敵情視察・中編
そしてユーメディア（以降梅田屋）に行ってみる。
ガラス張りの店舗で意外ときれいだ。そんなバイクディーラーもあったのか。
中に入るとこちらも商売気たっぷりでさっそく若い兄ちゃんが声をかけてくれた。
「何かお探しのバイクはありますか？」
そこで次のような旨を伝えた。
原付かニーハンを探している。
ニーハンならできれば二人乗りがしたいんで乗りやすいのがよい。
なんせ２５年ぶりだからやっぱり乗りやすいのがよい。
予算はローンも含めて２５万ぐらいがよい（ちなみにこの時点での予算は適当）。
兄ちゃんいわく、最近そういうおっさんライダーが増えている、のだそうだ！
今、生活と時間に割りと余裕ができてもう一度乗ってみようと思う人が。
へえー。
偶然ではあるが第２次ブームに乗っかってんのかもしれない。
さらに兄ちゃんは「４００でもぜんぜん行けますよ。」とおっしゃる。人事だと思ってえ。ムリムリー。
一方、マイハニーは「原付でいーんじゃない」的な雰囲気。
そんなこんなでいろいろと見せてもらっていると、ゲンチャの中古で１０万とか出すんだったら新車のほうがいいなあ、と思い始めてきた。
だからどーしてもニーハンクラスに目移りしてしまうせいか兄ちゃんのお勧めは
の中古だった。３０万をちょっと切る。
「乗りやすいですよ。またがってみてください。」
さすが商売上手！またがってみると確かにこれなら２５年ぶりでも行けそうな気がするー！
でも中古で３０万弱かよ～。で、隣りを見るとそれの新車が３８万くらいだったか。
違いはキャブレターとインジェクションがどーたらでなかなか難しい話しになってきた。
キャブレターのほうが加速感があるとのことだった。
むーん。
悩みに悩んでいるとエンジンまでかけてくれた。
物凄い音！自宅辺りの閑静さを考えるとこりゃ絶対近所迷惑だ。マフラーは純正品ではないそうだ。
う～む。中古で３０万弱出すんだったら新車の３８万と大して変わらぬではないか。
この「乗り出し価格」ってのも意味不明なので尋ねてみると要するに諸経費込みの値段だそうだ。業界用語？
ますます悩む。
「今日決めてくださるなら思い切って値段出しますよ。」と兄ちゃん。
そりゃやりすぎだ、兄ちゃん。
そんな選択肢が２台だけで決めるわけにゃいかんし、予算だってまだ適当っす。
他にないんか。
って先ほどからオレの目を捉えているのが１台ある。
なぜか？
カウルがついているから。
なになに・・・。ニンジャ！
ほう、カタナ、みたいで日本語名のバイクじゃん。かっこえーじゃん。
４０万！
ざーんねーん！！！
とにかくまだまだ敵情視察の１日目なんだから、とあいまいな見積もりだけ出してもらってその日は帰宅した。
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