そして誰もいなくなった
Four little nigger boys gong out to sea;
A red herring swallowed one and then there were Three.
下線部の訳は「燻製ニシン」。
それが表紙を飾るって・・・・。なんともおどろおどろしい。
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ってか、この表紙バージョンのってもう売ってないんじゃないかな。
なんたって四半世紀前ぐらいに買ったやつだもの。
※以下、多少のネタバレがあります。
物語の概要は以前の記事でざっくりと紹介しています。
↓ ↓ ↓
http://ninja400kagemaru.blog89.fc2.com/blog-date-20130525.html
あー、おもしろかたあ・・・・。
・・・・・・
余韻。
・・・・・・
後半、連続殺人で怒涛の盛り上がり。
一気に読んじゃったよ。
まさにミステリーの最高峰だわ。
ただ単に殺人の描写が怖い、というより心理的に追い込まれていく登場人物たちの姿が臨場感たっぷりで、それがきっと恐怖を掻き立てるんだろうね。
「自分たちの中に犯人がいる!」と、どんどん懐疑的になっていく。
他人の差し出すものをおいそれと口に入れることなどもちろんできない、と言った人間の自己防衛本能とか、生き残るためなら他人の犠牲を省みない身勝手さとかが随所にうま~く織り込まれているんだろうね。
それゆえのこの臨場感である。
最後のエピローグでは、殺人が行われた島に警察の調査が入る。
10人の遺体を調べるのだが謎は謎のまま終わってしまう。
「え・・それで終わり?」
と、思わせたところで最後の最後にこれまた意外な形で謎解きが始まるのである。
読んでる途中で「たぶん・・・・こうじゃないかな?」と展開を予測できる部分が実はあったのだけれど、それって自分がアニメや他の小説で似たような技法をすでに見たことがあったからなんだと思う。
それだけこの小説を模倣したものや影響を受けたものが世の中に溢れているのだろう。
うーむ。
素晴らしい。
なんか暫くの間、ミステリーファンになってしまいそうである。
けど、うちにあるのはあともう1冊しかないんだよなー。
とりあえず次はそれだな。
The ABS Murders「ABC殺人事件」だ。
うーん、だけどなあ・・・。
「そして誰も・・」を超えるアガサの作品は他にあるのだろうか?
それは読んでみないとわからないね。
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