エアゲージ
リターンしたばかりの頃はそれこそ乗れるかどうかだけが問題で自分でメンテナンスすることなんか眼中になかった。
それでも時間と共にだんだんと視界が広がっていき、知恵が増えると様々な問題点が目に付くようになってきた。
その中でも特に無頓着だったのがタイヤの空気圧である。
クルマの場合、四つ輪だからか、あるいは繊細な感覚を持っていないからか、多少空気圧が抜けてもさほど気になることはなかったし、チェックするとしても高速に乗って遠出をする前ぐらいだったろう。
正常な空気圧に戻した後の路面を走るスムーズさは確かに体感することができたが、だからと言って給油するたびに毎回ガソリンスタンドでエアチェックをすることなど皆無だった。
だが、バイクは違っていた。
5,6千キロ走ったときのオイル交換のときだったか、お店の人に「かなり空気が抜けてますよ。マメにチェックしないとダメです」と言われた。
そんときゃ「そんなもんか」と思った。
で、ヤマハの試乗に行ったときだったか、そこでも店主が、影丸の前輪を見るなり「空気圧を低くして走るのがお好みですか?」という嫌味とも解釈できる発言をした。
要するに、見ただけでそれとわかるぐらいエアチェックを怠っているという証でもあったのだ。
その言葉は嫌味チックではあったが、今思えばありがたい忠告だったと思う。
空気圧が低くてまともな走りができない上に、タイヤの磨耗も早くなってしまったりしたら大変よろしくない。
その後、エアコンプレッサーの購入に至り、自宅でもチェックできるようになったのはそういった経緯があった所以である。
ところがエアコンプレッサーに付属していたエアゲージの使い勝手が悪い、さらにはコンプレッサー起動時の騒音が激しい、などの理由から結局、給油時のエアチェックのみに甘んじる結果となってしまった。
なのに、いつも給油するスタンドのエアの先端が車タイヤ用の斜めに空気口に差し込むタイプのやつで、もの凄い使いにくいのだった。
毎回ベストな位置に車輪を持ってってもブレーキディスク等が邪魔になって先端を空気口にまともに当てられない。そもそも斜めなんだから垂直に当てるのは無理である。
そんなわけで毎回ジレンマにさいなまれているのだった。
で、せめて空気圧だけはちゃんと量ろう、と購入したのがこれだ。
差込口までがゴム管でできているのでちゃんと垂直に当てられる。
よしっ、引っ越しが落ち着いたら量ろうじゃないか、と思っていたら2回ほど落下させてしまった。
(o ̄∇ ̄)o!!
は、針がズレてしまったではないか!
ゼロのところまで降りてこないのである。
・・・・・・。
そのままこいつをコンクリートにぶん投げて破壊したい衝動にかられたのは言うまでもない。
で、使わないままタイヤ交換となった。
千円ぐらいのも売っている中、気合いで三千円近くするのを選んだのだ、ぶっ壊すわけにもいかぬ。なんとかちゃんと使える手立てはないか。
それで昨日、ガソリンスタンドにこいつを一緒に持って行った。
そこでスタンドのエアを使ってエアチェックをし、こいつでも空気圧を量ってみる。
で、誤差を知っておけばよいのだ。
つまりゼロに戻らないこいつは、戻らない分をプラスしてメモリを読めばいいのか、それともそのままの数値を読んでいいのかわかるはずである。
給油ののち、「エアを借りてもいいですか?」と借りようとすると、店員が
「よろしかったらそちらの口のをお使いください」
というから「なんだ?」と思って見ると、なんと、先端が斜めじゃない横の口になってるアダプター?があるじゃないか!
そか、やっぱバイクのエアを入れるにはクルマ用のじゃやりにくいってこの女性店員はちゃんと知っているのだ。
ありがたい!
先端を付け替えてやってみるとウソのようにやりやすいのだった。
Ninja400Rの空気圧は前輪が2.25で後輪が2.50である。単位のことはよく知らん。
う、タイヤ交換してからまだ300キロぐらいだけどもうかなり抜けている。もっともここに来る前に自分のゲージで量ろうとして何度かプシューって抜いてしまったことも関係しているかもしれないが。
前後輪、それぞれ0.25ほど減っていた。
それぞれ見た目0.02ぐらい多く入れてみた。
そして自分のエアゲージを差し込んでみる。
お。
ちゃんと同じ数値を示している。
ということはゼロにならない分を足さなくてもいいわけだ。
よしよし。ぶん投げてしまわないでよかったじゃないか。
スタンドを出ると、タイヤ交換したときのスムーズさがよみがえっているのがわかった。
やっぱ空気圧は大事だわ。
出かける前は毎回ちゃんとチェックしたいね。
そして今度懇意にする予定のスタンドはとても親切でよかった。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
「今まで空気圧が低くてわかんなかったって・・・鈍感?」「え、逆にアダプタのないとこなんてあるの?」などなど、いろいろと感想もおありでしょうが、クリックひとつ是非とも恵んでくだされ~o(〃'▽'〃)o