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98年の栄光と衰退

そんなベイスターズにも栄光の時があった。

98年の優勝だ。実に38年ぶりの日本一だったのである。

要するに前回の優勝は自分が生まれる前のできごとだったわけで。

そんなんだから当時は「次回は40年後かあ?生きている間に見られるかあ?」みたいなことを冗談で言っていたが、今のチーム状態を見ると本当にそうなりそうな気がしてくる。

そんときの戦力を考えたらV2もあるんじゃないか、と思ってたが甘かった。

よく考えてみりゃ先発投手で8割以上の確立で勝ち星を期待できる投手は斉藤隆、三浦以外にいたとは言えない。クリーンアップだってホームランを量産するほどの爆発力をもっていたわけでもない。

それでも優勝できたのは佐々木、ローズの存在に他ならないだろう。

ボビー・ローズ。マシンガン打線の核だ。マシンガン打線が成り立ったのは彼の勝負強さがあってこそ。

後にも先にもあれほど気持ちよくタイムリーを放ってくれた横浜の4番打者をオレは知らない。記憶にない。

右打者で広角に打てるからライトへのホームランも結構多くてライト側に吹く風を「ローズ風」とか言ったもんだ。

右打者として当時の最高打率も記録するぐらい打って欲しいときに打ってくれるもんだからストレスフリーなわけで。

それに引きかえ村田なんてのはホームランは打つけどソロホームランが多かったり、どーでもいーような時にしか打たなかったりするから見ててイライラしてしまうのだ。

村田に限らず他の打者も精神的に未熟なのか、ビッグチャンスなのに一番ピンチなのが打者本人、みたいなところがあって、一発逆転の場面だろうがサヨナラの場面だろうがどんなにおいしいチャンスもふいにしてしまい、見てるほうは消化不良で終わるのが常なのである。

それはまるでちっと前の日本のサッカーを見てるようなのだ。サッカーなのにシュートを打たない、セットプレーでしかゴール入んねーし、みたいな。野球で言うと、押し出しでサヨナラかよ、みたいな。

だからますます見ようと思わなくなってしまう。

おっと、いかん。現状については大晦日tvkで放送予定のベースターズナイトに任せることにしよう。

そのローズという核が他の打者への精神的負担をも減らしてくれるから、みんなが波に乗って「マシンガン打線」を可能にしたのである。

一方、佐々木。彼の存在は先発投手の負担を減らした。

なんとか中継ぎのヒゲ魔人とかにつなげばゲームメーキングができるわけだからその存在は偉大だ。

にっくき読売のバッターたちをバッタバッタ(駄洒落じゃないからね)と切り捨てていくあの勇士はいまや伝説と言っていい。

野球版ゲームで「フォークボールは1回までな!」とか勝手にルールを作ってしまったことがあったが、相手チームにしてみればそれと同じくらい制限したかったろう鋭いフォークだった。なんたって来るのがわかってても打てないんだから。

その佐々木が酷使されローズもやる気をなくした翌年の結果は明らかで、よくあの順位で済んだもんだと思う。

それ以来このチームは死んでいる。

ストーブリーグのいま、ベイスターズに対して苦言を呈する移籍選手が目立つのをみてもそれは明らかである。

ファンあってのプロ野球であることを、口だけでなく行動で示して欲しいものである。