「雨はともだち こわくないよ!」
困っちゃうなあ、なんだってまあこんなに雨に好かれるのだろう。
そんなに好かれるなら、こっちも好意を持たずにいられなくなっちゃうじゃないかあ。
なんつーか、そんな感じだったらまあいいのだろうけれど、こりゃもうストーカーレベルまで来ているんじゃなかろうか?
通報すっぞ!
だがそんなことでは警察は動いてくれない。
自分で何とかするしかないのである。
だからこそ、絶対の雨対策が必要だったのだ。
いままでの経験を活かし、絶対に必要だったのがレインブーツカバーである。
それと、雨が激しいと、ケツに雨が滲みてくる傾向があるレインパンツも交換せにゃならなかった。
幸いなことに、それは母ちゃんにもらったもので代用できそうなのでそれを利用する。
何故、母ちゃんが新品のそれを持っていたのかは定かではないが、もらえるものはもらっておくのがベストである。
それとスマホの雨対策は、今のホルダーであればジップロックで問題なさそうだ。
あと、維水志ローダー8 カスタムの右サイドのマッドガードも新しくしたんだったな。
まあそーいった準備を無駄にするのもなんだし、どーせなら、
この雨野郎、かかってこいや!ってんだぁ!!
で、山形地方、天気予報はやはり雨。
本当にかかってきやがった(+_+)
前置きはここまでだ。
ってやたら前置きが長い。
本編開始。
で、キャンツー当日の朝。
午前3時15分起床。
なに、ETC深夜割引の恩恵を受けるためである。
結局2時間しか睡眠がとれなかったが、これまた母ちゃんからもらった試供品のユンケルを一本飲んで気合いを入れる。
外の様子を伺ってみると、
おお、雨は降っていない。
予報ではこのエリアは午後から崩れるとなっていた。
よっしゃ!
と、思ったが、北上するにつれ、どーせ降雨があるのなら、最初っから降ってくれてたほうが楽は楽なのだ。
休憩できない高速走行中に降られるほうが面倒なのである。
ガレージがあるが故、すでに準備は万端。
自分の身支度が済めば即出発可能である。
今回からはスマホナビを利用するのでメット内のスピーカーコードとジャケットに忍ばせた受信機のコードを繋ぐ必要がある。
実際に必要になるのは高速道路を降りる手前ぐらいからでよい。
一応、スマホは最初からジップロックに入れてホルダーに装着した。
オッケー!準備完了。
そーっとガレージのシャッターを開ける。
今のシャッターってソフトな音なのね。
ラッキー、
と、思ったら近所の泣き声ブサネコが何故だか知らんがその醜い声でいななき始めたのだった。
その声に焦りながらバイクを出す。
維水志ローダー満載状態で後ろ向きに下がる。
おお、全然問題ないじゃないか。
実はこの前日、まだ無積載状態のバイクを30回ぐらい切り返して前向きにし、前から出てみたのだが、そっちのほうが下るのが怖いのだった。
やはり車重のある後ろから下がる方が安定しているのだ。荷物があればそれは尚更のこと。
それにガレージから出た後、車体をシャッターと平行にしやすい。シャッターが楽に閉められる。
今後もこのやり方でよかろう。
Ninja400Rは暖気をしないとエンジンが止まるという不具合があるので、家からだいぶ離れたところまでアイドリング状態で進む。
5分後、アイドリングが安定したのでいよいよ出発だ。
午前3時40分。
維水志、山形に向け、
出まーーーーーっす!
