絶景の富士山 県道147号で山中湖へ
いわゆる会計年度が変わる4月1日が近づいてきた。
今年度、仕事で思うようにいかないこともあって、なんかがつっかえている感じでここ暫く気分が晴れなかった。
しかし塞ぎこんでいても、こうして時は移り、また次の年度が始まろうとしている。
それで、新年度を迎える前に気分を晴らすための旅に出たくなった。
一人旅をしていろいろと思い巡らし、考えて考えてそれで「もういーや。また今度がんばろー」と、今年度にケリをつけるのだ。悪いことは全部流すのだ。
そんなツーリングには前回途中で挫折した浜松行きがもってこいで、リベンジを兼ねて昨日決行する予定だった。
だが、ひょんなことからまる一日休みになってしまい、一人で楽しむのもなんなのでマイハニーと出かけることにした。
前回、三浦行きでグロッキー状態だったマイハニーには浜松の往復360キロは無理なので行き先変更だ。
自分でもたどり着けるかわからないが、浜松は「忘却の旅」として自分用に取って置くことにしよう。
例によって前日まで行き先が曖昧だったが、まあ走ることに意義があるのだから、ということで、つまんなそうだけどとりあえず山中湖を目的地とした。
だいたい往復で130キロぐらいだから三浦より若干短いぐらいだ。ちょーどいいだろう。
ただし今回は山あり谷ありだが、3ヶ月ぶりの前回とは違ってマイハニーも少しは走れるだろうとふんだ。
なんもなさそうな山中湖だが、せめて食べるものだけはうまいもんでも食いたい。そう思ってネットで調べると、山梨だけにほうとうの店がわりと多いのがわかった。
ここいらじゃあめったに口にする機会がないんでその中から有名どころを選んだ。
それとおいしそうなカフェを2つチェック。
ナビがないもんだからバイクで出かけるときにはナビタイムで念入りに下調べをするのが常である。
予算的に高速道路は使えないので、だいたい国道246号を西へ西へと向かうだけだろうと思って調べていると、
「おや?こんなところに山中湖へ向かう道があるじゃんか」
と細い道が目に入った。
それで去年買った「〇(ゼロ)円マップ関東」というバイクツーリング用の本で見ると、「絶景ポイント」の印があるではないか。
おー。これならやたらトラックが多い246なんかをひたすら走らないで済むではないか、とルートを念入りにメモしておいた。
その道の名を県道147号という。
イスーチー(麻雀用語)なので覚えやすい。間違えることはないだろう。
当日、例によってツーリングにしては遅い10時過ぎに家を出発。
晴れていはいるが、気温は少々低めである。
マイハニーの調子が出るまでは大きい通りがよかろうと暫く246を走る。やはりトラックが多い。
そしてわき道に。
県道イスーチーに入る際、なんの標識もないので一度通過してしまうがすぐに軌道修正。
とたんにクルマの数も減り、快調ツーリングに変わった。
こっちにして良かった。
上り坂をずーっと行くと、それまでちらちらと顔を見せていた富士山がものすごい迫力で見えてきた。
暫く富士山に向かって走ることになったりして気分が最高に盛り上がる。
そのうち急勾配の坂道となるが、マイハニーがやたら遅い。
去年、伊東へ行った帰り、伊豆スカイラインへ向かうときのワインディングで見せた走りは微塵も感じられなかった。
しょーがないんでペースを落とすがそれでも車間距離があいたのだった。
道路わきにはまだ雪が残っていて「スリップ注意」の警告もあるものの、ほとんどが陽が当たる道路で凍ってはいなかった。
後でマイハニーに聞くと、道路に溝があるタイプの道路がところどころあって、それにVTRのタイヤを取られるのだという。
やがて下りになったな、と思ったぐらいで急に開けていきなり富士山がどーん!と現れた。
どーん!
どーん!
どーん!
どーん!
それと共に山中湖も。
え?もう着いたの?山中湖に?
山中湖半に出たときわかったが、予定より10キロ少なく、時間も途中のコンビニ休憩を除いたら80分ぐらいだったろうか。
どーやら県道イスーチーはショートカットになっているようだった。
絶景を堪能したが、この後お昼とデザートの場所を決めたぐらいであとは何も決めてなし。
どーすんべ?
と途方にくれたのだった。
つづく。
それにしてもまだまだ知らない良き道があるもんだねー。
↑最後まで読んでいただきありがたき幸せ(@^0^@) 「県道イスーチーを走ってみたい」「なんとまあ良い天気だこと」などなど、いろいろと感想もおありでしょうが、クリックひとつ是非とも恵んでくだされ~o(〃'▽'〃)o