やまがた発 vol.5
さて、問題は帰りのコースだ。
楽しいツーリングの帰り道はなぜだかいつも苦難の道のりになることが多い。
何事もなく帰ってこれたのは北海道ツーぐらいだろう。
一番距離が長かったのに苦痛を伴うことがなかった要因はいろいろとある。
まずはフェリーに乗るまでだが、それはもちろん北海道の交通環境のおかげだろう。
フェリーの乗車時間までに着かなければいけないという忙しなさがあって、しかも全部下道なのにさほど辛くなく走れたのは、大自然に囲まれた北海道の道だったから、と言うこと以外、他に理由が見当たらない。
長く乗る分、ケツは痛くなったが、そりゃ肉体的な面で、精神的には何ら問題がなかったのである。
何しろ飽きることがない。常にいろんな顔を見せてくれる景色が時間が経つのを忘れさせてくれる。
苫小牧港に近づくにつれ、自然はやがて街の景色にとって代わってしまったが、それとて30分程度で済んだのだ。
それとフェリーの旅という楽しみがまだ控えていたこともあるだろう。
だから問題は仙台港に着いてからこそが本当の帰り道、ということになるのだった。
何しろ450キロの距離を進まないと家に着かないわけで。
だが、連日何百キロと走っていたからか、体に耐性ができていたし、300キロぐらいは「近い」という感覚になっていたかもしれない。
しかも行程の9割は高速道路。
ちょっと福島で寄り道をしたため、案の定、関越道で日曜の渋滞に巻き込まれてしまったが、それでも雨に打たれるとか、ガス欠になるとかいう悲惨なトラブルもなく無事に帰宅できたのが北海道ツーの帰路だったのだ。
で、あと他はまあ、たいていは雨で、新潟ツーの帰りなんかはもう台風に巻き込まれるという最悪の帰り道だった。
そういった経緯もあるので、ツーリングの企画を立てる際は、帰りの分までしっかりと考えておくべきなのだ。
できるだけ苦痛を伴わない手段を取るのだ。
ただそういったことはすでに学習済で、料理対決福島ツーの帰り道は実際に楽しみ企画満載にしたのだ。
が、それらも予想だにしなかった、ガス欠、悪路、豪雨、の三つにやられて、チ~ン・・・・!
このうちまあガス欠は自分のせいでもあるが、高速道路上であんなにスタンドがない距離が続くとは思わなかった。
なので今回はそういった失敗も重要なレッスンとして受け入れた策を講じる必要がある。
それが「二日かけて帰る」作戦だ。
どれもこれも一気に帰ろうとする気持ちの余裕のなさによって生じている可能性が高い。
今回の帰りだが、仮に山形県の道の駅あつみを出発点とすると、新潟回りの関越道利用で家までの道のりは約480キロ。
・・・・。
あら、そんなにないじゃん。
仙台から家までが450キロだったことを考えると十分1日で帰れる距離である。
しかもあんときゃ福島に寄り道をしているから500キロは走ったわけで。
う~ん。
じゃあ状況によっては一気に帰っちゃうかもしれない。
いかん、いかん。
だから失敗してるんだった。
なら帰りもソロキャンプだね。
やはりここでも温泉に浸かってのんびりし、早朝のんびりと帰るってのが得策だろう。
なんにせよ、気持ちに余裕を持つことが大事なのだ。
さて、場所はどのあたりにしようか。
そのまま関越道利用なら群馬あたりか。
それとも妙高方面を回って上越自動車道を利用し長野あたりを宿泊地にしようか。
うむ。長野で松本城を訪れてみる、なんてのもいい。
まあこんだけいろいろと考えても、結局はすべて、最悪の敵がどう攻めてくるかによるのだけれどね。
そう、雨という大敵である。
どーかやつが攻めてきませんように。
今から祈っておこう。
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