北陸道でヨガの眠り
何の写真だかわかりますか？
維水志にとって、初めての経験でした。
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道の駅つちゆで単身ライダーさんに見送られた維水志はそのままそこから一番近い（と言っても30キロ離れているが）磐越自動車道の猪苗代磐梯高原ICという、むちゃくちゃ長い名前の高速入口を目指す。
思えばここは初めて単身さんに会いに来た時に使用したICだわ。感慨深い。
本当は西会津ICから乗ろうと思ったのだけれど、前日ジモティのダンさんに聞いたら「2時間はかかかる」とおっしゃるから諦めた。時間短縮のためには止むを得まい。
高速に乗る前に停車して積載に問題がないか最終チェックだ。
うむ。問題ない。維水志ローダー7は完成の域に達した。後は泥ハネ問題だけをどーにかすればよい。
颯爽と磐越道に乗る。
暫く走ると片側二車線道路と対面通行のところが定期的に入れ替わる道路になった。
遅い車は二車線の時にゴボウ抜きにしないといけないが、無理をすると危ないんでそこそこに。
まあ急ぐ旅ではない。まだ午前中なのだ。
やがて第一休憩地のSAに12時過ぎに到着。
阿賀野川。
小腹が減ってはいるがここのSAで食べてしまうのはもったいない。新潟県で海の幸が待っているのだから。
ここは昨夜の宴会の余りのジャガイモがあるのでそれで我慢しよう。
あ、ﾏﾙｺﾒさんのブログに「料理名がわからない」とあったからここで紹介しておこう。
ﾏﾙｺﾒさんのブログから拝借
あれはですね。ローストビーフに火を入れるときに一緒にぶっ込んだ野菜たちです。要はローストビーフの下敷きになってたやつらなんです。だから名前はないんです(^-^)/タハーッ。
さて、イモを食いながら、この後の予定を決める。
ここから新潟中央JCT経由で北陸自動車道に乗り新潟県の海沿いにある名立谷浜ICで高速を降りる。
あと170キロ弱である。到着は午後2時ぐらいかな。
休憩は給油も含めてあと1回だろう。
道路公団が出している高速の地図を見ると給油箇所は2つ。カードの関係上できれば後の方がいいが、状況次第だな。
出発。
北陸自動車道に乗ると、広くてとーっても気持ちいい道路になった。
高度が高めなのか眺めがいい。
途中雨が降り始めてあせったがすぐにやんだ。
するとここで影丸が給油のサインを出してきた。
ん？距離はいかほどだったか？
Ninja400Rは燃料が残り僅かになるとFUELランプが点滅し始めるのだが、それがなぜだかトリップメーターと併用なのである。
だからそれが出始めるとトリップメーターが読めなくなり、航続距離がわからなくなってしまう。
で、いつもは点滅し始めても最初の数キロはまた元に戻ったりするので距離を再確認できるのだが、高速道路上だからか、全然元に戻らないのだった。
う～む。確か280キロぐらいだったか？
警告が出て数キロ走ると最初の給油所昭和シェルのあるPAが見えた。
一瞬寄ろうとしたが「まああと50キロぐらいはだいじょぶだべ」とふんでパスすることにした。
というのも前日までのツーリング＆給油の感じではトータル350キロぐらいまでは行けそうだったからである。
でも本来は警告が出たらすぐに給油するのが正しいね。
気になっちゃってライディングが楽しくなくなっちゃうのだ。
まあ次のPAまではもってくれるだろうが。
で、最初のPAの標識が現れたが、給油所のマークが・・・・・
ない(￣▽￣)
あれ？そうだったっけか？
し、仕方ない。次のPAまで・・・・おあずけだーい。
・・・・・。
こ、高速道路上で、こ、これほど次のPAが待ち遠しいことはないぞ。
そして時の流れるのがものすごく・・・遅い。
来た！標識！！
近づく！
目を凝らして見る！
ないっ！
給油所マークが(￣▽￣)
ま、まさか、ねぇ。
ま、まずいまずいまずいまずいまずい・・・・・・。
え？こんな長い距離、給油所ってなかったっけ？？？？
と、とりあえずこのPAに寄る？
いや、ここに給油所はない。ここは変に休憩なんかしたら無駄なガスを使うことになる。
無駄な加速をせずに巡航するほうがきっと燃費がいいはずだ。
ところが先を焦るからか、性なのか、あまりに遅い車は追い越してしまうのだった。
つ、次のぴ、PAまでは？・・・・・一体何キロ？
その刹那！！！
スカッ！！！
ブロロロロッロッロロロ・・・・・
(￣▽￣)
(￣▽￣)
左に高速道路のバス停。
ここで止まったほうが・・・・
「か、影丸っ！がんばれっ！！こんなところで果ててよいものかっ！」
と、叫ぶともう一度加速しかけた。
「よ、よしっ」と思ったが、
予備タンクのない影丸は
「無茶言うな」
と、そのまま力なく減速しヨガの眠りに入ってしまったのだった。
※写真はどこかから拝借
こ、こうしてはおられん。バイクを路肩に寄せなければ。
高速バスの合流車線内に停車できたのは幸いだった。
少なくとも後続車にはねられる危険性は少ない。
・・・・・・・・。
まじ？
どーすんの？
次のPAは間違いなくエネオスの給油所があるよな。これまで二箇所になかったんだもん。そこまでバイクを押して行くか。路肩を。
高速の地図を見て自分が今いるであろう場所を調べてみる。
次のPAまでは間違いなく10キロ以上はある。
ムリ。
頭が真っ白だ。
このまま自分もここで全身真っ白になって座禅を組み、ヨガの眠りにつきたい気分だった。
※写真はどこかから拝借
ん？
そうだ！ここはバス停じゃんか！
下に降りれる。
降りてったら一般道だ。ガソリンを分けてもらえばいーじゃんか。
確かスタンドの人じゃないとガソリンを別の容器に入れちゃいけないとかなんとかって聞いたことがあるが、緊急事態なのだ。きっとどーにかしてくれんべ。
淡い期待を持って下に降りる。
がら～ん。
(￣▽￣)
高速のバス停の出入口なんて初めて見るわ。
もう一度中に入って見ると、
おお、国道8号というのがすぐ近くにある。
ん？なんか見覚えが・・・・。
去年の新潟キャンプの帰りに確かこの道路を走ったかもしれない。
国道まで歩いてみる。
右を見る。遠くにセブンイレブンが見える。
左を見る。スタンドは見えない。
うなだれる。
仕方あるまい。
チューリッヒマンに頼るしかないのだ。
そう。
最初からチューリッヒマンに電話すりゃあいーんだが問題は時間なのだ。
ロードサービスが助けに来てくれるまでどんだけ時間がかかるだろうか？
それ次第でこのあとのスケジュールに大幅な支障をきたすことになっちゃうんだ。
ヨガの眠りは5時間だが、そんなにかかったら夜になっちまうやんけ。
ガス欠でここに停車したのが1時40分ぐらい。
これがなけりゃ、ここまで完璧なスケジュール運びだったわけか・・・・・。
考えていてもどーにもならん。
仕方ない。
ここはチューリッヒマンに助けを求めよう。
つづく。
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