バイト・クロニクル①
去年の5月あたりだったか、商売もあまり忙しくなく空いてる時間をもてあましていた。
午前中何もせずにだらだらしてるのならバイトでもしてフェアレディZオーナーの夢でも実現するか、と思った。
思ったら即行動。
ネット版タウンワークで時間が選べるバイトを探す。
だがこの「時間が選べる」にチェックを入れると業種がおのずと絞られてしまう。
飲食業だ。
午前10時から午後の3時ぐらいまで、なんて中途半端な時間帯で雇ってくれて、しかも時給が900円以上のもの、なんつうと飲食業以外はめったにないのである。
その数年前、極貧でバイトせざるを得ない状況だったとき、たまたま時給千円のファミレスを見つけた。
が、遠い。
もらえる交通費に限度があったため実際には時給は千円を下回るのだが、それでも近くにある同種の店よりは時給が高くなるためチャレンジしてみた。
そしたら意外と簡単に雇用が決まって「だれでも受かるんじゃね」と思ったものだ。
そこでの経験が約1年半あったので今回も時給900円で近くにあるのならそれでもいーかと思って探していた。
そしたら、あった。
早速履歴書を送り連絡を待つ。
すんなり採用が決まった。
だが交通費が出ない、とのことだった。
え?
確か交通費支給って書いてあったような・・・。
まあ、だがもともと定期券があるわけだし1日4時間で週3~4回が確保できりゃ月に5~6万になるんで気にしないことにした。
久しぶりのバイトで気合も入り順調に勤め始めるが、不況のあおりやら新人育成などで状況が刻々と変化し、バイトに入れる日数も減ってった。
5ヶ月めだったか、3万円にも満たない月があったりした。「高校生の小遣じゃねーんだから」とモチベーションも下がり、半年も経たずに結局止めることにした。
その時の印象を、その前に勤めていたファミレスとも比較しながらいろいろと暫く綴ってみたい。
その店の名前を公にするのはあえて避けておこう。酷評もするので。
でも一応パスタの店、とだけ言っておこう。
あ、それとルパン三世の仲間の一人で次元じゃなくて不二子じゃないやつの名前と同じ、とも言っておこう。