ただ走る
今日は仕事始まりが1週間のうちで一番遅い時間なのだ。
こんな天気が良い日に家にいてもしょーがないので出かけたい。
けど平日になんかのイベントがあるわけもない。
先日、ヤフー地図を見ていたら富士スピードウェイが実はそんなに遠くないところにあるのに気がついた。
HPを見たら、サーキット体験走行みたいのをほぼ毎日お昼ぐらいからやっているとのこと。
もちろん自分のバイクやクルマで走れる。バイクも皮ツナギでなくとも普段着でOK。
リーディングカーにひっついて3周する。入場料が千円で体験費が二千円。
なんかのついでならいーけど、そのためだけに行くのもなあ・・・・。
ちょっと萎えてしまった。
じゃあ、ってことになると結局うまいもんでも食いにいくか、ってことになってしまう。
うまいもんかあ・・・。
先日、富士屋ホテルにやられてからというもの、どーも冒険する気にならず、外食というと安くて確実にうまいすき家とかに頼ってしまうのである。
そんなに高くなくB級でいーからうまいもん食わしてくれるとこないかとネットで小田原からそんなに遠くないけど近くもないエリアを物色してみるが、
ない。
どーしよー・・・
えーーーっい!とりあえず出かけんべえ!なんとかなんだろ。
と、昼過ぎに家を出る。
平日だというのに結構交通量が多い。
それでも快調に箱根を抜けるとまもなく御殿場市街が見えてきた。
土地感がないとはなんとも頼りない。定番のすき家でさえ見つからない。
うろうろ同じようなところを走っていてらちがあかず、気づくともう休憩なしで2時間近くも走ってる。
タイムリミットが近づいてくるわ、腹へってくるわ、けつが痛くなってくるわ・・・
結局、御殿場駅近くのコンビニでパンとジュースを買って済ませる羽目に。
それがトイレ休憩でもあり、停車したのはその1回だけとなった。
うーむ。一体何しに来たんだろ???
もしも今日知らぬうちになんらかの事件に巻き込まれていていきなり刑事に重要参考人とかいって事情聴取とかされたら返答に困るではないか。
刑事「今日の昼はどこで何をされていましたか?」
いみなし「ツーリングですわ。御殿場まで。一人で」
刑事「何しにですか?」
いみなし「何しにって・・・。ふふ、刑事さん、野暮なこと聞いちゃいけませんがな。ツーリングに目的なんかありゃしませんて」
刑事「動機もないのに出かけるのはちょっとおかしいですよね。しかも一人で、ですか?」
いみなし「いやいやいやいや。ちゃんとコンビニのレシートだってありまっせ。ほらこの通り」
刑事「たまたま落ちてたのを拾った、なんてこともありますからねー。とりあえず署まで同行していただけますか?いみなしさん」
いみなし「なんでやねーんっ!オレはなんもしとらんがなー。ツーリングに出かけただけやがなー」
みたいな。
そんなことを妄想しながら来た道をひたすら戻っていると後ろから無謀なスクーター野郎が現れた。
確か後ろは乗用車だったはずだが?どーやら走行中のクルマをぶっちぎりながらここまで来たようだ。オレはずっとトラックの後を適度な車間距離を開けて走っている。
さすがにスポーツバイク系のNinjaをスクーターでぶっちぎる勇気はないらしく、ときどき車間距離ぎりぎりまで詰め寄ってきたりするものの後ろにおとなしくくっついていた。
やがて信号で停車すると、案の定、黄色い線を越えて右側から思いっきりトラックの前に出た。
オレは、というとNinjaは原付が通れる幅があれば余裕ですり抜けられるので左側から前へ。
一瞬、信号が青になったらぶっちぎってやろうかと思ったが、オレは大人なのだと自分に言い聞かせた。
どんな青二才が運転してんだ?と思って横顔を見ると、そいつも十分大人に見えた。
「はあ・・・」
よかったこんなのと同類になってしまうとこだった。
信号が青になったがあえて一息入れてから発進した。無謀野郎はやはりおそらくは70キロぐらい出して前を走るクルマを左から右から抜かしていった。
やはりああして後ろから迫ってきたのだろう。
まあ別に個人の自由だから好きにすればいーんだがライダーの品格が・・・。
いや、あれをライダーと呼んではいけない。
ありゃおもちゃにまたがってるただの「ソークがき」だろう。
あ、でももしかしてウンコ漏れそうだったのかもしんない、あいつ。だってあんなムチャクチャなの暴走族以外で見たことないもん。
いや、女にふられてヤケになってたのかもしれない・・・・。
その後、途中、工事中で片側1車線規制のため渋滞があったが、平和に楽しくヒラヒラとライディングを楽しんだのであった。
今回はきちんと就業1時間前に着くことができた。
トータルで100キロぐらい走った。
ただ・・・走った。
↑「くだらん妄想するな」「『ウンコ漏れそうだった』が正解だろう」などなど、いろいろと思われたかたは、是非押してくだされ~(ノ^∇^)ノ