バイクを取りに行く日 その壱
秋冬用パッド入りジャケット、ニーシンガードもこの日曜に間に合うようにネットで早めに注文をした。
ジャケットを注文した店はメールの返信などがもたついてる感がある一方でニーシンガードのほうの店はかなりすばやい対応だった。注文した翌々日にはもう品物が自宅に届いた。
と・こ・ろ・が・・・・
注文したのと色が違う・・・・。
即効で「色が違う、日曜に使うから早く対処してくれ」という旨のメールを送ると数時間後には謝罪と発送を知らせる返信がきた。しかしよくあるクロネコヤマトのなになに便で荷物番号がどーのこーのってのが書かれていなかった。
こりゃ口だけだな・・・。
案の定、日曜の出発前には手に入らなかったのである。初日で転倒の可能性が十分あるというのに・・・。
しょっぱなからけちがついた。
今から思えばもうこれがすでに当日の災いの前兆となっていたのだ。
それと保険に関しても後れを取った。
自分の分はすんなり入れたものの、マイハニーの分に関してはチューリッヒHPの割引関連がとてつもなくわかりにくいため結局電話で問い合わせることになったのだが、土曜は午後5時までなのだった。
まあ何とかなるだろ、といつもの調子で当日を迎えた。
で、日曜の朝。
「いきなり乗るのは怖いからニンジャで練習したい」と言うのでクルマの少ない朝7時ごろに近所を8キロぐらいだろうか、レガシィで先導して走った。
今まで彼女がまたいだバイクの中で実は一番足つきが悪いのがニンジャなのでちょっと心配だったが、発進が遅い以外はそつなくこなしていた。
影丸にあんだけ乗れんならVTRじゃ全然だいじょぶだろう。
靴下屋は10時半からなのでこちらを9時半に出ることに。
小田原厚木道路~東名高速で川崎へ。料金所の支払いもタンデマーがいるととても楽である。走りもさすがNinja400Rでタンデムでも80~110キロ走行ならストレスをまるで感じない。
1時間ぐらいで到着。
手続きをし、一通りの説明を受けてあとは帰路につくだけとなった。
はやる気持を抑え、併設する2りんかんでマイハニーがどうしてもつけたがっているエンジンガード(スライダー)などの値段を調べたりした。
そして昼前にいよいよ出発。
最初いきなりだけど片側2車線の国道246を15キロ弱走ることになる。
それでもすり抜け禁止でクルマの後ろを渋滞に近い中のんびり走るだけだ。細い道より実はこちらのほうが最初の慣れ、という面ではいーだろうと思った。
ところが・・・・。
マイハニーの発進が、やたら遅い。オレが発進してから数秒のタイムラグが発生し、発進時のオレとの車間距離は常に50メートル以上になっている。
そしてどーやらエンストを繰り返しているようだ。後ろのクルマが大変だ。
表情も、なんとも言えない複雑な顔をしている。
うーむ。やはりいきなりは無理があったかもしれない。
それでも小道へ入りトータルで20キロぐらい走ったぐらいにはエンストはしなくなっていた。コンビニで一息ついてもうまた20キロぐらいふんばることにした。
車間距離をあまりあけないように、とアドバイスして再出発。
それにしてもすり抜けせずにクルマの後をついていくのがこんなにつらいものだとは思わなかった。
いつもなら信号待ちのたんびに先頭まで行き、青になった瞬間クルマははるか後方、という調子にはいかない。
疲れがピークに達するころ、目的地であるドライブスルーつきのスタバが見えてきた。
ひゃあ、疲れた。ここはちっと座ってゆっくり休憩しよう。
そう思って駐車場に入ると・・・・。
後ろでなんか悲鳴が聞こえる!
え?と思って振り返るとマイハニーが倒れそうになって足をふんばっているではないか!
やべっ!
すかさず影丸から降りて助けに行こうとしたそのとき、
後ろに振り上げた自分のあしが思いっきりシートバッグを外側から降りる方向へかかと蹴りした。
影丸が左に傾く。
・・・・・ダメだ。
影丸、左に転倒
Σ( ̄∀ ̄;)
またミラーなしで走るのか・・・それよりマイハニーのとこへ駆けつける。
しかし、そっちはもうだいじょぶみたいだった。
アホや・・・・。
なんで自分が倒れるねん 工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ(゚Д゚;ノ)ノェェエエエエ工
戻って影丸を起こす。なんか煙が出てるーーーーっ!
なに?なに?
どーもエンジンオイルがこぼれたようだ。
そしてラッキーなことに柄は曲がってるもののミラーが折れてない!生きていた!
よかったあ・・・
も、つかの間
クラッチレバー損失。
こちらもこれで済んでよかった。まだクラッチを握れる分が残っている。ここで折れるようにできてんのかも。
しかし間抜けである。マイハニーも申し訳なさそうにしている。いやいや間抜けなのは自分だから気にしなくていーのだ。
いくらあわててるからといっても、なんでサイドスタンドを立ててからバイクを降りなかったかと、悔しくて仕方がない。
左側に倒すのは今回が初めてだ。左側からはきれいに見えていたのにこちらのカウルにも傷がついてしまった・・・。
左の場合はクラッチレバーが逝ってエンジンオイルが漏れるのだった。
一瞬帰れないか、と思ってエンジンオイルの量を確認するがあんまり減ってるようには見えず問題なさそうだったから良かった。
まあ沈んでいてもしょーがないのでスタバで気分転換するのみだ。
帰宅するまでまだあと30キロは残っている。
だが
神さまはこれだけでは許してくれなかったのである。
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