試乗ザ・アーカイブ~ロータリーエンジン編
そーいや最初はRX-8に乗りたいっていうマイハニーのリクエストにとっても賛同できたことから試乗が始まったんだった。
とにかく昔は無類のトヨタ好きだった自分は他社のクルマに魅力を感じなかった。しいて言えばホンダに少し興味をひかれることもあったか。
そのクルマ造りは圧倒的に上等で他社を寄せ付けない品質の良さがあった。それゆえリセールバリューも高く、買うならトヨタ車しかない!といつも思っていた。
ニッサンは何をやってもトヨタの二番煎じ的でオリジナリティが若い自分には感じられなかった。
ましてや三菱、マツダなんかにゃ目もくれずで、いすずとかスバルなんて会社あったのか?って感じだった。
時は流れ数十年経ち、クルマ業界も随分と様相が変わったようだ。
久しぶりにクルマ世界に目を向けると、まずニッサンの気合が違う。ここはゴーンが社長に就任してから別会社になったのだろう。エンジンはスゲーけどそれ以外は雑、みたいなクルマしかなかった昔に比べ、今では洗練さを感じる。トヨタの後を追ってない。オリジナリティもある。
一方、トヨタは別会社のレクサスなんてもんを作っちゃって「下層の人々は相手にしません」的な態度に変わってしまい、自らとっつきにくさを生み出している。
そしてどのクルマを見ても丸ーくまとまっちゃってて中途半端に見えてしまい「絶対にこれに乗りたい!」と思わせるものがほとんどなくなってしまったのが残念でならない。
そんなわけだから今オレの中ではトヨタは、乗用車の販売がなくなってしまった?いすずと同等なのである。
で、個性的な代表選手!みたいなクルマと言えばこれだ!
スポーツタイプでありながら観音開きの4枚ドアで後部座席の空間も確保している、というのも売りの1つだ。
エイトが出てからは是非一度乗ってみたい!と思ってたが、今さらスポーツカーなんて・・・と自粛気味だったところにまさかのマイハニーからのリクエストがあった。
そんなんでここから試乗荒らしが始まったのである。
インプレ:
なんつってもそのエンジン音がいい!ヒュ~ンというロータリー独特のサウンドはいつまでも聞いていたくなるような気持ちにさせられる。
加速はそれなりにあるがオートマだったからだろうか?レスポンスがいまいちだった。もっと圧倒的な爆発力を期待したがその数ヵ月後に試乗するフェアレディZとの差は明らかだった。
マニュアルなら少しは違うのかな。マイハニーがオートマ限定免許なもんで。
足回りは文句なしと感じた。モデル末期のアテンザにも試乗したがエイトのほうが断然おもしろい。当たり前か。
あと視界が悪いのはスポーツカーなんでしょーがないとしても足元が狭くて閉鎖感が強い。
今は改良されたのかどーかはわからないがシートが薄っぺらくて不安を感じる。
まあ走りを追求するなら多少の内装には目をつぶるべきだからいーんだが。
でも価格は300万超えだから「うーん」と二の足を踏んだ。中古を含めても状態がよけりゃ200万超えだから、そこまで出しても是非乗りたいか?と自問自答を繰り返した。
だが幸か不幸か、当時新車を購入するだけの財力は持ち合わせていず、見送りとなったのである。
水素エンジンが出たらまた見てみたい。
目を離せない車種だと思う。
※あくまでも個人の感想です。