千疋屋に行きたい
都会を1日歩き回り遊び通すにはどーしても途中で休憩が必要だ。
飲み物はもちろんだが甘いもんも一緒に食べられるところじゃなきゃ嫌だ。
いつもはその場でよさそうな店を見つけて入るのだけれど、今回は違った。
マイハニーが「千疋屋に行きたい」、と言う。
ホントは「高野フルーツパーラーだ」、と言うのだが、それは新宿にあるので今回はムリ。
ほう。千疋屋とな？
HPを見てみる。
あのぉ・・・・。
パフェにしちゃ、随分とお高いお値段でありんすな・・・・・。
だがまあ高級フルーツをふんだんに使ったこのパフェはそこらへんで食べるのとはわけが違うようだ。
その他似た系統のお店もチェックしてみるが、値段を見るとやはりこれまたお高い。
こーなると感覚がマヒしてしまうのだった。
んじゃあ、せっかく東京行くんだし、こんなのこっちじゃ食べられないし、行くとしようか(*'▽')
と、イベントの一つに組み込むことに。
が、それまで、金子半之助、ニチハのショールーム、岩合光昭さんの写真展＆トークショー＆サイン会、とかなりのスケジュールを順調にこなしていたが、最後のサザンのコンサートの会場入り時間を考えると、どーも無理そうな気がしていた。
で、サイン会が終わったのが3時20分。
電車に乗って水道橋へ移動することを考えると4時15分ぐらいには東京駅にいたい。
なので写真展会場の三越の隣りにあるビルにある千疋屋総本店に行ってみて、もし行列ができていなければ食べられるチャンスがなくもないだろうと思った。
なに、入店して速攻で注文すれば30分もあれば目的を達することができるだろう。
食べるのなんて10分もあれば十分だし。
そう考えて急いで隣りのビルへ行ってみると・・・・。
やっぱね。
都会は甘くないのだ。
それでも並んでいるのは3～4組と予想よりは少なかったが、無駄にしている時間はない。
歩いて7～8分離れたところに高島屋があるのだが、その中にも千疋屋はある。
一縷の望みを持って足早にその場を去り、高島屋へ向かう。
どのみち東京駅はそっち方面だからね。
で、夢破れる。
こっちの方が人数並んでるし。
しかもこっちのほうが店舗が小さそうである。
まあ仕方あるまい。
それで東京駅へ向かいがてら、スマホで似たようなフルーツパフェを提供してくれる店がないかどうか検索してみたら駅の地下街に似たようなのがあるのだった。
さすが東京だわ。
何でもあるわ。
が、ここも行列(T_T)/~~~
もっと長い行列(T_T)/~~~
かくして諦め、東京ドームへ向かったのだった。
で、営業時間を調べたら駅のパフェはラストオーダーが21時半となっている。
どのみち日本橋の駐車場に戻らないといかんので、もしかしたらコンサートが終わる時間によっては帰りに寄れるかもしれない、ということで帰りに再びトライする、ということで話が落ち着いた。
ところが嬉しい誤算なのか、コンサートが3時間40分もやってくれたものだから、終わったのが8時40分なのだった。
人ごみをかき分けやっとのことで水道橋駅へたどり着き、再び東京駅へ戻る。
時刻は9時半手前だ。
さすがにもう並んではいなかったが、ほぼ満員に近い状態。
東京って・・・・・。
千疋屋ではないが、ようやくフルーツパフェにありつけそうだ。
が、利用している駐車場の最大料金設定時間が10時まで、となっていたから、こっちはさすがにもう間に合うまい。
ダメだこりゃ。
まあ慌てて食べるのも楽しくないし、延長ったって夜間料金だろうから300円かそこら増えるだけだろうて。
で、オーダーが済んだら、空いているからか、意外と早く出てきた。
今月のパフェ。税込1200円。
う、美しい。
こーゆー名前の店だったのね。
まさに果実園である。
よくもまあこんだけ赤いフルーツを上手に揃えて美しくレイアウトするものだ。
こりゃまあ芸術料も含まれているね。
マイハニー注文のなんとかかんとか。
これでもか、っていうぐらいいろんな種類のフルーツが楽しめる。
パインが多めである。
飲み物付けて、二人で3000円也。
天丼屋より高いってね。
で、駐車場の延長はもう諦めていたのだが、マイハニーが急いでいる。
あっという間に食べ終わった。
10時まであと十数分しかない。
こーなると、なんか、3分だけ間に合わずに延長料金を払うとかが非常に腹立たしい感じがしてくるから不思議である。
たった300円なのだけれど、その3分が300円というのが許せないからだろう。
疲れがピークに達している体に鞭をうち、早歩きで日本橋人形町へと急ぐ。
マイハニーが間に合わなかったら先に行って、と言っている。
ああ、あと数分。
維水志、最後の力を振り絞り走る。
信号を無視して走る。
よし！角を曲がったところに駐車場！間に合うぞ！
角を曲がる。
あ・・・・・。
ない・・・・・。
曲がるのが1つ早かったのだ。
絶望的ながらも悔しいから走る。
走る。
駐車場に到着。
番号を確認して清算ボタンを押す。
どうだ！？
セーフ(^▽^;)
ああ、な、なぜ？
なぜ自分は300円のためにこんなにエキサイティングしているのだろう？
時計を見たら10時1分だった。
なんか、北海道のキャノンボールランを達成した時の気分を思い出した。
まあとにかく間に合って良かった。
で、ぜいぜい言いながら首都高へと向かう。
よくよく考えてみると、今日食べたのって金子半之助の天丼と今のフルーツパフェだけなんですけど。
なのに腹が減ってない。
だけどラーメンが食べたい！
口の中がラーメンなのだ！
う～む。
しょーがないんで家の近くのスーパーでカップ麺と味の素の餃子を買って帰ったのだった。
この最後の食事を割愛しておけば翌日70㎏の大台を突破できていただろうが、どーしてもラーメンを食べずにはいられなかった。
いやあ・・・・・。
こんなにイベントがいっぱいで胸がいっぱいだったんだけど、お腹はいっぱいじゃなかったんだね。
とにかく楽しい一日であった。
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