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98年の異変

ベイスターズが38年ぶりに日本一を達成した98年だが面白い現象があった。

「にわか横浜ファン」である。

横浜ファンってこんなにいたっけか?

普段からスタジアムに通っている方なら間違いなくそうした違和感を抱いたはずだ。

横浜スタジアムに応援に行って何が嫌かって、読売ファンとかが1塁側に平気で陣取ってたりするのがムカつくんだわ。

そりゃホームなのにアウェイチームのファン入場者のほうが多いんだから仕方がないわけで・・・。

つまりそれほど普段から横浜を応援しに来ているファンは少ないということなのだ。

ホットな外野席でさえやつらが紛れ込んでたりする。東京ドームなんかはその辺りを気遣ってくれて、係員の人がファン同士を交換してくれたりするんだけどスタジアムではそれはない。

そりゃあそうだ。東京ドームでの横浜ファンなんか数えるほどしかいないんだからまとめやすい。

それでもいつも横浜が勝ちゃあ「ざまーみやがれ!」って言ってやれるんだけど大抵がその逆なわけで・・・。結果ますます読売嫌いに拍車をかけて帰宅するだけになる。

それがよくある風景なわけだがその年は違った。

3塁側まで横浜ファンで埋め尽くされるのを見たのは初めてだった。

日本シリーズの西部戦にいたっては外野席の一部だけが西武ファンだったりして、そりゃまるで甲子園や東京ドームの横浜ファンを見るような光景だった。

この先あんな状況に出くわすことはまずないのだろうな、きっと。

世間は「にわか横浜ファン」とはやし立てていたが本当にそうだったのだろうか。

本当のところは「にわか」というより「かくれ」横浜ファンだったのではないか。

それは野球場からの帰りの電車ん中なんかを見ても伺える。

球場に来るほどのファンならユニフォームやはっぴを来て応援する。それはないにしてもメガホンのような小道具は少なからず持っていたりする。

球場からの帰り道は当然ながらそーゆー姿の人たちでごった返している。

当然最寄のJR関内駅もそーゆー人たちで・・・・、とは行かないのである。

つまり皆さん電車に乗るまでには「私は横浜ファンです!」とわかるようなブツはすべて隠してしまわれるのだ。もちろん例外はあるが、いても希少である。

これが阪神ファンなんかだと新幹線のホームでもはっぴ着てたりするわけで・・・。

これらが物語っていることは一つ。

横浜ファンであることが恥ずかしい・・・、ということではないのか。それはまるでオタクであることを隠すかのごとく、だ。

でもベイスターズが好き。

98年は日ごろ自分の好きなものを公表できない方々が堂々と胸を張れる唯一の年だったのかもしれない。

逆に言えばチームが強けりゃあんだけの隠れファンが球場に足を運んでくれるということの証でもあるのだ。

なのにバカな親会社は戦力補強をしてくれない。悪循環である。素人でもそんなことわかるのに、おっぺけぺーにもほどがある。

補強しないのに野球チームを所有してて一体なんになるというのだろう?広島みたいに資金規模が小さいわけでもあるまい(いや、それでもあんな立派なスタジアムを作っちゃう広島はすごい!)。

挙句の果てに売りに出すだの出さないだの・・・。だったらとっととそうして欲しいものだ。

T(とてつもなく)B(バカな)S(スポンサー)では共倒れになりかねぬ。

いや、もう「おまえはすでに死んでいる」のかもしれない。