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黒川温泉・御客屋

旅館からの情報だと「宿のまわりが一通なので気をつけていらしてください」とのことだった。確かに送ってもらった地図によるとぐるっと一回りしないと宿にたどりつけない。

 

黒川温泉郷全体でディズニーランドぐらいの広さをイメージしていたが、行ってみるとその一部分、たとえばトゥモローランドとかぐらいのサイズしかないのだった。

 

意外とこじんまりとしている。ちょこっと練り歩くにはちょーどいいのだろう、夕方も5時をまわっているというのに結構な人が歩いている。

 

一通エリアに入るといよいよ道が狭くなって歩行者がいると進めないぐらいの狭さだ。クルマがマーチでよかった。

 

時速10キロ以下でチョロチョロと進みなんとか宿に到着。

 

本日のお宿はお料理とお風呂が自慢の黒川温泉御客屋だ。

 

日曜からの宿泊だが結構お客様がいらして時間がおしてしまって夕食の時間は7時ごろになるという。昼を食いすぎたマイハニーにとっては朗報だった。

 

軽くひとっ風呂あびて浴衣に着替えくつろぎながら待った。

 

時間になると小部屋に呼ばれて晩餐の始まりとなった。以下はお料理とお風呂の一部の紹介。もし御客屋の検索でヒットされたかたは参考にしていただければと。「じゃらん」よりは詳しいはず。

 

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「壱の膳」から「参の膳」までの種類がありこちらはその最上グレードの参の膳。これにあとから天ぷら等が出される。食べきれるか?というぐらいボリューム満点だ。

 

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やはり日本料理って繊細ね。見てもすばらしいし味も文句なし。懐石ってひとつひとつがちびちびと少なくて大食いのオレは好きではなかったが、年なのかひとつひとつを味わっていただくのにこんな贅沢な食事はないなあ、と最近思うようになった。

いや、それぞれが芸術作品であるようなここの料理がそう思わせてくれたのかもしれない。

中央はれんこんの間にチーズが入っている和洋折衷的な作品。うまし。

 

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紅鱒の刺身。

 

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マイハニー注文の地ビール。外では500円ぐらいで購入可能だが宿では8割り増しの値段となる。場所代と雰囲気代なので仕方あるまい。オレはキリンのなんたらぷーたらという辛みのある生ビールを注文。

 

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馬刺し。白いのは「たてがみ」と呼ばれる脂。これも初めて聞いたがマイハニーはご存知のようで「知らないの?」と相変わらず「もの知らねーなー」のオレなのであった。

なんでも一頭から取れるのが少ない貴重な部位らしい。なんのクセもなく口に入れるとトロっと溶けてなくなりむちゃくちゃうまい。馬刺しも新鮮そのもの。

 

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これも馬刺。そんときゃ名前を認識できなかったが後で調べると「ふたえご」というらしい。馬のあばら肉。こちらはあんまり印象に残らなかった。

 

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肥後牛、肥後赤鶏、馬肉の三種類が楽しめる。肥後牛は昼間食べた赤牛(同じ種類?)と比べると全然スジばってなくて柔らかい。

地鶏も歯ごたえバツグン。三種ともゴマあるいはポン酢系のたれをつけていただくが鶏はそのままでもうまし。

馬肉は昼間に馬串を食べたがこちらも焼いたときの脂の旨味は鶏、牛を寄せつけないうまさがある。

 

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チャッカマンが用意されていて各自自分のタイミングで焼いてよい。ニンニクひとかけが何気に味を引き立ててくれる。人参等野菜は相変わらず甘みがあってうまい。

 

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「『えのは』です」と言われて「は?」となってしまったがさすがにその辺は心得ているらしく「ヤマメです」と言いなおしてくれた。初めて耳にすることばだった。

 

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こちらでは「がめ煮」と呼ばれているらしい。呼び方は違うが味はそんなに変わらない。関東エリアより若干薄めかもしれない。私達にはちょうどよかった。

 

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で、〆の?野菜の天ぷら。こちらでは天つゆでいただく習慣がないのか、あえてそうしているのか塩でいただく。べちゃべちゃにならず衣のサクサク感が楽しめてよい。なすは皮をむいて揚げるようでやわらかくておいしい。

 

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デザート。自家製のヨーグルト風味アイス、柿とチョコレートシフォンかな。

 

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そーいや器ひとつひとつが楽しめるのも懐石料理の楽しみだね。

 

満腹て危険信号。マイハニーは胃腸薬を旅館から頂いて飲む始末。食べ過ぎて薬飲むって矛盾した行為だと思うのだが、こううまいもんばっかり出て来たらねえ・・・。

 

酔っ払ったし昨日までの疲れも溜まったか爆睡してしまい風呂は朝いただくことに。

 

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内湯。木造で天井が高い。高く舞い上がる湯気を見上げながら川のせせらぎを耳にする。なんとも情緒あふれる贅沢な時間だ。

 

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立ち湯。130センチなのでそんなに深くはない。温泉全体的にぬるめだった。

 

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朝風呂を浴びて食欲もわいたあとの朝食。まあきれいだこと。

 

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初めて味わう馬刺し納豆。

 

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部屋は清潔感はある。だがトイレが同じ室内に設置されていたりする。たぶん昔の配置のまま内装をキレイにしたのだろう。川沿いの部屋ではあるがオレが泊まった部屋からは川を眺めることができなかった。

しかしここは部屋にゴージャスさを求める宿ではない。それを求めるのなら超高級旅館に泊まるべきだろう。情緒を求めるのなら十分にそれに答えてくれる古きよき宿であると思う。

ただ、風呂、食事すべてにおいて階段を結構使用しないといけないので足腰が悪い方は少々気を遣うかも。

 

もう1回泊まりたいか?と問われたら「是非行きたい」と答える。客にそう言わせる宿に出会えるのはそうは多くない。

 

御客屋。やるなー。