ディスク・ロック 寿命
チューリッヒマンに電話をすると、夜だからか、いつものような明るい対応ではなかった。
そして事の次第を説明すると
「ディスクロックとはどのような形をしていますか?」
という、「あんたねー。バイクのロードサービスを謳っていながらそんなことも知らんのかね」
と思わず突っ込みたくなるような質問をされた。
ディスクロックを知らんのならブレーキのディスクももしかして知らないんじゃないのか?
どーやって説明すんだ?
すると通じたのかどーかわからないまま「当方でディスクロックの開錠ができるスタッフがいるかどうか確認して折返しお電話いたします」
ということになった。
暫く待つと電話があって、壊すしかないんじゃないか、壊すのなら専門のスタッフを今から派遣する、というようなことを言っている。
こちらとしては、もちろんそうしてもらって構わない。
こんな開錠できないディスクロックなんぞ使いものにならぬ。とっとと
チューリッヒマン・ビーム!
でも何でもいーから悪のセプトゥー・ディスク・ロック野郎をぶっ壊してくれたまえ。
で、今回は80分で到着するという。
かかってきた電話番号は市外局番が横浜のものだった。むーん。まあそれくらいはかかるだろーな。
今からだと・・・・。ちょうど日付が変わるぐらいか。
よし、いったん帰宅してしまおう。
暫く家でくつろぎ、再び現場へ向かう。
するとヒリゾ浜のときのようにワンボックスカーが約束の時間と寸分違わず現れた。
あれ?沼津のナンバーじゃん。また?
もしかして4年前と同じ人だったりして・・・。
結果は違ったのだが、同じ会社から派遣されてきたのかもしれない。
で、早速作業に取り掛かってもらう。
その前に一応、カギを差し込んで確認してもらうと
「やはり奥までは差し込めますけど回ってないですね。カギがダメになってます」
と言って車に戻っていった。
どんな機械でぶっ壊すんだろう?と思ってドキドキしていたら、
最初に出てきたのは
クレ556だった。
「へ?」
まずカギ穴からぷしゅ~っとやった後もう一度カギを回す。
開かない。
次に裏側からもう一度ぷしゅ~っと。
再度、先ほどより力を入れて回すと・・・
かちっ!
あれっ?
あ、開いたーーーーっ!
ま、まさかのクレ556でやっつけちまったのだった。
チューリッヒマンビームを期待していたらチューリッヒマンパンチで済んでしまい、必殺技が見られず消化不良みたいな感じになってしまったのだった。
こ、これだけのためにわざわざ沼津から来ていただくなんて・・・ちょっと申し訳ない。
十分にお礼を言うと
「支払いのほうはどうなってますか?」
とか、わけのわからないことを言っている。
「へ?無料じゃないんですか?」
車のカギ開けと、バイクの本体じゃないディスクロックの破壊は別件扱いなのだという。
え?だってぶっ壊してないし。
「じゃあちょっと本部に確認してみますね」と電話を入れる。
まさかの展開に一体いくらふんだくられるだろうと怯えていると、どーやら電話が繋がった。
それで内緒の会話にならないように電話のやり取りをちゃんとスピーカーから流して聞かせてくれているのは安心だ。
こーゆーところは徹底的に教育されてんだろーねー。素晴らしいと思う。
で、エキスパートとしてはどうしたかったのだろう?カギを壊すために派遣されたが壊さずに済んでしまったために収入が減るのだろうか?
かくかくしかじかで今回はカギを壊さずに済んだ、という旨を伝えると向こうでは「ではお客様のバイクのエンジンもちゃんとかかりますね?」みたいなまるでちんぷんかんぷんな展開になっている。
「ですから今回はバイクとは別体の鍵の開錠でして・・・」とエキスパートも困惑顔だ。
で、また別の部署へ電話のたらいまわしがあった後、今回は無償ということで一件落着した。
よ、よかたあ・・・。
鍵のエキスパートによると、以前BMWで同じ件を扱ったらしく、そのときは破壊だったという。
何でもバイク本体を傷つけないようにディスクロックを壊すのが大変だったらしい。
よかった。クレ556で済んで・・・。
それと車のカギ開け・カギ再生はチューリッヒだけは無償でやってくれるんだそうだ。他の会社は客から金を取るらしい。
ってことはこーゆー方々は複数の保険会社からの依頼を掛け持ちでやってんだね。
※一応事実に基づいた内容ですが、バイク保険のロードサービス内容につきましては当ブログでは一切責任を負いません。ご自身でお確かめください。
そして最後に
「一応、鍵はまだ生きてますが、これ、安いもんですし、もう買い換えたほうがいいですね」
というアドバイスをいただいた。
ええ。もちろん従いますとも。
こんなもん。二度と買わないですわ。
まあ二千円程度だからしょーがないのかもしれないが、買って2年ももたないだなんて。
もうちっと値がはってるのを買うとしても、ここの会社のは二度と買おうとは思わないでしょー。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
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