さらば住基カード
去年の9月、新居に移る際に住民票を移動させるついでに住基カードも更新したはずだ。
否、実際、日付が記された書類もあり、カード上に表記されていてる有効期限も2021年になっている。
更新したからこそ、有効期限が5年先になっているわけだし。
だからまったく問題ないと安心していたのだ。
じゃあなんでe-Tax上だと期限切れになるのだ?
市役所がちゃんと処理しなかったからにちがいないのだ。
まあよい。明日の朝起きたらすぐに市役所に行って住基カードの更新を済ませれば事は済むのだ。
いかんいかん。もう3時を回っているではないか。寝ないといかん。
と、思ってその日は寝たのだが、勘違いをしていたのは例によって維水志のほうであることが翌日に判明するのだった。
今思えば、あの時、市役所で更新したのは住所だけだったのかもしれない。
e-Taxで出たエラー画面によると、期限が今年の2月24日までになっていた。
きっとあの時の自分は「ああ、それまでに処理すりゃいーわけだ」と、軽く流してしまったためにこの重要事項をすっかり忘れてしまっていたのだろう。
年度末にこんなに忙しくなって確定申告どころじゃなくなることを予想もできずに・・・。
この期限を知ったとき、「ほんのちょっと前じゃんかあ(´・ω・`)、もうちっと早くやれば・・・」、とも思ったが、たとえそれを知っていたとしてもどのみち今年度はその日までに終わらせるのは無理だったろう。
それより締め切り前夜にそのことに気付けたことを喜ぼうではないか。
何とかなったわけだし。
翌朝・・・・。
ちょっと寝坊したため市役所に到着したのは10時ごろだったか。
激混み( ;∀;)
「更新できているはずが更新できてない」といちゃもんをつけようとしたが、「とにかく順番をお待ちください」と言われた。
17人待ちである。
ああ・・・・。
でまあ愚かな自分を呪ってここは覚悟して待つことにしたのだが、いったい何時間かかるだろうか・・・。
だが、順番はまだのはずだが、ほどなくして自分の番号を呼んでいる係員がいるので行ってみると、先に要件を聞いてくれるのだった。
かくかくしかじかと説明すると、その係員が鬼の首を取ったような勢いで、
「ああこれは延長はできないんです。カードの有効期限が2021年までということで、一度切れたら延長は無理なんです」
とおっしゃる。
はあ?
有効期限ってのは使える期限までのことを言うんじゃないんか?
よくわからんが、要するに個人証明用の期限とカードの有効期限は別、ということなのかな?
って、個人証明以外にこのカードの使い道なんかあるんか?
だが続けて、
「2階で書類を受け付けているので手書きで提出したほうがいいと思います」
ふ、ふざんけんな。昨夜までの努力はどーなるんだあ(;゚Д゚)!
だが締め切り日が今日である以上、四の五の言ってられん。
e-Taxで途中まで入力してあるし、サンプル票もデータ保存してあるのだ。
面倒くさいが家に帰ってそれを見ながら記入すれば造作もないだろう。
すぐに2階に行き、担当のおっちゃんに声をかけ書類をかき集めてもらう。
今年は住宅ローン控除の初年度だからその書類もくれ、と言うと、おっちゃんから信じられない言葉が返ってきた。
「住宅ローン控除用の書類が切れちゃってますね。こりゃ税務署に行ったほうがいいですね」
ふ、ふざけんな!なんで書類を受け付けてんのに必要書類が不足するなんて不手際があるんだ!?
だがここでもそう言われたら「さいですか」と従うしかないのだった。
絶望に似た気分になり、
「しょーがない。影丸で税務署の受付会場になっている随分と離れた隣町の駅ビルへ行くしかないだろう・・・・・。むーん、駐輪場あるのかしら?なんだってそんな駅ビルでやるんだべか?」
などと、再び車で家に向かいながら考えていたら思いついた。
「ん?確かe-Tax上で『書類による提出』っていう選択肢もあったじゃないか」
そうなのだ。e-Taxで必要事項を入力すれば手書きなんかせずとも必要なものを全てプリントアウトできるのだ。
あのじじい・・・。何が「税務署に行くしかない」だ。
危なく遠くまで行くところだった・・・。
家に帰り、再びIEでe-Taxを立ち上げる。コピペ用にワードもだ。
今年は我が家の医療費が10万円を下回ったため、医療控除が受けられないのが幸いした。
あんな病院名から住所、用途に至るまで一件一件コピペで入力してたら気が狂うところだった。
所得税の前納分の入力場所がわからずに2回やる羽目になったが、なんとか終わらせた。
保険控除の書類などをノリで添付して終了だ。
再び市役所に行って無事に提出できたのだった。
12時半には全て済んだかな。
ああ・・・。
こんなことならマイナンバーカードを作っておくべきだった。
なんでも今だと発行までに3か月かかるそうだ。
そりゃまあ来年までは随分と時間があるが、すぐに手続きをしようじゃないか。
それより住基カードを即行で捨ててやるのだ。
まったく。なんなんだ、こりゃあ。
あばよ、住基カード。
マイナンバーカードも同じ運命をたどらないことを望む。
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