Mission2: 川と化したワインディングを走れ
ちょうど1週間前の今日、新潟キャンプから無事に帰宅したんだった。
やったー。
1週間ひっぱったあ。
長い夏休みを終えた倶楽部の隊長が1週間遅れで書き始めた記事はこちら↓↓↓
http://ameblo.jp/sa101hiko/entry-11373475013.html
さて、昨日の記事「Mission: 台風より早く帰れ」の続きを。
完全防水のはずだったのに走り出してすぐに欠陥が見つかる。
「冷てっ!」
首の後ろから雨水が浸入した!
しまったあ。レインスーツの襟首をメットの下に押し込まないとあかんやんけ!
豪雨で50キロ規制がかかっている圏央道を80キロで走りながら首の後ろに手を回す。
それでなんとかなったが、できればもう一度どっかで停車して直したい。
だが結局もうSAはおろかPAすらないようだった。
ちなみにグローブはもうすでにずぶぬれである。だがまあ冬でもないのでそれは気にならない。
間もなく八王子JCTへ。
八王子方面は20キロの渋滞だと。
ふふ。やはり相模湖東IC脱出作戦は正解だったと言えよう。
ここまでは。
雨はますます激しくなるが風はそんなでもない。中央道も50キロ規制になっている。
中央道を10キロも走らないうちに相模湖東出口になった。
さーて。ここからだぞ。
ここで降りる車もなく自分のペースでゆーーっくりと出口のカーブを回る。
タイヤもわりとグリップしているようなので、もしかしてそんなに神経を使わなくてもいーかもしれない。
料金は3,100円。
まあこんなもんだろ。きっと解散後、すぐのインターから乗っていたら4千円は優に超えていたに違いない。
料金所を出るとすぐに信号につかまった。
前にトラックがいるのですり抜けて先頭へ。
先頭に出たからには少し速く行かないとね。
青になって颯爽と加速するが、気づくと前方はほぼ直角のカーブ。
「げっ」
慌てて減速したいが急ブレーキは厳禁だ。
もう少しで前に突っ込みそうになったがなんとか減速に成功。
ってか、停止。足を付きながらハンドルを切って右折する。やべ、後ろからさっきのトラックが来ちゃった。
いかん。こりゃ50キロ以上はいかん。
そしてすり抜けもいかん。あえて遅い車の後ろを車間距離をあけて走るのが鉄則だ。
そして暫く進むと今度はカーブでいきなりリアがすべる!
「ぐぅ」
左足が地面を蹴ったど!
どーやらマンホールの上を通過してしまったようである。
すぐに体勢を整えたが、これもいかん。
路面をもっと注意して見てないといかん。
だが、場所によっては道路が川のようになっているところもある。
薄暮の中、かろうじてまだ明るさは残っているが真っ暗になったら絶対ヤバい。一刻も早く市街地へ抜ける必要がある。
だがここで給油警告灯が点滅し始める。
「最悪や」
新潟の市街地を走っているとき、ガソリンメーターのメモリが2つ残っていたにもかかわらず、道がわからん不安から思わず見つけたスタンドで給油しちゃったのがいけなかった。
そーいや行きにtoruさんが「ギリギリのところで給油したほうがいいです」って言っていたのを思い出した。
その通りだ。まったくこんな山ん中でガソリンピンチなんて・・・。市街地まで持つのか?
滑らないようにするのに最大の神経を使わなきゃいけないのに、ガス欠まで気にしなきゃならないのはかなり不利だ。
「うー」
と、思っていたら空いているガソリンスタンドがあった。
「よ、よかったあ・・・」
さすがに山の中なんで10円ぐらい割高だが、トータル的には150円ぐらいの差だし背に腹は替えられない。
狭山SA以来の小休止だ。
バイクから降りる。
「?」
いま、ぐちゅっていった?ぐちゅって?
く、靴の中?
え?なんで?防水だよね?
靴の中が水でいっぱいになっているのである。防水だけに水の逃げ場がない。
き、気色悪い!
