試乗あらし 拾七之章 ムルティストラーダ1200S 2016(2)
※「試乗あらし」シリーズは、あくまでも素人の主観ですのであしからず。
昼過ぎに一度自宅に戻り、マイハニーと共にタンデムで清水PAへ向かうことに。
今のところ高速道路に渋滞はないようだが、帰りは多少の覚悟は必要かもしれない。
そんで動画やらナビのカニホルダーやらをハンドルに設置しようと試みた。
で、まずは動画がNGである。
今持っている動画用のスペーサーでは角度が調節できん。
従って画像が斜めになってしまうのだ。
そしてナビだが、ガーミンナビは電源がないとすぐにバッテリー切れになってしまうので使い物にならない。
一応、ムルティのメーターパネル横に電源があるのだが、例の外国製のソケットだから維水志が持っているAC電源のが合わないのだ。
そこでスマホをカニホルダーに設置したのだけれど、スマホは携帯と違ってストラップ等がないため、超不安。
念のためセロテープで補強はしたが、降りるたんびにそんなことやってられないので使ったのは最初だけだった。
最新の電子デバイスを装備したムルティは、スイッチ一つでプリロード調整を勝手にやってくれる。
スイッチ左側の下を長押しすると、メットと荷物のアイコンが表示される。
乗車人数、一人、二人、一人+荷物、二人+荷物、さらにはそれぞれに荷物×2という設定が選べるのだ。
我々はちょっと重めなので、荷物はないが「乗車人数二人+荷物」で設定した。
けど走り出してすぐになんか違和感があったので「乗車人数二人」に戻した。
そんなことがスイッチ一つでやれるってんだから優れものである。
一方でクルーズコントロールが効かないという、電子デバイスの弱点が露呈した。
効かなきゃクソの役にも立たないし、そんな簡単にダメになるってところで「やっぱり外車だべ」というレッテルを払拭しきれないでいるのだ。
タダで借りといて言うのもなんだが、買う見込みのある客に対し、そもそもそんな車両を貸し出すだろうか?
もしかして売る気ないのかしら?ひやかしだと思われてる?
マイハニーが後ろに乗車。
ん?思ったほど沈み込みがないぞ。
以前のモデルでタンデムした際は沈み込みがあり、随分と足つきがよくなったものだが、今回のは・・・・やっぱすげーわ。
よーし、じゃあ、しゅっぱあ~つ(/・ω・)/
くーーーーーっ(≧◇≦)
後ろに何人乗っていようが関係ないわ。
これぞまた大型の醍醐味であろう。
大井松田ICから快調に飛ばすが、タンデマーの様子も気になるので足柄SAで即休憩を取る。
タンデマーの感想は、以前のモデルと比べ安定感があるそうで、コーナー時の際の怖さはなくなったとおっしゃる。
安定感がある、と感じさせるのは低速時のガタツキが感じられなかったに相違ない。
けど問題が一つあるのだ。
このシートの座り心地の悪さったらない。
日本人向けに足つきを良くした分、シートのあんこが抜かれているのだろう、やったら固い。
そして座面後部が盛り上がってるのだ。
全モデルでは1200GSより座り心地が良かった印象のシートが・・・・。
数分ごとにケツを持ち上げないと辛いのだった。
後で聞いたら、購入者は一様に純正のコンフォートシートってのに換えるか、ゲルザブとかを購入するそうだ。
さもありなん。
一方、タンデマーはグリップが持ちにくいんだそうだ。
トップケースがあって背中をもたれかけることができればまた違うのだろうけども。
そしてツーリングモードだと振動が激しくなり、平和なタンデム走行には向いていないと思った。
だからほとんどアーバンで走った。
慣れないからにちがいないが、アクセル、クラッチが重く、右手の感覚がなくなってしまうのだった。
そこでこんなときこそクルーズコントロールが欲しかったのに、そいつは死んでいる。
そんなんで足柄SAから清水PAまでのたった60キロ程度の距離が、ちょっと辛い感じになってきたのだった。
そうなると、好きなはずのトンネル内のドゥカティサウンドが少々煩わしくも思えてくるから不思議である。
タンデムにゃ向いてないのだ。
あれ・・・・?
