糸魚川沿い道路の正体
そう。
糸魚川沿いを走るのが帰り旅の中で一番のメインとなるはずだった。
だが振り返ってみると、この旅はもう終わっていたのだ。かにや横丁で土産を買った時点で。
というのも・・・・
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さて、どんな素敵な景観が待っているかな?
と、期待に胸を膨らませ国道148号線を進む。
・・・・。
意外と車が多いのね。
松本や諏訪といったナンバーが多い、ということは日曜レジャーからの帰り道なんだ。
・・・・・。
なんかトラックも多くね?日曜なのに。
・・・・・。
あのぉ・・・
トンネルばっかなんですけど。
トンネルを抜けると雪よけで川が全然見えないんですけど。
・・・・・・。
そりゃそうだ。
テレビで見たのは電車からの風景。
それがどうして一般道からの景観と必ずしも一致するというのだ?
しくった・・・・。
やはり群馬経由にすべきだったか、と時々顔を出す後悔の念を上から抑えつけてくれるのは、かにや横丁の愛なのだった。
で、前にトラック2台。
たまーに追い越し車線になるが、これらのトラックを無理して抜かしてもどーせ数分後にはまた別のトラックの後ろになることはわかっている。無駄だ。
たまらず最初に出てきた道の駅に立ち寄る。
道の駅だっていつまでも営業してるわけじゃない。道の駅での休憩はここが最後かな。次に立ち寄るのはコンビニだろう。
案の定、ナンバーから判断するに新潟方面に帰る客たちが中心のようだ。
↑カニでちょっと背が高くなったシートバッグ。
道路際に座って過ぎ去る車を眺めていると、
トラック、クルマ、クルマ・・・・。
トラック、クルマ、クルマ・・・・、の繰り返しである。
ライダーが全然いない。みんな知ってんだ。
「オレはこんな道を楽しみにして来ちゃったのか・・・」
ふと、別れ際に隊長にもらったツーリングマップルに目をやると・・・・・
終焉。
こんな優れた物をくれていたとは、隊長はホントに素晴らしい。
なのに維水志、それを生かせませんでした(´Д` )。
松本までまだ100キロ近くある。
もうそこからはノルマでしかないから「次の休憩はトリップメーターが100キロを超えたあたりだな」と意味不明な決断をする。
そしてこれが足を引っ張る。
やがて街灯のない街道に日が暮れて視界が極端に悪くなる。
先ほどの休憩時にマイハニーからのメールで松本地方は夜は雨、という情報が来ていた。
80キロ通過地点に道の駅があり、一瞬そこでカッパを着ようか迷った。
だがノルマは100キロだから、とスルー。
そして待ち伏せをされたかのように雨にやられる。
それもトンネルを抜けたら急に大粒の雨という最悪のパターン。
慌てて停車しようにも雨を凌げそうなところがない。バイクがバックできたらトンネルに戻るのに・・・・。
しょーがないんでちょっと木があるところに止まるのだが、これが実に危険だった。
端っこは草でいっぱいの溝だったのである。
もう5センチ左に寄っていたらスタンドを溝の中に突っ込んでお陀仏だったろう。
教訓:草などで地面が目視できないところに足を出してはいけない。
結局、雨宿りにもなりゃしない。そんなところで着替えたからか、シールドの内部が曇ってしまった。
水滴とのダブルパンチで視界が異常に悪い。
こうなると前の車のテールランプを頼りに走るしかないのだ。
特に対向車が来た日にゃ何も見えん。左下に目を向けることでなんとか白線の位置を確認できる程度である。
極度の緊張の中、ようやくと雨雲の下から脱出できた。
それでも念のためベースカーの後ろを淡々と走り続けるとやがて高速道路入口の標識が見えてきた。
「もう十分です。お腹いっぱい。維水志、高速で一気に帰りまふ・・・。?長野自動車道?どこと繋がってんだ、それ?」
松本市中心街までは下道で行ってせめて中央道から高速へ、と思っているのだが・・。
梓川SAスマートぷーたら200m先右折、って書いてある。
「むむっ。これは中央道なのか?」
その手前のコンビニで休憩。
「おお、長野自動車はそのまま中央道に繋がってんじゃんか」
そうとなれば話しは早い。
去年、新潟キャンプの帰りに高速代をケチろうとがんばってできるだけ下道を流したのだが、いくら距離を稼いだところで高速代は千円の差もないぐらいだったのだ。
8時半過ぎ。
本日中の帰還が可能そうだ。
迷わず高速へ。
高速に入っても雨がところどころで降ってくる。カッパは脱げぬ。
諏訪湖SA。
得意のコンシェルジュトークをしようにもこの時間だと営業時間外でアウト。
で、SA間などの距離が知りたいんだけど、さっきまで使ってたのはネクスコ東日本のもの。ここはネクスコ中日本だから同様の地図をゲットしようと探してみるもどーやらないようである。
つ、使えない・・・・。
とっとと出発。
双葉SA → 大槻JCT → 富士五湖道路 → 国道246号。
割愛。
途中バカぐるまに無理な割り込みされて危険だったが順調に神奈川に帰って来れた。
ひとつだけ。
須走ICから降りて右に行けば御殿場市街、ガソリンスタンドは間違いなくある。
左に行けば国道246号へはショートカット。スタンドは・・・
ないね。
確か須走ICから自宅までは35キロぐらいあったはず。
さあ、どーする!?維水志萌一?
チューリッヒマンというカードはもう使ってしまったのだぞ。
「え、だいじょぶっしょ。全然左で。」
維水志の見解:
だって昼間は高速道路で高回転だったでしょ。今は点灯し始めてからずっと下り道だったじゃん。
学習能力のない維水志、またも点滅をずーっと気にしながら走るのだった。
「今度止まってもマイハニーに助けに来てもらえばいーや」
もしそうなったら、えれぇ迷惑な話しである。
結局、ガス欠することなくいつも入れているガソリンスタンドまで帰ってこられた。
11時54分。
給油量:14.39ℓ
影丸のタンク容量:15ℓ(カタログ上)
終わり。
否、エピローグへつづく。
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