両伊豆スカイラインに潜む悪魔
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そしてここは仁科峠?だったと思うが、その近くの三叉路。
海岸沿いの国道136号線から山側に入り、県道59号線を仁科川に沿って20キロぐらい北上したところにある。
こんな風に、まあ三叉路というよりティー字路に近いのかな。
約束どおり、分岐点なのでここで隊長を待つことにする。走り始めてからワインディングが30分ぐらい続いたのでちょうど休憩する時間だろう。
これ以上走り続けると隊長からお叱りを受けるし。
少し小高くなっているところがあり、ベンチもある。
海が見えるし、夏はもっと緑が濃くてさぞかし美しいだろうと思う。
そこに立って隊長を待っていると・・・
こんな風に結構きつめなコーナーになっていて、いろんなバイクが気合いを入れて通り過ぎていくのが見える。
今日は絶好のバイク日和だもんねー。
スーパースポーツ軍団やらカワサキ軍団、なんら統一性のない、バイク、というだけの集団。
これからここをさらに北上するわけだが、SS軍団なんか来たらそそくさと道を譲らないといかんだろうな。
やがて隊長が現れてしばし休憩を取った後、次の分岐点に向けて再出発となった。
維水志、ゆっくり走ろうと思ったが後ろからクソ車があおっているように見えたのでちょっと飛ばすことにした。
それで暫く進むと・・・
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???????
え?
バイクがすっ転んでいる!
人が道路中央からお尻をズルズルと引きずりながら手だけで道端へ移動している。
まさか、今転倒したばかり?
とりあえずバイクを停めて走り寄って転倒したライダーに声をかける。
意識はあるが、どうやら足が変な方向を向いていて動かないようだ。
「何かにつまずいて転倒したが、それがなんだかわからない」と言っている。
確かに辺りの様子が変なのだ。
バイクが他に2台、路肩に停まっているが、双方とも派手にぶっ壊れている。そのうち一台は前輪以外、前の部分がないほどである。
なのにライダーはこの人一人しかいない。
最初に現場を見たとき何か違和感を感じたが、それだ。
これは一体、どーいうこと・・・?
推測するに、恐らく他の2台も同じ場所で転倒し、もうすでに救急車で運ばれたかなんかなのだ。
致命的な傷をおってはいないようだが「救急車を呼びますか?」と尋ねると「(自分のは)ソフトバンクで繋がらないからお願いします」と言う。
(最近、繋がるようになった、とテレビコマーシャルでやってるが・・・、とツッコミを入れている場合ではなかった)
そうしているうちにさっきのクソ車が通過した後、隊長や他の親切な車のドライバーたちも助けにやってきてくれた。
ドライバーの二人が、道の真ん中に倒れている(おそらくはヤマハのFJRだと思うが)見るからに300キロはあるだろう巨体を引き起こして端に寄せてくれた。
その間、隊長は交通整理。
維水志は電波が繋がりにくい中119番に対応。電話の向こうではこちらの場所を尋ねているのだが、わかるわけねーし。
ドライバーの一人に助けを求めると
「仁科峠から北へ暫く行ったところ」
と教えてくれた。どうやら彼はこのあたりの地理に明るい人らしい。
やることは一通り済んだようなので、隊長が現場検証をしている。
そして「砂だ。山側から砂が流れて道路に積もったんだ」と言うので道路を見ると、確かに砂が体積している部分がある。しかしよく見ないと識別しにくい。
さらに隊長が「ブレーキをかけなければそのまま通過できたのかも」と余計なことを言うから、転倒したライダーが言い訳しなくちゃならなくなって「いや、ここは誰でもブレーキかけるでしょ」と、応戦する羽目になった。
まあそれほど元気があるならだいじょぶだ。
それはともかく、こ、こわっ。
こんなことがあるんだ。
同じ場所で3台ものバイクが時間差で大破損しているなんて・・・。
これ、今日、もし逆ルートで走ってたら我々も同じ目に遭っていたのかもしれない。
さっきは調子に乗って、クソ車を引き離しにかかったが、そんな勢いでこのカーブに差し掛かっていたら・・・・。
クソ車なんかにあおられて事故ってしまうなんて最悪・・・。
そんなことを考えるとゾッとした。
やがて別のバイクがタンデムでやってきた。
ところがタンデマーはノーヘルである。
ああ。そーゆーことか。彼が恐らくは他の破損バイクどちらかの所有者なんだろう。
さらにびっくりなのは転倒ライダーがこの人に親しげに声をかけたことだった。
つ、つまり知り合い同士?
要するに仲間同士で時間差で同じ場所で転倒事故を起こしたということである。
ともかく転倒ライダーも、仲間が現れたことでだいぶ安堵した様子。
そこで我々もお役御免となったのだった。
他にもスルーしてったライダーたちがいたのに、車のお二人、応援ありがとう。
うーむ・・・・。
す、砂かあ・・・。
そーいや、千葉キャンプのときも路面は何でもないように見えるのに「ツルっ」って何度もケツが滑ったときがあった。
toruさんが「路面が濡れてて砂が浮いている」と言ってたけど維水志には浮いている砂は見えなかった。
これはどうなんだ?
ムルティのような最新の電脳バイクだったら滑らずに済んだのか?
トラクションコントロールの介入度を最大限にしていれば安全だったのだろうか?
あるいは熟練の技を持ったライダーならキケンを回避できただろうか?
う~ん。やはりそういう意味でも維水志、次のバイクはABSとトラクションコントロールの二つが付いているものにしたい。
今さら滑らないテクを身に付けて自慢しても何の得にもなりゃしない。
それよりか、素人でも安全に走れる装置があるならそれに頼りたい。
だが、それらに頼って無謀な運転をしようというのではない。
ただただ安全に、より安全に走りたい。
体がむき出しのバイクだけに、だ。
ほんと、今回の件には考えさせられた。
ここは西伊豆スカイラインではないかもしれないが、一応、タイトルは「両伊豆スカイラインに潜む悪魔」とさせてもらった。
・・・・・・。
え?「両」ってことは本家の「伊豆スカイライン」も悪魔がいるのだろ?って?
ええ。いますよ~。
でも今日はもう長いんでここまでにしときますね。
つづく。
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