ラピュータ・ミラクル
その内覧会の2日後、四面楚歌の土地をベースにした新人建設の最終プランが上がってきた。
例の細い家のプランである。
新人建設の内覧会より斬新のほうの印象がとても良かったところにきて、こんなしょぼいプランを見せられたらこれはもう致命的である。
それにこの3日後には新たな土地を小倉納豆ハウスに紹介してもらう手筈が整っているのだ。
そこが良ければもう四面楚歌の土地には用はない。
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そして費用は以前より抑えてあるものの、その実、小屋裏収納など所謂「おいしい部分」は全て「参考価格」となっていて金額に含まれていない。
これって一歩間違えれば詐欺ではないのか?
正直に斬新の造った家が良かった旨を伝えたのだが、今回はいつもの担当者に加え、さらに上司に当たる人物が加わり、自分たちの会社がいかに優れているかをアピールしてくるのだった。
例えば建具一つ取ってみても新人建設のはなんかちゃちく見える、と言うと、たまたま内覧した家がそうであってもっと重厚なデザインものも選ぼうと思えば選べる、と力説するのだった。
まあそれだけじゃないよね。明らかに。
その後、気が進まないが、わざわざ家の形に綱が張ってある現地まで行ってどんな感じになるかを見せてもらいに行ったのは3回ぐらい前の記事に記した通りである。
要するにここは全体的に価格が高いのだ。ハウスメーカー化してるのだ。
でも維水志、担当のジモン氏は個人的に好きなのだ。
設計担当と会社のシステムがダメだのだ。
それで、ここまでだいぶお世話になっていることもあり、帰り際に「小倉納豆ハウスの土地が良かったら、そちらでまたプランをお願いします」とだけ伝えて帰ったのだった。
そしていよいよ当日の朝を迎えた。
最寄りの駅に朝10時に集合だ。VTRで颯爽と出かける。
ジャガムラ氏とムチダ氏がすでにプリウスで来ていた。
挨拶もそこそこにまずはその土地を開発している不動産屋に行くのだと言う。
駅からすぐのところにその不動産屋はあった。知らなかった。
で、中に入ると、化粧の濃い香水の匂いガンガンのケバいお姉さまがお二人受付をしているのだった。ここはキャバレーなのか?
で、恰幅のいい社長登場。
小倉納豆ハウス不動産事業部ラピュータホームのムチダ氏(や、ややこしい)の先導でまずは図面を見せてもらう。
来た。
一体、どんな土地が見つかったんだろう。
ムチダ:「先週、たまたま○○町の物件を社長んとこでお願いした際に『社長、こうこうこーゆー条件の土地探してるんですけどいい物件ないですかね~』ってダメもとで声を掛けたんですよね」
社長がおもむろに図面を広げながら言う。
社長:「そうそう。先日、開発許可が降りたばかりでね。ムチダくんに話を持ち掛けられたときはまだ価格も決まってなかったんだよ」
いきさつはどーでもいーぞ。
でも、本当にまだ世の中に出回っていない物件で、維水志がこの土地を紹介される客第一号だと聞くと、こんなラッキーな偶然が本当にあるんだ、と思わざるを得なかった。
そしてその土地を見た時、これはラッキーどころじゃない、ということがわかった。
これはもはやミラクル。
そう思えた。
これから造成工事に入るというその分譲地は全部で7区画ぐらいある。
そのうち維水志予算で勧められたのは1200万ぐらいの土地。
だが、その斜め左側のほうに1300万円台の、もっと好条件な土地がすぐさま目に入ってきた。
え、この区画内ならこっちでしょ。
ムチダ:「そうですよね。こちらの方が断然いいですよね。こっちにします?」
維水志:「絶対にこっち」
社長:「じゃ、現地を見に行こうか」
社長は自分の白プリウスで、維水志はVTRをそこに置いて小倉納豆ハウスの白プリウスで同行するこになった。
この業界の人は白プリウスに乗ることになってんのか?そーいや斬新の原口さんも白いプリウスだったぞ。
運転の荒い社長プリウスの後について5分ほどで現地に到着する。
うん、確かにこれなら駅から徒歩15分ぐらいだろう。
着いた。
こ、ここは・・・・・・。
地図では確認していたが、本当に三方道路みたいになってんじゃんか。
四面楚歌の真逆を行く・・・・・。
価格は100万以上高くなるが、それ以上の価値があるように思えた。
ここだ。
ここしかない。
良かった。四面楚歌の土地に決めなくて。
否、あの土地でゴネている間に確実にこちらに導かれていたのだ。
そう運命が決まっていた。
こここそが「縁のある」土地と言える。
気になるのは第一種低層住居専用地ではないというところか。
(これがね、そのカテゴリーじゃない土地だとサッシを防火仕様サッシにしないといけないってことをおかみがここ数年前に決めたらしく、それだとサッシ代が100万円ぐらい跳ね上がってしまうと言うのだわ。)
で、とにかく興奮してしまった。
もう一度、不動産屋に戻り、是非とも前向きに検討したいと伝えた。
そしてラピュータホームのムチダ氏には本当に感謝の意を述べ、本当にこんなミラクルがあるんだと何度も言ってしまったのだった。
いやまたこの小倉納豆ハウスを紹介してくれたスーモカウンターのマリオカさんがまたすごい。
偶然に偶然が重ならないとこんなふうにはならないのだろう。
一体、その確率たるや・・・・。想像もつかないのだった。
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