なんか高揚感が・・・。
で、新東名に入ると横風がすんごいことになっていた。
けどそこは大型アドベンチャークラスのバイクだ。
二人乗りということもあって多少は煽られることもあったが、ギアを4速にすると100キロを超えても問題なかった。
これが経験上、Ninja400Rだったら大変なことになっていたのは間違いない。
でまあPA巡りは別の記事に取っておくとして、帰りだ。
駿河湾沼津SAを出立して間もなく東名は大渋滞である。
30キロの・・・・・(/ω\)
まあバイクなんで車ほどは時間はかからんのだろうが、慣れないバイクでしかもハンドル幅が広い・・・・。
すり抜けがすっごい大変だった。
そりゃもう30キロぐらいの低速すり抜けだ。
車が40キロ以上で動き出したらすり抜けはしないで流れに乗る。
後ろから来る高速すり抜け軍団を気にしながら、すり抜け幅を慎重に見極めて低速で抜けていく。
タンデマーがいながらにしてこれができるのは維水志の腕があるからだ。
危険を顧みなければ、高速で抜ける方が楽。そりゃテクニックじゃなくて度胸や迷惑の問題だからね。
一方で全然すり抜けをしないライダーたちもいらっしゃる。
路肩を堂々と走ってく無法者を横目で見ながら耐え抜いた。
再び足柄SAで休憩を取る。
け、ケツが痛い。
か、肩が・・・・、凝りまくっている・・・。
やはり低速だとギアの選択に悩まされる。
30キロ以下になると2速じゃガタツキがひどいから1速に落とす。
で、すり抜けはその辺りの速度を行ったり来たりするもんだから面倒なのだ。
それはアーバンモードだからであって、ツーリングモードだとしたらたぶんもっとダメだろう。
何がショックかって言ったら、タイガー800のときそれはなかったわけよ。
あの3気筒ときたらどのギアで走行しててもほぼなんら問題なかったっていう記憶があるわけで・・・。
まあ後でディーラーでそのことを伝えたら、DUCATI全般的にそうだ、と開き直られた。
その中でもムルティとディアベルはまだましなほうだ、と言っていた。
そうだろう。
そんな低速を楽しむためのバイクじゃないもん。
細かいこと言うな、って感じなわけだ。
そんなこんなでようやく渋滞を抜け、快調に飛ばして自宅へ向かう。
ここでようやく気が付くが、ライトが明るい!
そしてコーナーリングライトだが、割とちょっとの傾きでも点灯するかしら。
元々照らされている部分の左右上方が明るくなる感じだ。
こりゃあ安全でいい。
ムルティの魅力の一つは、このコーナーリングライトや、コーナーでも効くABSといった安全装備にもあると思うのだ。
ぶ、無事に帰宅・・・・。
さて、維水志ガレージに入れてみよう!
夜だと余計にエンジン音が激しく聞こえる。
マイハニーに即、エンジンを停止するように注意を促されてしまうほどだ。
維水志ガレージでも問題なく入れられた。
影丸よりは高さと幅があるが、全長はそんなに変わらないのかもしれない。
ハンドルの切れ角がハンパねーな。
足つきがいいから足をついてのUターンがし易いのだ。
出る時は例によって後ろ向きだが、これもまた足つきがいいからたぶん問題ないだろう。
ホントはツーリングパッケージはセンタースタンドがついているはずなのだが、こいつはグリップヒーターもない、ということで、ホントに最低限の装備しかないんだね。
うーむ。
センタースタンドを立ててみたかったなあ。
おお。
自宅ガレージにムルティストラーダ・・・・。
こ、この姿をどんだけ夢見ていたことか・・・。
けどなあ・・・。
もしかして、こりゃ単なる所有欲、ってやつなのかもしれない。
DUCATI、というブランド名もあろう。
購入は・・・・。
もう一度、自分が乗りたい、そして乗って楽しい車両の検討をし直さないといかんかも。
で、この翌日の朝、近所のコーナーリングの多い道を一巡りし、自撮り動画などを撮って昼前にディーラーに返却するのである。
そのレポートはまた明日。
気になる燃費の紹介もあるよ。
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