんはもう一度スカイラインを走って帰るのだそうだ。
店を出て2キロほどで猪苗代磐梯高原ICという長い名前のインターが出てきた。
ちょうど信号がうまい具合に赤になり、最後に言葉を交わす。
そして手を振って・・・・。
さようなら・・・・。
暫くは心が重くなる感じがして、やはり別れは寂しいと思うのだった。
だが、そこから先は楽しかった出来事が次から次へと思い出されてきて再び浮かれ気分になっていった。
白河を過ぎると那須の文字が・・・。もしかして福島は以外と近い?
1時間ほどで那須高原SAに到着。土産を買い、最後の給油をする。
時刻は12時半をまわったところだ。タイムリミットはあと3時間半。
やがて宇都宮あたりから東京まで180キロぐらいの標識もちらほら目にするようになった。
え?じゃああと2時間ぐらいで着いちゃうじゃんか。
やっぱ福島は首都圏から近い!
こ、これならわざわざ大型車なんかレンタルしないでも、影丸で十分に来られるんじゃね?と思った。
うーん。大型バイクの魅力がわかるまではまだまだ時間がかかりそうである。
それか、もしかしたらバイクが自分に合わなかったのかもしれない。
もちろん楽しかったし運転もしやすかった。
だが、ムルティのときのような「手放したくない」感が今回はない。
あんときゃ、「嫌だあ~、返したくな~い」と友達のおもちゃを借りておきながら手放さずに、「ほら、あんた、これはDUCATIちゃんのなんだから、ちゃんと返しなさい」と親から窘められるお子様と同レベルの気持ちだったのを覚えている。
そんなことを考えながら走っていたら佐野SAに到着。
時刻は1時半を回ったところ。
ここでは情報を得るために得意のコンシェルジュのところへ。
「ここから国立府中まで距離はどのくらいですか?」
「お調べしますね・・・・・109キロほどです」
と言いながらパソコンの画面を見せてくれた。
ネクスコ東日本の自分もよく見ているページである。
別ルートを見ると距離的にはほとんど差がないが料金が500円増しになる圏央道のルートがあったんでそれも聞いてみた。(別にお姉さんと長くしゃべっていたかったわけではありません)
というのは、あの中央環状線の排気ガス充満トンネルを走りたくなかったからである。
ところが、これ、まだ繋がっていなくて一度、一般道へ降りないといけないらしい。
そりゃダメだ。
圏央道って、あの海老名から八王子に向けて建設中の新しいやつじゃん。なに、あれがここまで繋がってくるんだ!
すげー。
そしたら都心を抜けずにこっちまで来られるようになるじゃん!
一刻も早い完成を願いつつ、また排気ガス充満トンネルを覚悟しつつ、最後の休憩を終え、2時に佐野SAを出発。
狙った通りで都内には渋滞もなく、3時半にはレンタル先の店舗の最寄のスタンドに到着したのだった。タイムリミット30分前である。
(ちなみにタイガー800の燃費を後で計算すると21リッターでした)
なんと、あっけない。
猪苗代湖から4時間を切る旅であった。
虫だらけになってしまったタイガーのスクリーンとライト。お疲れさん。ありがとな。楽しませてもらったよ。
さあ、最後にもう一走り。
我が愛車、影丸で小田原まで帰るぞい!
よせばいーのに八王子バイパス以外は下道で帰ることにした。
なんでだろう・・・。
たぶん余韻に浸っていたかったのかもしれない。
途中、雨に降られて厚木のスタバで一息入れ、自宅に到着したのが午後6時20分ごろ。
前日の午後2時に出発したのがウソのようである。
外出時間:約28時間半
走行距離:約1020km
維水志にとっては夢の国にいるような幸せいっぱいの旅であった。
夢の国ディズニーランド?
そこへ行かずとも、夢の国はもっと身近なところにある、と悟った。
最後に、わざわざ予定をあけてくださり、この無謀なやからにお付き合いいただいた単身ライダーさんにこの場でお礼を言わせていただきます。
ありがとうございました。
弾丸ツアラー維水志 仙台・磐梯山編 完
P.S.肩こりで体がバラバラ・・・。腹筋・・・しなきゃ・・・。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
「ソースかつ丼を味わってみたい」「確かに圏央道ができたらすごい便利だろうなあ」などなど、いろいろと感想もおありでしょうが、クリックひとつ是非とも恵んでくだされ~o(〃'▽'〃)o