東の果てには何があるのだ?
7月1日(火)午前11時10分。
厚岸漁業組合エーウロコで牡蠣を堪能した我々は、道の駅グルメパークから見えていた橋を渡って海岸線沿いの道路をひた走り、本土最東端にある納沙布岬を目指すのである。
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今日は夕食まで一気に報告しますわ(^^)/
夕食までの行程は今発ったエーウロコからさらに200キロ。
隊長曰く、この日が一番ハードスケジュールだそうだ。
まあ1日300キロってのはノルマだと言っていたから覚悟はできている。
それに、長い距離に対する感覚は完全に麻痺してしまうほど北海道の道はライダーを飽きさせない。
他の車両と遭遇する機会もほとんどない、というのも疲れない原因の1つと言える。常に自分のペースで走れる。
もちろん、何十キロにもわたって信号もないのだ。
昨日の記事でも触れたが、海岸線を走ってはいるのだが、海はなかなか見えてこない。
こんな感じの森の中っぽい道路をときどきガスる中、ひたすら走り続ける。
この先、太平洋シーサイドラインという名の道になっても状況は同じだ。
ガスるんだけれど、それだけに時折顔を出す陽の光が眩しく心地よく感じられるのが逆に良い。
暑けりゃ暑いで大変なわけで・・・。
一方、こんな道がずっと続くとしたらガソリンのほうが心配になってきた。
道の選択としては内陸側を走る国道もあったから、ガス欠トラブルにならないためにどこかで進路変更をしないといけないかも。
そう思って一度停車して隊長と相談。
が、隊長がタンクバッグに入れているツーリングマップルによるとこの先にガソリンスタンドがあるらしいことがわかりそのまま進むことにした。
こ、こんな感じの道にいきなりガソリンスタンドが出てきたらびっくりするが、実際は学校等もある、もう少し町っぽいところにそれはあった。
11時40分、この日唯一の給油。これで一安心である。
ここに来てNinja400Rの航続距離も300キロを超えるようになり、燃費が飛躍的に伸びていることが判明。
この排気量だと、高速道路を100キロ以上で走るより、4~5千回転ぐらいで巡航するほうが効率がいーんだ。
やがて急激に温度が下がったのか、とても寒くなる。
そーいや、これまで気温については触れてなかったが、やはり朝はかなり冷える。
出かける前の予報では北海道の気温が最高で20~25度(旭川などは30度近い)の日が多かったのでジャケットの選択にさんざん迷ったのだが、結果として3シーズン用のにしておいて大正解だったと言える。
12時10分。たまらずこの日2回目のセイコーマートによってホットコーヒーを飲む。
お店の人に「寒いの?」と声をかけられるぐらいだったと記憶している。
旅前に記したこの日の予測記事と比べてみると・・・
↓ ↓ ↓
前半はほぼ同じだけれど、後半の展望台はすべてカットなのが面白い。
もうガスって何も見えないことがわかってからは展望台や岬に寄ろうという気は一切なくなったのだ。
12時40分、ようやく海が見えたところで小休止。
写真に写っているのは内側の沼のほう。この反対側が海なんだけど波打ち際程度しか見えない。
ガスってるが、馬さんがいたので記念撮影。
初日、それこそ日高あたりを走っているときはサラブレッドの牧場が新鮮で何度も写真を撮ろうと思ったものだが、ここまで来るともはや牧場は普通の風景と化していた。
次の休憩ポイント、根室本線、落石駅まではあと30キロ弱だ。
13時20分、落石駅に到着。
・・・・・。
ん?なんもなくね?
維水志:「なんもない。隊長、なんでここで休憩すんの?」
隊長:「トイレ休憩」
が、なんとそのトイレすらなかったのである。
まあでもせっかく寄ったんだ、写真だけでも撮っておこう。
いーね。
ん?なんか音が聞こえてくる・・・・。
奇跡とはこういうことを言うのだろう。
なんもないと去ろうとしたそのとき、おそらくは1時間に数本しかないであろう、いやもしかしたら数時間に1本しかないであろう電車とまさに遭遇したのだった。
いやあ、「鉄」でなくとも嬉しいわ。いい記念になった。
ん?ところでなんでルパン三世?