4時前にゲートを通れば今回のコースでは二千円以上浮くのである。
無事にゲートを通過したのだが、なんと東名高速の集中工事により乗った途端渋滞になっていた。
おいおい・・・・。
仕方なくトラックばかりの間をすり抜けながら進む。
こんな感じに、ビルの合間のごく細道を走っているかのようである。
朝からだいじょぶかよ~、と、思いながらだいぶ神経をすり減らしてしまいHPがかなり減った。
ユンケル飲んでなかったらHPゼロになるところだったかもしれん。
やがて渋滞もなくなり順調に進み圏央道へ。
しっかし、夜中はトラックばっかしだわな。
今は埼玉の陰謀も終わり、桶川北本から先もちゃんと繋がって東北道まで高速を降りないでよくなっているのだ。
そうなってから初めての圏央道利用になるわけだが、以前はこんなにトラックはいなかったよな。
仕事の皆さん、お疲れ様です。やはり深夜割引を利用なさっているのだろうか。
そんなことを考えながらトンネルばかりの圏央道を走行中、いよいよおいでなすったぞ。
「トンネルの先、アメ、注意」
の、掲示。
よ、予想より早いじゃんか。
新潟からの帰り、長野でトンネルを出ると激しい雨に打たれた記憶が蘇る。
こ、こうしちゃおれん。
判断をミスると命取りとなる。
濡れてしまってからカッパを着るのだけは避けたい。
トンネル内のくぼんだエリアにバイクを停める。
まだ体が起きてないのか、100キロあたりから減速すんのが以外と怖かったんですけど。
横をトラックの轟音が響く中、レイングッズを取り出し、一つ一つ着込んでいく。
初めてのレインブーツカバー。
早速お世話になるとはな。
レッグバッグがレインウェアの外側になっちゃうのはわかっていたから中の財布もジップロックに入れてある。
だが、レッグバッグが濡れちゃうと、雨が止んでレインパンツを脱いだ後、ジーパンに水が滲みちゃうことが判明。
これは次回以降の課題にしないといかん。
肩掛けもできるからレインウェアの下に背負うことにするかな。
それでもかさばらずにレインウェアが着れればいいが。
全て装着完了。
ここで忘れがちなのがメットのエアーインテーク部を閉めることだが、それもチェック完了。
爆走するトラックとトラックの間がだいぶ空いたのを見計らって一気に加速して本線に戻る。
こんな時、バイクの加速は大変役に立つ。
大型ならもっと楽に出られるのだろうけど、ウィリー防止のトラコンが付いていればなおのこといいだろうな。
なけりゃ腕もないのにその加速に頼ったら返って危険かもしれん。
大荷物で後ろが重けりゃきっと余計に危ないね。
その後、いくつものトンネルを潜り抜けるのだが、一向に雨の気配がない。
ご、誤報にやられた?
スリーシーズンジャケットの上にレインウェア、下半身は新しく買ったケツ防護用のアンダーパンツの上にジーパン+レインパンツ。グローブは水分を放出できないネオプレーン素材のレイングローブ。
蒸し暑くてだんだんイラついてきた。
やがて関越道への連絡口である鶴ヶ島JCTを通過すると一気に交通量が減った。
そして久喜白岡JCTを経て東北道へ乗ったらようやく雨が降り始めたのだった。
キター!
雨対策はどうだろうか?効いているか?
効果を確かめるため、上河内SAで最初の休憩を取る。
ついでに朝食だ。
6時45分?
あら、もう3時間も経過したのか?
ってか、途中レインウェアを着込みはしたが、3時間もぶっ通しだったんか。
恐るべし、ユンケルパワー!
家からここまでの距離は200キロちょいか。
う~む。
そーか、渋滞等もあったからなあ。
SAに停車すると、例のごとく雨が激しくなり始めた。
はあ・・・・・・・・・・・・・・。
溜息しか出ない。
朝食をいただくのにぬれねずみのままでいいわけがない。
先ほど身に付けたものをすべて取り外す。
おお、雨対策は効いているようだ。
なんつっても足元がまったく濡れてないじゃないか!
す、素晴らし過ぎる、レインブーツカバー!
これならもう雨の中の走行なんか怖くないぞ。
そうだ、まさに、
「雨はともだち、こわくないよ」
である。
それにしても久々の高速ロングツーリングだからか、手足のしびれが酷い。
暫く止まらなかった。
トラックばっかで変なところに力が入ってたんだろうなあ。
ささ、腹も減ったし、朝食を取ろうじゃないか。
なんか汁ものが食べたくて朝食はラーメンにした。
考えるのも面倒くさくて何故だかとんこつラーメンにした。
メニューには「上河内とんこつラーメン」って書いてあるけど、普通のとんこつラーメンだろうが。
美味しかったんでまあいい。
スマホで目的地である温泉までの距離を算出すると、約180キロとなっている。
なんだ、もうそんなもんか。
影丸の航続距離が300キロ前後だから、給油を優先して次の休憩場所を決めないといかん。
影丸は高速100キロ+α巡航のほうが燃費が良くないのだ。
ならばここは大事を取って、50キロほど先の那須高原SAで給油休憩を取ろう。
ついでに山形の天気を見てみるか。
・・・・・。
雨。
夕方まで・・・・・。
これじゃ温泉地やら宿泊地など、予定を全部変えなきゃいかんじゃないか。
で、現在、雨はさらに激しくなってきている。
せっかく濡れなかったのに、バイク置き場までへ行くまでに濡れちまったのだった。
つづく。
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