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試乗ザ・アーカイブ~Zロードスター編②

数週間後に日産のディーラーから電話をもらい再びZロードスターの試乗へ。

z_blue.jpg

今回はカタログに載っている青+黒のホロのロードスターだ。

このブルーが他車にはない鮮やかな青でワインレッドとの選択に迷いを引き起こさせる。

だが残念なことに試乗コースが最悪。しっかりと区画整理されてる場所だったためカーブらしいカーブがまるでなくほぼ直線だけを走っているようなもんだった。

だから走りに関しては、幅広いタイヤがただわだちを拾ってガタガタしてしまうってだけのインプレとなってしまった。

一方、移住性はホロを開けて走れたためその開放感をある程度体感できた。

ちなみに閉まってるときの視界はありえないほど悪い。後ろは小さい小窓が申し訳なさそうについている程度だ。バックモニターなしならバックしてはいけない。

寒い季節だったがシートヒーターならぬシートエアコン?のお陰で身体は十分にあったかい。エアコンが「強」だとむしろ暑いくらいだった。

カタログで謳っているように風の巻き込みはまったくと言ってよいほどなく隣の人との会話にも支障がない。まあ速度が遅いというのもあるだろうけど、窓を閉め切った軽自動車での80キロよりは絶対に静かなのだろうと思った。

さすがに首、手は冷えるのでマフラー&グローブは必携となろう。

いーなあ。

よく冬の寒い日にオープンで走っているクルマを見ると「ばかじゃねーの。ぜってー見栄はってんべ」とか思ってたが、こうなるとあれはただの自分のひがみ根性だったのだと、今さらながら自分の小ささを笑ってしまう。

今回はマイハニーも続けて試乗させてもらったがあいにく雨が降り始めてオープンは不可だったが、走りは直線だけだけど少しは楽しめたようだった。

そして試乗の後、例によって商談になった。

ロードスターとクーペを乗り比べてみて、自分の中での結論は乗り心地のマイルドな(と言ってもクーペと比べてだが)ロードスターのオートマに間違いなかった。

それでそのグレードだ。上のバージョンSTと下のバージョンSがあるが、その差はそれこそブレーキぐらいしかないのにその金額差は25万ぐらいある。

だったら下のグレードでも十分な気がしたのでそちらで見積りをしてもらうことに。

日本車は最初からナビの価格が含まれていないのがほとんどなので、見た目そうでもないような金額が実際見てみると法外なものになってたりする。

だがここのディーラーはすごい。

値引きが。

彼にネット等で公表しないでくれ、と言われたがどこのディーラーかは明確にしないし、見積りの有効期限が短いことも考慮すればもう1年ぐらい経ってるんだからよしとしよう。

最初から40万の値引きを提示してきた。

その気前のよさに絶対にこの人から買いたい!と思ったものだ。

だがしかし!

それでも500万円を越えるシロモノだ。二人しか乗れないのに。

いくら残価型とは言え、現実的な話しにするには頭金をこしらえるまでにはまだ当分かかるだろうと思った。しかも人生設計がむちゃくちゃになるという覚悟も必要。

いやー、金なんか溜めたってどーせスモールな金額しかたまんないんだからパーっと使って自分の欲しいもん買ったほうがいーんだ、とか悪魔がささやいていた。

「まあ予定としては来年の春ぐらいですかねー」と話しを濁すしかなかった。

それにその維持費の高さに閉口せざるを得なかった。

まずは自動車税。たしか7万いくらだとか言ってた。

次にガソリン。当然、無鉛プレミアムガソリンだ。世の中のトレンドの逆を行く。タンクは満タンで72ℓ。

そしてそのタイヤ。これ4本換えるのに一体いくらかかるんだろう?まあ20万は覚悟だろう。

つまりこれ、貧乏人が無理して買うクルマじゃないんだ、燃費を気にしながら、タイヤの減りを気にしながらチビチビ走るようなやつが乗ってはならないものなのだ、と思った。

「環境破壊?バーロー!(名探偵コナン風)クルマを使ってる時点ですでに環境破壊してるんだー!」と堂々としていなければならない、とも。

そして結局、現実を見せつけられてがっかりしただけに終わったのだった。

金持ちになったら買おう。なれないかもしんないけど。