キルスイッチを切る
引き渡しに合わせ、連休は取ったものの、そんなもんはあっという間に過ぎた。
それが終わればもう激務が待っている。
相変わらずの日曜出勤もありだ。
そんな中、引っ越しが済んで、ひと段落したからか、先日体調を崩してしまった。
喉が痛くなったのだ。
この症状が出ると、気管支に影響が出るのか、もともと喘息持ちの維水志には厄介で、治りが遅く、暫く苦しむことになってしまう。
そいつぁ敵わんので、早速、かかりつけの耳鼻咽喉科へ出向いたのだが、「鼻が通ればすぐに治りますよ」的な軽い対応をされてしまったのだった。
維水志としては即効性を求めて来院したわけだが、少し期待が外れてしまったのだった。
気管支喘息ってのは苦しいわりに、処置をすればすぐに魔法のように楽になるという一面がある。
だが、まあ医者を信じてその日は言われた通り薬を飲んで寝た。
が、やはり翌日は喉の痛みが悪化していた。
なにせ、喉を使う仕事だから余計に始末が悪いのだ。
翌日、新しい顧客との面談が控えているため、何としてもこの日に直してしまいたいと思い、マイハニーに気管支の治療に長けている内科を探してもらってそこへ行くことにした。
それで車だと、渋滞で時間がかかったり停めるところがなかったりして面倒なことになる可能性があるので、ここはバイクで出かけることにした。
ところが影丸のエンジンがかからない。
「おいおい、つい先日は元気よくエンジンがかかったじゃんか。一体どーしたんだ、影丸?」
そーだ、ニュートラルに入れてなかったかな?
と、思ってメーターを見るがちゃんとNのマークが出ている。
う、ダメだ。
なんでバッテリーがあがっちゃったんだろ?
そんな数日であがっちゃうもん?
結局、諦めて車で行くことにした。
それで車で出かけて正解だったことに気づく。
頭がフラフラするのである。
こんなんでバイクに乗っていたらもしかして大変なことになっていたかもしれん。
なんとか病院には無事にたどり着いた。
だが散々待たされた挙句、吸引処置をするほどではないと診断され、抗生物質の種類を変えるだけに留まってしまったのだった。
もぉ・・・・・。
で、帰り道、「あ?もしかしてキルスイッチが入ってしまってたんじゃ・・・・」と気がついた。
なんでそんなことに気がつかなかったのかとも思ったが、ああ、影丸がきっと「今日は乗らないほうがいいよ」って言ってくれてたんだろう、と勝手に思い込んだのだった。
それでその翌日、改めてキルスイッチを入れ直してエンジンを始動しようとしたら、やっぱりかからないのだった。
バーロー。
じゃやっぱバッテリーを交換しなきゃいかんのか。
その前に、ブースターケーブルで車とつないで始動させようと思ったのだが、今度はそのケーブルがない。
このところ、家の収納等でまだまだ不足品がたくさんあるからホームセンターへよく足を運ぶ。
しょーがないんで意外と値が張るが、そのついでに買って来た。
それから数日後、体調もだいぶよくなり、ブースターケーブルを使ってみようとまずは影丸のカバーを外した。
そしておもむろに改めてキルスイッチを見てみたら・・・・・。
あれ?
スイッチが「エンジン切る」のほうになってら・・・・。
オンにしてイグニッションキーを回すと・・・・。
ちゃ、ちゃんと始動した・・・・。
い、一体なんで・・・・?
全く謎なのだった。
やっぱり影丸が・・・・・。
そんなわけないか。
でもまああの日は乗らないで正解だったし、どのみちブースターケーブルは持っていたほうがいいし。
不思議なこともあるものだ、と思う今日この頃だった。
にほんブログ村←「単にボケてるだけでは・・・?」と思ったら・・・
ポチっ、とひとつ、よろしくお願いします。