な、なぜ?どーして?
どーにも納得いかなかったが、もうどーでもよかった。
だって、いまさら原因がわかったからと言ってどーにかなるもんじゃないし。
帰ってからじっくり考えよう。
ガソリンスタンドで道を最終確認できたしこれでいーのだ。
やがて市街地に出た。
雨も先ほどと比べて小降りになっていたが、代わりに今度は風が強くなっていた。
おいおい・・・。これから最後の切り札、小田原厚木道路で帰るんだぜ。
まずい。
小田厚は風に煽られることが結構多い道路なのだ。
60分以上かかる下道か、30分で帰れる小田厚か、ずっと迷いながら走るが、
「えーい、通行禁止にでもなってなきゃあ、だいじょーぶだろ!」と腹をくくった。
ギアを一段下にし、回転数を高めにして制限速度70キロで走る。
時折、横風に車体がヒラリと煽られるのだった。
それでも雨がないだけなんとか耐えられそうだ。
もうあと数キロで出口だ。
なのにこれが今まで以上に長く感じるのである。
ETCのおかげで二度の料金所もスムーズに抜けられ、なんとか無事に切り抜けた。
高速を降りてから家まではほんの3キロ程度だ。
だが最後に雨風のダブル攻撃が影丸を襲うのだった。
しかしひるんではいられない。
もうゴールは目の前だ。
「ええーーーーいっ!」「こンのぉーーーーーーッ!」
と、多勢に囲まれた絶対不利な主人公の駆るモビルスーツのごとく、気合いで雨を突き破っていくのだった。
つ、着く。
もうすぐ。
つ、着いたあ!!
「維水志、影丸機、只今帰艦いたしました!」
という気分だった。
toruさんに遅れること3時間、6時半頃に帰宅したのだった。
単身ライダーさんからも4時ごろに帰宅を知らせるメールが届いていた。
荷物をおろして着替え、テレビをつけると、神奈川県が暴風域に入っていると言っていた。電車も不通になってる。
お疲れちゃん。無事に帰宅できてよかった。
反省会:
・カッパを着たらメットをかぶって襟首までチェックするのが原則。
・信号ですり抜けて前に出てはいかん。遅い車の後ろを車間距離を開けて走ること。マンホールの上通過厳禁。
・荷物をほどいてみたらうっすりと上部が濡れていた。100円カッパでは防げないことがわかった。二重にする必要があるだろう。
・靴内に何故雨が進入してまったのか?未だに不明である。
・ドラムバッグの中はびっしょり。下からの跳ね上げにはまるで無防備だったようだ。カッパを着せてしまうのがよかろう。
・タンクバッグもびっしょり。カメラがもう少しで水浸しになるところだった。どーせやるならこっちもきっちり防水しなきゃいかん。
・曇り止めシールドのおかげで曇りはしなかったが、以前買ったレインブレーカーは、本来乾燥しているときに処理を施さなくてはならず、今回まるで使いものにならなかった。だが、それをすると普段からシールドが見づらくなってしまうので代替商品を探す必要がある。
・給油はギリギリまで我慢しよう。
・そして・・・・
高速料金はケチらないようにしよう。
ええ。これが一番の反省点です。
新潟フェリーターミナルで解散後、一番近い高速道路の入口はtoruさんが乗って帰った「新潟亀田IC」である。
そこから維水志が降りた相模湖東ICまでの料金を調べたら、3,550円だったのだ。
なんと、その差、
450円!
これで市街地でガソリン入れてたらその差は300円ぐらいだろうか。
おいおい。
300円ケチって台風と格闘かよ。
「維水志、影丸機、只今帰艦いたしました!」
とか言ってる場合じゃねーだろ。
もお~。
と、相変わらず、自分ながらバカだと思わざるを得ないのであった。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
「この人、ほんとに『いみなし』なんだ・・・」「高速料金ぐらい事前に調べりゃいーのに」などなど、いろいろと感想もおありでしょうが、クリックひとつ是非とも恵んでくだされ~o(〃'▽'〃)o