吉野家と私
♪ 味の吉野家、牛丼一筋80年~ ♫
「やったぜ、パパ!明日はホームランだ!!」
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最近、吉野家が大物俳優まで使って大々的にTVコマーシャルを打っている。
「吉野家史上、最高のうまさ」がどーたらとか言っている。
それを見るにつけ、最近すっかり「吉牛」と疎遠になってしまった自分に気がついた。
自分の中で牛丼と言えば、最近はすき家の「三種のチーズ牛丼」ぐらいしか食べないし、それも最後に食べたのはいつだったか思い出せない。
なぜ食べなくなったのだろう?
そう思ったら自分の中の「吉野家」を振り返ってみたくなった。
そう。
冒頭のコマーシャルソングだ。
なぜ「明日はホームラン」なのかはまったく意味不明であるが、サッカーじゃなくて野球、というところも当時の時代背景の一端がわかっておもしろい。
当時、自分がまだ高校生か大学生だったと思うが、夜な夜な仲間の家に集まっては麻雀やったりファミコンやったり恋ばなで盛り上がったりしていた。
それで、腹が減ると吉野家へ、という行動パターンだった。
なんたって今ほど24時間のコンビニが普及していたわけでもないし、夜中でも営業していてしかも安くあがるのはここしかなかったのだ。
鶴見区、神奈川区エリアで集まってるときは桜木町か関内に2つあるどちらかの店舗へ。
緑区エリアにたむろってるときは町田の店舗へ。
驚くことなかれ、当時はそのエリアにはそこ以外に吉野家がなかったと思うよ。
もちろん女性のお客さんの姿も皆無さー。
で、食べ方は人それぞれなんだけど、維水志の好みは「七味の大量がけ」である。紅しょうがもタマゴもいらん。
吉野家の七味は辛くないので、そりゃあもう肉が見えなくなるぐらいまで七味をかけるのである。
友達と張り合ってかけていた記憶がある。
ただ問題なのは、七味の入っている容器の出が悪いため、丼が提供されてから食べ始めるまでに時間がかかった。
その間、口の中につばがたまっちゃうんだ。
当時は・・・そうだな、並が360円か380円ぐらいだったと思う。
それと、麻雀をやりながら食べるのでお弁当でお持ち帰りすることも多かった。
そんな時は付随の七味では足りないので、もらったらすぐ蓋を開けて七味をガーかけてからテイクアウトするのだった。
そして食べるまでにご飯がムレちゃうのだけれど、それにあの汁がしみて、丼で食うのとはまた違う、なんとも言えないウマさがあるのだった。
当時は「つゆだく」なんてオーダーの仕方はなかったのさー。
そんなのは邪道だな。ご飯がべちゃべちゃでまずいべ。
その後、貧乏学生時代が終わり、社会人になってからは吉牛への訪問頻度は下がったものの、月に二、三回は確実に足を運んでいたと思う。
で、再び頻度が増えたのが確か30歳前後だったか。
会社の後輩と仕事帰りによくつるむことが多くなった。
そいつがラガーマンでまた尋常じゃなく食べる男だった。
塾講師という仕事柄、10時以降に行動が活発化するのである。
で、夜遅くに腹が減るわけだ。
するとそいつとファミレスのはしごとかをするのだった。
決して飲み屋のはしごではないところが普通じゃないのだが。
さすがにファミレスのはしごはお財布に優しくないので、最初は吉野家、次にファミレスでパフェ、とかにするのがお決まりだった。
あ、今でこそスイーツが好きな男子は普通になっちゃったが、当時は異様な目で見られてたね。
ごっついオヤジ二人が夜中にファミレスでパフェ食ってんだもん。
ま、人の目なんか気にしてなかったけどね。
で、やめときゃいーのに大盛りを3杯食べたりするのだった。
ラガーマンは特盛を3杯食べてたか。
それとごぼうサラダのごまドレッシングは欠かせなかったろう。
吉野家で酒も飲まないのに2千円も払ってる客はなかなかいなかったろうね。
しかも夜中に。
でも大盛り3杯食べても飽きない美味さが当時の吉野家にはあったと思うよ。
それから・・・
疎遠になったなあ・・・。
値段も上記2社に比べ、かたくなに高い時代が続いたし、別に吉野家じゃなくてもいーや、と思うようになった。
で、たまにコマーシャルに釣られて吉野家の牛丼以外のサイドメニューを目当てに行ったりすると、
どれ一つとってもうまいものがない!
いや、むしろまずい。
カレーでますいってありか?
豚肉使ってまずいってありか?
・・・・・・。
それで、ライバルに合わせてどれも2番煎じみたいな感じで遅れをとっている感は否めず、営業的にもなんかちぐはぐしている。
トッピングじゃなくって・・・なんだっけかな?
いずれにしても、吉野家はさあ・・・
牛丼だけ売ってりゃいーと思うよ。
あ、あとシンプルな朝定ね。
こうして振り返ってみてわかったよ。
そこでもう終わっている。
まあ、それでも青春時代にとってもお世話になった吉野家だ。
今回、最高の味になったって言うからちょっと試してみようではないか。
七味をいっぱいかけて。
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