軽自動車のターボを試乗する日
それでまあ値引き交渉だ。
これがクルマを買うときの一番の楽しみだね。毎度面白いんだ。
それでいくら引いてくれるのか?と直球を投げ込んでみると、「逆にいくらぐらいでしたら決めていただけるでしょうか?」とバントで軽く合わされた。
むーん。そう来るか。
まずいなあ。
軽の割引相場なんか勉強してこなかったのだ。
従って、維水志の中では先ほどのDハツが基本になってしまっている。
Dハツごときがびた一文引かないだなんて強気な態度で来るってことは・・・・・、
すでにナビクーポンの10万円引きがあることを踏まえると、せいぜい5万がいいところかしら?
維水志:「じゃあ決算セール中ってことで・・・・・、○○万!(2桁)」
営業さん:「ぷっ!無理です。あはは・・・・」
維:「あはは・・・。やっぱそう?あはは・・・」
営:「ターボなしにしますか?それともタイヤ、2本にしますか?あはは・・・・」
維:「ですよねー」
維&営:「あは、あはは、あはははは~・・・・」
じゃあまあ、おあとがよろしいようで。今日はこのぐらいにして、そろそろお暇いたしましょうかね。
営:「ちょ、ちょっとお待ちくださいませ。他にまだ、引けるものはないでしょうかね?例えば、納車費用はお取りに来てくださればカットできますし、希望ナンバーでなければこちらも費用には入りません・・・・・。あ、あと今お乗りのあのクルマですが・・・」
維:「あ、あれですか。あはは・・・。あれ、たぶん下取りにならないか、と・・・・」
一応、バンパーが落雪により外れてしまい、自分で取り付けてあることや、ここからじゃ見えないが後席右側のドアはぶつけてへこんでいるということは正直に伝えた。
営:「・・・・・。聞かなかったほうがよかったかもしれませんね」
維&営:「あは、あはは、あははははははははは・・・・」
維:「一応、走行距離は4万程度なんですけどねぇ(ポリポリ・・・)」
まあ維水志クルマの黒歴史であるこの車が下取りとして役立つだなんて、いくら図々しい維水志でもさすがにそこまでは思っていない。
それはレガシィを買った時のワゴンRの下取り事件で学習済みだ。
ワゴンRがレガシィの下取り扱いだったにもかかわらず、その後すぐに廃車になっていたことをその年の軽自動車税が回ってきて知ったのだ。
「廃車にすんなら3月中にやってくれてりゃ税金払わないで済んだのに・・・。こりゃスバルの嫌がらせか?」と思ったものだが、逆に「あのへっぽこワゴンRが査定ゼロだったすると、じゃあ一体あのレガシィの割引率はどんだけだったんだ?」と考えると、ちょっと怖くなった。
つまり腹いせでそれぐらいのことをされても文句は言えないと思えるほどの金額だったわけで・・・・。
で、ぶっつけてボコボコだった状態のワゴンRが走行距離と年数がそんなにいってないにもかかわらず廃車扱いで、実際にはスバルにとっては一文にもならなかったことを考えると・・・・、
もはや維水志の現行車は生きる屍。
一文の価値もないことは明白だった。
だからDハツでは下取りの話すら出なかったのも理解できる。
我々が試乗している間に維水志の車の状態をざっと見て知っていたのだろう。
が、ホンダの営業さんは、
営:「一応、査定してみますか?」
と、おっしゃってくださり、生きる屍に対して少しでも値引きに繋がる可能性を見出そうとしてくれているので快くキーをお渡しした。
まあせいぜい5万、というのは表向きの話で、実際はそれが割引の限度額、と言ったところが今日の到達地点だろうか。もう営業終了時間をとっくに回っているし。
で、待っていると、
営:「えっとですね。やはり難しいです」
維:「(まあそーだろうて)」
営:「で、ですね。色は白でよかったですよね、否、白、ですよね」
と、念を押してくるので、まあそうです、と言うと、
営:「実は今うちで押さえている白が一台ありまして、今、上と掛け合ってきまして、今月中に納車してくださるという条件ならさきほどおっしゃっていただいた金額でイケそうか、と・・・」
営&維:「・・・・・・・・・・」
維:「え・・・・・?えーーーーーっ!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/」
営:「いえね。ご自宅に一番近いホンダがあるにもかかわらず、わざわざこちらまでお越しいただいたということも上にアピールいたしまして云々・・・・」
維:「い、いや・・・。それはここのすぐ近くにDハツがあるからたまたまでして・・・・」
まずい。
まずいことになった。
こりゃポロんときと同じ状況じゃないか。
信じられない好条件だが、それはもちろんこの場での即決が条件なのだ。
さっき言ってしまった希望金額が通ったのだ。これ以上の値引き交渉は無意味となる。
否、どっちかっつーと、その金額でいーならこちらとしても是非この場で決めてしまいたい、と思えるほどだ。
なんつったってN-WGNは本命の一つだし。
マイハニーと相談すると「どのみち買い替えるならいーんじゃないかな」と言ってくれている。
だがポロの時は、破格の好条件に喜んだ維水志の顔を見て、「こりゃ何を言っても無駄だ」と思って承諾した、と後で聞かされたから今回は何度も確認する。
一応、だいじょぶなようなのだが、
「でも試乗はした方がいーんじゃない?」
とおっしゃる。
おお、そりゃそーだ。
その手があった。
ここのディーラーに今、試乗車はない。営業時間もとうの昔に終わっている。
なので、今日はこの場はいったん引ける。
いったん引き揚げて、頭をよーく冷やしてから後日に決められる。
よしゃあ!ナイス!マイハニー!
と、思った矢先、
営:「あー、そうだ。ここにはないけど隣りの営業所に確かあったはず!」
維:「え?い、今から?」
ということで、営業さんの車に夫婦で乗り込み、4キロほど離れた維水志邸に近い方のホンダの営業所に試乗をしに行くことになった。
・・・・もう8時を回ってんですけど・・・・。
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