ほうとうの思い出 + 大豊
山中湖ツーリングで何を食べようか悩んだ結果、選んだのは「ほうとう」。
ここいらじゃ普段食べられないものにしたかった、というのが理由だ。
実はほうとうって幼少のとき食べて以来あんまり好きではない。
わたくし維水志は横浜生まれではあるものの、幼少期は親父の仕事の関係で相模原で過ごした。
親父の勤める会社の支社の二階が住居になっていて、そこに住んでいた。場所はちょうど八王子との境ぐらいでその名の通り「境川」って川が流れていた。
ダイワハウスのでかーい敷地が裏手にあって金網で仕切られていたせいか、あたりにはうちとお隣さんぐらいの家しかなかった。
そのお隣さんがはんこ屋一家で山梨出身だった。
うちは店舗の二階だったので風呂はなく、そのお隣さんのお風呂を借りて入っていた。
夕刻になると「維水志さ~ん。お風呂ですよー」と呼ばれるのだった。
昭和だなー。
そこにはわたしと同い年の女の子とお姉ちゃんがいたので彼らがいわゆる幼馴染みってわけだ。
なのでクリスマス会やらお正月やらイベントがあるとお隣さんと一緒ってことが多かった。
イベントの時かどーかは定かでないが、あるとき
「ほれ、ぼく、食べろし」
と山梨弁全開のおばあちゃんに勧められたのがたぶんほうとうだった・・・・はず。
いや、たぶんそうなのだろうけど、うどんの形状じゃなかったような気がする。
もしかしたら「すいとん」だったのかもしれないが、とにかくなんかあの、にょちにょちした食感と、食べ終わり際に汁がどろどろになっちゃっうのが嫌だったのかもしれない。
他にもたぶん豆もち?とか珍しい食材があった記憶がある。
それ以来どっかでほうとうを食べる機会は確かにあったはずなんだがあまり印象に残っていないのだ。
まあ、そんなわけで今回改めて食してみたくなったのである。
それで選んだのは、わりと有名どころの「大豊」という店だった。
山中湖畔から少し離れたところにあるのだが、湖畔沿いにもどーやら支店があるらしく、マイハニーが目ざとく発見していた。
それでもとりあえず本店へ。
平日にもかかわらず観光バスが来ていて「やべ、変な時間に来ちまった」と思ったが、そんなに客も多くなく待たされることはなかった。
ほうとうって高価な食べ物じゃないような気がするのだが、千円オーバーってのはどうなんだ?
と、すぐに値段にけちをつけたくなるのは性か。
体との対比でおわかりになりますでしょうか。顔が気持ち悪い?いえいえ・・・。
ものすごいでかいんですけど。最初二人分かと思った。
でも中身は野菜がたっぷりで食べられないほどではない。
なんか味が濃いイメージがあったんだけど、逆に薄味好みの自分が「薄い」と感じるぐらいで拍子抜けした。
ゆず味噌?って言ってたか、それで味を調節するみたいだ。
麺も思ったほどねちょねちょではない。
そして食べ終わりに汁がどろどろになるということもなかった。
やはり子供のころに食べたのはすいとんだったのかもしれない。
これならまた食べたいではないか。
でも値段が・・・。
てっ。もう少し気軽に食べられる設定にしてくれし。
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