Ninjaよ!私は帰ってきた!!

バイクが紡ぐ彩り生活!

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名もなき展望台

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7月2日(水)。

地図を見てわかったが、この日は隊長の言ってた通り「道東ぐるぐる」だったんだね。

この日の最終目的地は阿寒湖畔のキャンプ場だから、一日の走行距離はやはり300キロを超える。

これで北海道に上陸してから3日で1000キロを走ることになるのだが、まったく飽きないのが不思議。

なぜ北海道がライダーたちの憧れの地なのか、わかった気がした。

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知床五湖の駐車場で地図を見ていたら駐車場の係員の人が「どこへ行かれますか?」と親切に聞いてくれた。

「婦人部食堂」という、いかにもわかりにくそうな場所だったが、すぐに明瞭に説明してくれた。有難い。

9時40分。ウトロ漁港近くのスタンドで給油。

・・・・まだ朝の9時台・・・・なのか・・・・。

いろんなことがあり過ぎてすでに胸がいっぱいなんですけど。

近くにセブンイレブンがあり、現金不足の隊長もATMで金持ちkazuに変身。

さあ2回目の朝食だね。

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ウトロ漁港にやってきた。

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漁業組合のビルの1画にその食堂はある。

文字通り、漁業に携わる奥様たちが営んでいるのかしら。

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こここそ地の物がいただけそうだ。

ウニ丼、イクラ丼って書いてあるけど、すでに鮭番屋で食べちゃったし、ここは他のにしとこっかな。

中に入ると・・・・・。

カウンターで偉そうに我が物顔で婦人部のおばちゃんたち、否、お姉さま方3名と談笑している、見るからにウザい一人の客が今入ってきたばかりの我々に声をかけてきた。

「ここはウニ丼がいいみたいだよー」

一瞬、はぁ?と思ったが、

「・・・・あ、ああ・・・・そうなんですか?」

と、軽くかわし、絶対にこいつのそばに座りたくないので狭い店舗内で窓側のカウンターに席を取った。

まず声がデカい。う、ウザい、ウザすぎる。

関西弁だ。

まったくもってデリカシーのかけらもないのが一目見てわかる。

「デリカなっしー」、とでも呼んでやろう。

一瞬で人の眉をひそめさせてしまう、その才能をどう評価してくれようか。

そんなふうにせっかくの雰囲気を台無しにされ、気持ちが萎えてメニューを眺めていたら、横にもっと機嫌が悪くなっている男がいた。

kazu隊長である。

えっ?

昨夜の宿で傍若無人な宿主に忍耐強く対応していたあの隊長が、このデリカなっしーに対しては完全無視なのだった。

先ほどの「ウニ丼がいい」発言に触れることもせず、

「俺は時鮭定食」

と大きな声でオーダー。

維水志も、

「私も時鮭定食で」

デリカなっしー:「どこから来たの?」

ほら、隊長に話しかけてるよ。

え・・・・?

明らかに隊長の方を向いて語りかけているのに、彼はまったくそっちを見ようともしない。

しょーがないんで一瞬間が空いたあと、維水志が「札幌と神奈川です」と対応するのだけれど、隊長は明らかに憤っているのがわかる。

デ:「なにー?あのバイクで来たの?」

と、入口先に停めた我々のバイクを指さして言う。

維:「そうです」

デ:「わしはね、山口からGLで来たんや」

維:「・・・・・GLってなんでしたっけ?」

デ:「ゴールドウィングや」

維:「あ、そうなんですか・・・」

わし?

何を言ってる?そうじゃないだろ。

おまえは語尾に「○○だなっしー!」と付け加えるのが正しいだろーが。

なにが「わし」だ。

こいつ、よく見ると俺たちより全然若くねーか?それでなんでタメ口よ。

そんで、なんで維水志が敬語使ってんだ?

我々に話しかけてもまるで脈なし、とわかったのか、デリカなっしーはそのターゲットを再びお姉さま方に絞ったのだった。

で、ムカつくんだけど狭い店舗内だからどーしても会話が耳に入って来ちゃうんで聞いてると、

実はお姉さま方も、相当デリカなっしーには手を焼いているみたいで一人はもう完全に嫌がっているのだった。

「私は無口な人のほうが好きだわ・・・」

とか言っている。

まあそうだろうて。

こいつを好きなやつは世の中には一人もいないだろう。

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やがて我々の料理が運ばれてくるころには、デリカなっしーはお勘定をして去っていったが、最後までうるさかった。

で、笑っちゃうのがお姉さま方のやつが去った後の反応。

「山口では有名な人だって言ってたけど、本当かしら?」とか、客の我々がいるにもかかわらず、ボロくそに言っていた。

なんでも酒を飲んでいたらしく、「本当にバイクで来たのかしら?」とも。

そーいや、デリカなっしーはライダーらしい恰好をしていたものの、そのGLとやらはどこに停めたのか、店舗の近くには見あたらなかった。

酒を飲むから遠くへ隠してきたのかな?

隊長がその事実に怒りが頂点に達したらしく、立ち上がって「警察呼んでやる」とすごんでいた。

その後、すぐに外でパトカーのサイレンの音がしたもんだから、みんな、

「あら、捕まったかしら(爆)」

後で隊長に聞いてわかったのだが、デリカなっしーはフェリーも特等席に乗って来た、とか言うわりに、ビニール製のインチキ革ジャンとこれまたビニール製のブーツを履いていたらしい。

しかし、よく見てたね、隊長。嫌いなやつのことを(笑)。

まあ要するに、本物の金持ちではないのだろう。

今となってはいいブログネタなった程度でどーでもいいことなんだけど、こーいったやからとの遭遇率はクマに出くわすそれと比べたらどっちが高いのだろう?ってちょっと思った。

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1200円。ちと高めだが味は抜群だった。

いやーな雰囲気も食事の美味さが一掃してくれるくらいに。

10時半ちょい前。ウトロ漁港を出発。

名もない展望台へ。

最初、そーゆー名前の展望台だと思ってたら本当に名前がないんだって。

当然、ナビにも登録されていないから、画面上で場所を指定して出発だ。

11時。現地到着。

こ、これは・・・・。

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ど、どこまで直線が続いてんの・・・・?

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北海道に来て思うのは、この地を開拓した人達は本当にすごい、ということだ。

ええ?こんなどこまでも続く道路を?どんだけの忍耐力を持って臨んだのだろうか・・・。

そして、90度向きを変えると・・・・。

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こちらは海まで続いているようにも見える。

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今更ながら、

広大。

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昔はこの台もなかったのだろうか。

廃材を組み立てた感満載だ。

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ひゃあ・・・・。

本当はこれまでも絶景はたくさんあったのだろう。

ガスで見えなっただけだ。

だがそれはそれでいい。

今、目前に広がる絶景がどこよりも一番美しいと思えるから。

ちなみにここで直線を下る動画をバイクに乗りながら撮影したんだけど録画ボタンが押されてなかった。はは・・・。

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↑「動画は動画担当に任せておけばよい」「デリカなっしーに会ってみたい」など、いろいろと思われたら・・・

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