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試乗ザ・アーカイブ~Zロードスター、レンタカー編

そうして夢破れ、自分の現実と向き合いもんもんと数ヶ月を過ごした。

 

そんな折、ネットでいけない情報を見つけてしまった。

 

フェアレディZロードスターが乗れる!」というレンタカーの広告だった。

 

「まじ?」

 

それまで「別に買わないでもレンタカーで借りりゃいーや」と腐ってそう思っていたがZのレンタカーときたらロードスターはおろか、新型もありゃしない。

あったか!?と思うと前の3.5リッターの型だったりする。オレの乗りたいのはそいつじゃない!あの暴力的な加速を思う存分味わいたいのに!とイラついていた。

 

だから見つけたときは「オレのため?この夢破れたかわいそうな子羊のため?なら借りなければ罪になるではないか」とさえ思った。

 

しかもその受付が翌日から始まるというからまさしくタイムリーだったのだ。さらにキャンペーン中で値段が抑えられている。

 

よかったー。もし今日見つけなければ予約でいっぱいになっちゃったかもしれないしー。

 

と思って翌日ドキドキしながら電話すると予約日に日曜を指定したのにすんなり取れて拍子抜けした。

「あれ?熱くなってんのはオレだけ?」

 

しかもこのレンタルには制約が多かった。

 

まず借りられるのがオリックスレンタカーの東京八重洲駅前支店のみ。

次に駐車場がないためそこまで電車で来い、とのこと。

最後に借りられるのは1日だけ、しかも返却時間は夜7時となっていた。

 

だがあの快感を廉価で味わえるのなら四の五の言ってられない。

 

で、天気予報もわからぬまま借りられる最短の日曜日を指定した。

 

これが良くなかった。

 

オープンカーを借りるのに当日まさかの雨になろうとは・・・。

 

超マヌケ。

 

ま、まあでもあのZに1日乗れるんだ、と当日うきうきしながらマイハニーと家を出発し電車にせっせこ乗って東京八重洲口へ(今考えりゃ東京までの二人分の往復電車賃を考えたら軽で行ってコインパーキングに停めといても十分よかったのかもしれない)。

 

朝8時のオープン少し前に到着し受付一番乗りだった。

 

すると朝でスタッフがいないのか、モタモタしている彼らを尻目に続々とお客さんが集結していた。さすが東京ど真ん中。

 

なんと我々の後ろの家族はGT-Rを借りるらしい。へー。

 

で、待たされること20分ぐらいか地下の駐車場へ案内されて・・・。

 

キター.。.:*・゚(*ゝ∀・)。.:ィィ゚.+:。!

 

キーを渡されコックピットへ。エンジン始動!

 

キター.。.:*・゚(*ゝ∀・)。.:ィィ゚.+:。!

 

恐る恐る発進し車載エレベーターへと誘導される。かっこええ・・・。サンダーバードか?ウルトラホークか?

 

ゲート!オープン!!

 

と言っても勢いよくは出られない。左右確認・・・と。

 

そして閑散としたオフィス街を暫く走り端っこに寄せて停める。

 

ナビの設定だ。目的地は千葉。うみほたるを経由して富津にある「にゃんだパーク」だ!

 

「Zを借りて行くところがそこかよー」という声が聞こえそうだが、走りが楽しめれば行き先は関係ないのだ。この旅もかなり楽しかったが今回はインプレの報告なのでそれはまた別の機会に。

 

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雨でしょーがないんで、うみほたるの駐車場でちっとだけオープンにしてみた(写真下)。この写真ではわかりにくい・・・。でも開ける時は注目の的だった。思いっきり「わ」ナンバーだったけど。

 

インプレ:

 

若者の言葉を借りていうなら「ヤバい、これ」だろうか。

 

時速100キロからの爆発的な加速を経験したことがあるだろうか?暴力的なのは走り始めだけではなかった。慌ててアクセルから足を離さなければとんでもないことになりそうだった。3.7リッターとはかくも壮絶なエンジンか。

そしてこの直進安定性。そんなに速度を出していることをまるで感じさせない。

 

もしかして同等の性能を他のクルマに求めるならそれは確実に外車で確実に1千万前後の価格帯のクルマになるだろうと思った。少なくとも価格が同等の国産車でこのクルマの右に出るものはないんじゃないかと思った。

 

ただ惜しむべくは車外の音だろう。雨もある。ホロに当たる雨と風きり音が予想以上に大きかった。こうなるとBMWのZ4のようなハードトップのオープンのほうが快適なのだろう。

 

コーナーリング。これは雨のため思い切った走りはできなかったものの、ビクともしない車体は試乗のときと同じだった。たださすがFR。ケツがすべった。雨じゃなかったらもっとおもしろかったろう。

 

残念なことが1つあった。え?と思った。

それはコーナーからの立ち上がりで3500前後の回転数だったっけか、ちょっと反応が鈍い感じがした。まあ自分の腕に問題があるからに違いないのだが。

 

そんな感じで思いっきりフェアレディZロードスターを満喫できた。

 

燃費は高速道路中心だったからか8前後だったと思う。あんな車体とエンジンで8なら十分だろう。

 

結論。

 

その性能を遺憾なく味わうなら高速道路に乗らなければならない。あと雨の日以外のコーナーの多い道か。

それとその車体。あんなにでかい必要はあんのか?マツダロードスターまでなくてもいーがもう一回りぐらい小さくてもいいような気がした。

 

夢の一部がかなったからか。ちょっと試乗したときのように爆発的な「欲しい!」感はなくなっていた。

 

他に走りを楽しめるクルマはないだろうか・・・。