そう思って博識の隊長に伺うと、なんでもルパンの原作者、モンキーパンチの生まれ故郷が根室のどこかだから、ということらしい。
へぇ~。
銭形警部がかっこいい。
目的のトイレはなかったがラッキーはあった。
代わりにすぐ先にあるパーキングで用を足す。
道の駅、とまではいかないが、北海道の道には所々にこうして公共のトイレがあるのがありがたい。
この辺りまで来ると、ガスもなくなり、だいぶ晴れ間が続くようになった。
14時20分。気合いで本土最東端、納沙布岬に到着。
空はどんより。そして寒い。
だが北方領土は見える。
寒いのでこちらの店で暖を取りながら今日の宿を決める。
旅前の予定ではこの日はキャンプ場泊だったのだが、こうも長距離を走った後に野営をするのはちとキツい、ということで、この前日に、この夜は安い宿を見つけて泊まることにすでに決めていたのだ。
この軟弱な姿勢をキャンプ魂の塊である単身ライダーさんに非難されることを恐れた隊長は、
「単身さんに責められるから今日は雨だった、ということにしておこう」
と言い、維水志に口裏合わせを強要するのだった。
で、ここで維水志の北海道ゼロ円マップが活躍。
テント泊予定だったエリアに三千円そこそこで泊まれる宿を即座に見つけた。
維水志:「ここでいーんじゃないすかね」
早速、隊長が予約の電話を入れると、空きがあるようで飛び入りだったが快く受け入れてくれたのだった。
なんでも、温泉に連れてってくれるので7時前までに来てくれればよい、ということらしい。
へぇ。車で温送迎をしてくれるなんてなんて親切なの。
しかも「電話の応対が感じが良かったよ」ということで期待もできるし。
あー、宿も決まって、これでまた一安心だね。
ここで鉄砲汁をいただく。
本来はポークチャップの店、ロマンが昼食の予定だったが、時間が大幅にズレるのでこれを昼飯とした。
で、代わりにロマンを夕食とする。
これにより、宿を食事なしの素泊まりにできるから経済的で好都合なのだ。
隊長はおにぎりも食べていたが、維水志は次の巨大ポークチャップに備えて胃の容量を空けておかなければいかんから味噌汁だけで我慢だ。
なに、朝から美味いもんばっか食べてるからこれでも十分満足できるのだ。
15時。記念撮影をして出発。
15時30分。この日、3回目のセイコーマート。
はは、もう1回利用するからこの日は計4回お世話になってるんだね。
16時。
夕食前最後の休憩を道の駅スワン44ねむろにて。
なんでそーゆー名前なのかは不明。
北海道にはこのように名前に数値が入っている道の駅が他にもあるようだ。
そーいや北海道で夜、フクロウの鳴き声を認識できるようになったよ。
最初、携帯の電気が切れる前の警告音かと思ったんだ。
ぽぽー、ぽぽー・・・・っていう。
道の駅の裏がもう湖というか沼というか、になっている。
ここで隊長が「きびだんご」なるものをおすそ分けしてくれた。
なんでも北海道できびだんごというと、これを指すらしい。
へえー。
ちなみに家に帰ってマイハニーが写真を見せたとき
「あ!これきびだんごじゃん!懐かしい」
と言うので、
「え?北海道にしか売ってないんじゃないの?」
と聞いたら、普通に関東でも駄菓子屋とかコンビニとかでも置いてあるんだそうだ。
昔ながらの駄菓子みたいにオブラート的なのに包まれているが、それごと食べるのだ。
くっちゃくっちゃしないと食えない。
味は・・・・。
いただいといて申し訳ないがあんま美味いもんではない、と思った。
さて、この日最後のメインイベント、豪快なポークチャップを食べにいこうじゃないか。
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