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北海道にまつわる思い出

北海道。

まだ観光などに一切の興味を持ってなかった若かりし高校時代、「北海道」と言われて何をイメージできたか?と問われたら今のように有名な景勝地や旨い食べ物の名がスラスラと出てくるはずもなく、おそらく維水志から発せられる言葉は、

「雪」「さみー」

ぐらいだったろう。

その北海道が、高校卒業時、突然に身近な存在となったのは、一にも二にも、同じ同級生の「すずり・あずき」君(仮名、以下スズ)の勇気ある?決断のせいに他ならない。

一応、当時、進学校と言われる学区上位クラスの公立高校には通っていたが、このスズと維水志に限っては現役大学合格などはカスリもしないほどの体たらくであった。

なので「我ら当然、浪人仲間じゃ~ん」と思っていた。

だが、その矢先、スズが、

「北海道の大学に行く」

と、わけのわからないことを口走った。

詳しく話を聞いてみると、なんでも北海道郊外にある、なんちゃら工業大学(確か手稲?)ならばスズの、でったらめな成績でも入れるかもしれない、と担任の先生に言われたらしいのだ。

「え?けど、北海道っておまえ、そりゃいくらなんでも無謀じゃ・・・」

と、いきなり親友に会えなくなる寂しさと、浪人仲間の裏切りが相まってかなり反対したい気分だったのを覚えている。

が、誰が止めようがスズの気持ちは変えられないのだった。

なぜなら、やつの北海道行きには進学とは別の、いわくつきの理由があったのだ。

それは・・・・

女にフラレた。

ということである。

「女にフラレた勢い」

これによってやつは生まれ育った最愛の地、横浜を潔く捨て、遠い最果ての地、北海道で大学4年間を過ごすことに決めたのだった。

「バ、バカ・・・?」

と、当時はそう思った。

だが、スズはそこを1年で中退し、別の、これまた北海道にある薬科大学へ再入学し、今の嫁さんをそこで見つけ、北海道で就職し、未だ北海道に在住しているのである。

これを見ると、彼の人生の最大の岐路がこの北海道行きだった、ということが言えるので、見下してしまったことを詫びないといけない。

まあ、それはともかく、維水志にとって北海道が身近になった原因はそれだけじゃないのだ。

実は、同級生でもう一人「ごーしーっ!」というやつが、北海道の薬科大学へ行くことになったのだった。

なんで横浜の一高校から、しかも同級生が二人も同時に北海道へ行ったりするのだ?

そんなことってあるか?

だが、さ・ら・に!!

さらに3月末、卒業旅行の帰り道、またまた同級生の「泡飛ばし男」が、かの北海道大学へ現役合格してしまったことが判明した(国公立の発表は遅い)。

「・・・・・・なんで?なんでみんなそんなに北海道が好き?さ、三人も・・・」

よくわからんが、事実はそうだったのである。

で、そこからは横浜側の同級生が黙っているわけがない。

浪人したやつもみんな翌年にゃ暇な大学生になっちゃったわけだから。

当時は最大のバイクブームということもあって、彼らに会いにバイクで北海道まで行く連中が後を絶たなかった。

そして北海道組の一人「ごーしーっ!」は無類のバイク好きで、帰省するときゃ当然バイクだった。

実はそのバイクが維水志が後に譲り受けるVT250Fだったりする。

彼はヤマハのSRX400に買い換えたあとも幾度となく北海道を行き来していたはずである。

「そんな距離をバイクで走るだなんて、変人か?」と、当時は彼の心理がとても理解できなかったのだが、まさか自分がこの年になって北海道までバイクで行く計画を立てているとは・・・・。

うーむ。人生、何がどうなるか本当にわかったもんじゃない。

とにかく、そんな経緯があって、維水志も「やつらが大学生で向こうにいるうちに、自分も北海道とやらに行ってみたい」といつしか思うようになっていたのだった。

つづく。

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↑「親友のことをムチャクチャに言ってますけど・・・・」と、引かれても・・・

それだけの間柄ですからだいじょぶですよ。

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