もはや天敵
こちらが「ビーナスライン 蕎麦」で検索してヒットした中で選んだ店である。
お昼をちょいと過ぎたところだったが、そこは平日。まだ席は空いていた。
だが、平日でこれ、ということは休日で時間を間違えたら並ばないといけないだろうね。
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信州と言えば、やはり蕎麦を食さないわけにはいくまい。
洋食も考えたが、食べたいと思う店がいまいち見つからなかった。
利休庵、と言うそうだ。
なんでもダッタン蕎麦、というのがあるらしいのだが、ネットでインパクトがあったのは掻き揚げ天ざるだ。
確かすごいボリュームがあったような・・・・。
自分の記憶では、そのボリュームに珍しく少し引いてしまったのか、普通の天ざるのほうが長野の山菜を楽しめていいんじゃないか?と思い直してそっちにするつもりだった。
なのに口から出た言葉は、
「この『冷やしかき揚げ』と『かき揚げ天ざる』はどう違うんですか?」
だった。
で、説明を聞いて違いを理解したら、
「じゃあ『かき揚げ天ざる』でお願いします」
と、なった。
なんでそうなっちゃったのか今考えてもわからぬ。
今思えばここから暗雲が立ち込め始めていたのかもしれない。
さすが信州!絶対的に蕎麦がうまい!
普段はつゆに全部浸してから食べるが、ここは麺を半分だけ浸して食べてみた。
すごい。見事に蕎麦の旨さが感じられる。
ちなみに小皿に乗っている漬物はセルフサービスで好きに食べていいのだそうだ。
で、問題のやつが現れた。
見よ。この絶望的な高さを。
バ、バベルの塔だ。
てっぺんに申し訳なさそうに小エビがちょこんと一本乗っている。
それでも箱根で寄ったぼったくり天ぷら蕎麦とはわけが違う。
ありゃ小エビが4個だけの天ぷで3千円近くもふんだくられたからね。
おそらくこの中で一番アピールしてくるのはゴボウ?
だから全体的に硬いんだわ。ほぐすのが大変。
天つゆがついてくればそこに浸して柔らかくしてから食べるのだが、そばつゆはおちょこに入っている分しかないのでそれができない。
結果、口の中が痛い。
しょーがないんで蕎麦を先に食べちゃって残った汁に天ぷらを浸して食べたが、お陰で蕎麦湯を楽しめなくなってしまった。
完食。
今思えばやめておけばよかったのだが、誰かさんみたいに『残す』という概念がないのだ。
でもお蕎麦がおいしかった。
また来たいし、次回はダッタン蕎麦にチャレンジしたい。黒そば、というのも気になる。
う~。胃が気持ち悪い・・・。
時間は間もなく午後1時。
さて、ここからの予定は、日本で鉄道駅では標高が一番高いところにある(確か)という、野辺山駅を訪れなんか面白いグッズが売ってたら買って写真を撮る。
そして信州に来れば毎度と言っていいほど立ち寄る「清泉寮ジャージーハット」でソフトクリームを食べて帰る、というプランだった。
そう「だった」のだ。
ここを出て、ナビが最初にやらかしてくれた。
ところがどーゆーわけか、前もってナビに仕込んだ使わないはずの八ヶ岳ロープウェイに向かわされてしまったのだった。
それに気づかず「あれ?ロープウェイのほうに抜け道なんかあったかな?」と半信半疑でナビの示すとおりに急カーブの連続を気合いを入れて進んだわけだが、やはりどん詰まりであった。
「お~い。このロスタイムを返せ」
と、独り言を叫んでいると、よくない音を聞いたような気がした。
ゴロゴロゴロゴロ・・・・・。
天ぷらを食べ過ぎてお腹の調子が悪かったのは確かだが、腹の音ではない。
見上げると暗雲が立ち込めていた。
「う、うそでしょ?」
途端、ポツリときた。
慌てて停車してナビをしまう。
が、最短距離を指定していたからか、複雑な道のりを走っていてナビをしまうと右も左もわからなくなってしまった。
もうしょーがないんで空が明るい方を目指して進むのだが、維水志の後を雨雲が追ってきているのか、進むほどに雨が激しくなっていくのである。
「許してくださーい」
と、叫ぶが、そんな哀れなライダーに、あろうことか、雨雲はめったに繰り出さない「あられ攻撃」をみまってきたのである。
「い、いてっ。あ、あられ?これ、あられ?」
もう気持ちが切れてしまったことは言うまでもない。
路面が乾いているけどおもらししているわけではないよ。
ビーナスラインツーリングはここでおしまい。
続きを語る気力もない。
後はひたすら雨雲から逃げるように中央道に乗って帰ったのさ。
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↑「本当に雨男だったんだ。こればっかりは狙ってできないもんね」と、哀れに思われたら・・・
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