東京 谷中
今日は母ちゃんの伯母の七七日で東京まで法事に行かなければいけなかった。
バイクでさえ東京へ行くのは憚られるのに車でなんかなおさら行きたくないから気分はすっかり電車だった。
だが、母ちゃんは不慣れな土地へは当然息子の運転で連れて行ってもらえるものだとばかり思っていたようで、一向に予定確認の連絡をよこさない息子に業を煮やしてとうとう前日に「明日は迎えに来てくれるんでしょ?」というメールを送ってきた。
考えてみりゃ当たり前っちゃ当たり前だ。自分の配慮のなさに失望してる暇もなく、慌てて行き方を調べるのだった。
法事が行われる場所は台東区谷中という上野あたり、東京のど真ん中みたいなところだが、どうやら行程のほとんどが高速道路で母ちゃんのいる横浜からだと1時間もかからないようだ。
それにお寺には「ない」と思っていた駐車場もあった。
そうは言っても東京だ。車では時間がまるで読めない。11時から始まる法事に間に合うように小田原の自宅を出たのが8時。眠い。
母ちゃん宅についたのが9時ちょっと前。
ひどい天候なので道路もすいていて10時前には目的地近くまで来てしまっていた。
愛車ポロのナビは目的地近辺に来ると「案内を終了します」と一方的に案内をやめてしまう。
それで目の前に見えた寺が当然目的地だろうと思って車を入れると、なんとそこは違うのだった。
え?こんな都会に寺が隣接してんのかよ、と予想外の出来事に慌てたが、仕切り直して一方通行でごたごたしてるその辺をぐるぐる回るとなんと寺の多いことか!
それで黒い服を着た人がここかしこに歩いているのだった。
「ここは奈良・京都か?」
と思ってしまうほどだ。
とりあえず目的の寺に到着したが、法事が始まるまで1時間以上あるので近くのファミレスで時間をつぶした。
母ちゃんとファミレスで将来のことを語りあうとは思わなんだが貴重な時間となった。
それにしても今日は雨が気まぐれだ。
豪雨、晴れ間の繰り返しである。来る途中も前が見えないほど降ったかと思うと雲間から青空が垣間見えたりする。きっとこの日のライダーは天国と地獄を行ったり来たりするようなもんだったろう。
やがて親族4世帯12名が集結し法事が始まった。
なんでもこの寺は最近改築をされたようでピッカピカである。
改築はわかるが金箔のシャンデリアみたいな飾りとか必要か?
そんなことより今日帰ったらマイハニーの誕生会の準備をしないといけないんでありがたいお経の途中もずっと買い物や料理手順のシミュレーションをやっていたのだった。
バチ当たりな野郎である。
その後、お寺で仕出し屋の料理をいただきながら歓談をし、お開きとなった。
帰り、すぐ近くで老舗っぽいおせんべい屋があって立ち寄ったりしたが、東京と言ってもまだまだ下町情緒を残しているところがたくさんあるのだなあと思った。
横浜まではこれまた空いていて、今度は40分ぐらいで帰ってこれた。
意外と東京って近いのかもしれない。
なんとかせにゃいかん。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
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