維水志とマンガ その三
「鉄腕アトム」
これ、よく見たら、「手塚治虫全集」だったんだね。
だからそれぞれの巻末にアトム以外の短編が載っていたんだね。
そーいったことがアホな小学生の自分にはわからなかったんだろう。
で、その短編がなんかこう、おどろおどろしい作品が多いわけよ。
手塚作品にみられる隠されたメッセージを読む説くことはアホなだけに余計に無理だったろう。
「なんでこんなつまんない話が載っているんだろう?」
ぐらいにしか思わなかったのだ。
なけなしの小遣いをはたいて、街の本屋さんから一冊ずつ買いそろえていったのだ。
純粋に鉄腕アトムを楽しみたい分、巻末は目をそむけたくなるような内容だった。
それゆえ、9巻あたりから展開するサイドストーリー?スピンオフ企画?的な「アトム今昔物語」ってのがまた意味不明だった。
そーだ、ありゃなんだったんだろう?
読み直してみようかと思ったら、やはりアホな維水志少年は面白くなかったからか、その巻を避けて次の巻を買ったようだ。
続きが、
ない・・・・|д゚)
まあそんなふうに単細胞な自分にとって一番面白かったのがやっぱり「史上最大のロボット」だろうか。あれ?「最強」だったかしら?
世界各国のロボットたちが謎のロボットに命を狙われていくというストーリー。
単純でしょう。
やっぱ子供はこーゆーのが好きなのだ。
伊賀の影丸の、忍者軍団同士がお互いしのぎを削りあいながら、一人、また一人消されていく、なんてのもわくわくするのだ。
きっと多くの少年の心をつかんだろうよ。
浦沢直樹もきっとその一人だったんだろうて。
この「史上最大のロボット」が数十年の時を経て、浦沢直樹作品でよみがえるなんて夢にも思わなかった。
しかもエプシロンに代表されるように、ロボットたちがやたらカッコ良くリメイクされてんですけど。
で、結局全巻揃っていない。
小遣いがなかったか、途中でほかのマンガに興味が移ってしまったからにちがいない。
まあこんなところを一つ取っても、維水志が何をやるにせよ、如何に中途半端な人間なのかということが垣間見れるのである。
なあ、維水志少年、好きだったら全巻揃えるぐらいの熱意は持てなかったのかい?
持てなかったのか・・・・。
そうか・・・。
まあそれが維水志萌一の維水志萌一たる所以だから仕方がない。
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