HONDA VTR編 最終章
昨日の続き。
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赤男爵にて、希望価格より5万低い値を言われ、
「あー、ホント、どーにもならんわ」
と、とっとと帰ろうとしたら、店員が、
「もしお急ぎでないならば、委託販売ってのもありますよ」
と、おっしゃる。
ほう、それはどんなシステムでっか?
それは儲かりまっか?
なんでも売り手の希望価格で売れるかもしれないと、興味深いことを言うのでここは留まって説明を聞くことにした。
要約しよう。
まずはいったんバイクを赤男爵に預ける。
そして維水志の販売希望価格を伝える。
そこに赤男爵の整備料+儲け分を乗せ、彼ら自慢の全国販売網を使って売りに出す。
それで買い手が見つかれば取引完了。
2ヵ月ほど待っても売れなければ売値を再検討し、値下げなどして再び販売網に掛けるか、あるいは諦めてバイクを回収しに来るかを選ぶ、
というような内容だった。
と、思う。
へー。
そんなシステムがあるんだ。
なんかうまい話のように聞こえ、にわかには信じがたいが、全国展開の赤男爵が詐欺まがいのことなどするわけがないし、ここはひとつ彼らを信じて預けてみようかしら?
今までの相場を考えてみて、維水志希望価格で売れるなら、たぶんどこよりも高く取ってもらったことになるだろう。
じゃ、どーせなら思い切った言い値にしようか。
ディーラーで出してもらった価格+5万でどうだ?
それで売れたら万々歳。
自賠責保険やら軽自動車税、その他諸々の手間賃などすべてチャラになるだろう。
すると、
「それで預かりますよ」
と二つ返事で返ってきた。
まじーーーーっ!?
え?それ、ホント?
だってさ、それってあなたが今出した査定価格より8万円も高い値段なんですが・・・。
う~ん・・・。
なんか矛盾を感じるんですけど・・・・。
まあ普通に考えれば、売れないバイクを在庫として抱えてしまうよりは、預かっておくだけならリスクが少ないし、売れりゃ売れたでそれなりの儲けが出て、今はやりの言葉で言えば「お互いにウィン、ウィンの関係」ということになるから、だろうか?
要は店に預かってもらい、代わりにオークションに出しているようなもの、ってことだ。
それに、その店員さんがおっしゃるには、
「VTRも生産中止が決まりましたし、このモデルは人気があるんですぐに売れると思いますよ。しかもこれからバイクシーズンだし・・・」
なるほど、専門家の目から見ても間違いなくこれは売れる勝算がある、というわけか。
実際、売れなかったとしても、店側にとって損はないわけだもんね。店内のスペースがバイク一台分暫くは減る程度で。
なら、
決めた!
あなたがたに預けましょう!
「じゃあ中で書類に記入を」
と、促され、店内に入る途中で「で、売りたいホントの価格はいくらなんですか?」と問われたんで、正直にそれより3万円低い値段を言ってしまったのだが、今にしてみれば不安材料を自ら増やしてしまったようなもんで、やめておけば良かったと後悔したのだった。
さらに「車両預かり証」というのに記入し、その控えと担当者の名刺をもらうだけで手続きは終了した。
・・・・。
こ、これでいーんか?
まあもう預けてしまったのだ。
後は赤男爵を信じて待つしかないのである。
ああ、半信半疑だが、これで本当にVTRと最後のお別れになるやもしれん。
赤男爵にて、もう一度最後に記念撮影。
マイハニーも感慨深げ。
いい思い出をありがとう!
楽しかったよ!
さらば!VTR!!永遠に!
そこからN-WAGONに乗って岐路に着いた。
で、家に帰ってその控えをよく見ると、値段に関することは一切書かれていないのだった。
い、維水志が言った言い値は?
どこに記されてんの?
そもそもそのシステムだったら何も東京の赤男爵に預けてくる必要はなく、最寄りの店舗で良かったんじゃ・・・。
もしも、もしもだよ、売れなかったら、また東京まで引き取りに来なきゃいかんってことじゃん・・・。
や、やっぱやめときゃ良かったかしら?
そんな不安を抱えたまま、時は4月末、世の中はこれからGWへと突入していくのだった。
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そんな不安だらけの契約だったから、こりゃもう天に祈りながら待つしかなかったのだが、まあダメならまた取りに行くしかないと腹をくくっていたせいか、あまり気に病むことはなかった。
GW中も仕事で忙しかったということもあり、「そーいやVTR、どーしたかな?」ってたまに思いをはせるぐらいだった。
もしかしたら赤男爵のHPの中古のラインナップに加わっているかなあ?と思って調べてもみたのだが、どーやらHPでは見られないようである。
よくわからんが、店に赴かないとダメのようだ。
そーいや、新聞広告に載せるとかどーとか言っていたような気もするが、店舗は東京。
途中経過すら知るすべもないのである。
そんなGWが明けた平日の夜、仕事中にいきなり携帯に東京の市外局番から電話があった。
出ると、
「赤男爵です!バイク売れたんで振込先の口座番号を教えてください!」
とな!?
えっ!?
ホ、ホントにもう売れたの!?
「い、いくらで?」ってのどまで出かかったが顧客の前だったのでそれを飲み込んだ。
今は口座番号がわからないから後でかけなおすことにした。
それにしてもホントなのか?
だってあれから10日ぐらいしか経ってないじゃん!
時間が空いてすぐに折り返しの電話をしたのだが、担当者が手が離せないらしく、口座番号だけを伝えて終わりになってしまった。
金額の事を聞いても担当者じゃないとわからんようだ。
ふ、不安・・・。
喜びと不安が入り混じってしまう。
手放しで喜べん。
沸いてくる喜びを、まるでモグラ叩きゲームのように上からバンバンつぶしていかなければならんのは曖昧な契約のせいである。
振り込まれている金額を実際にこの目で確認するまでは何とも言えんのだ。
なんたって書類にはどこにも維水志の言い値が書かれていない。
まるで口約束みたいなもんなのである。
もしも言い値と違っていたら面倒なことになるだろうなあ・・・。
あと、振込手数料分が差し引かれてたりすることもあるかしら・・・。
そんな負の思考ばかりが浮かんでくる。
それこそこの瞬間が一番不安だったかもしれん。
翌日、満を持して口座を見てみると・・・・、
おお!
やった(*´▽`*)!
維水志の言い値の金額、まんまだ!!(*'▽')
どこよりも高い!
すげー!赤男爵の全国販売網!
見直したあ!
すげー!
ありがとう!
バイク玉の査定より7万も高い!
いやあ・・・・・。
一時はどうなることかと思ったが、ホント、赤男爵を信じて良かったあ。
S〇Xで新車で買ったときも随分と値段を叩いて買ったんで、この金額で売れたということは、元をだいぶ回収できた計算になる。
ちなみに、車両本体だけの価格で言うと元値の75%、乗り出し価格だと65%の戻りがあったということだ。
つまりは5年半所有しながら、このバイクの三分の一だけを楽しませてもらった、と考えてよい。
それであんなに素敵な思い出をたくさんくれただなんて、なんていいヤツだったんだ!VTR!
今まで本当にありがとう!
きっと新しいオーナーに十分かわいがってもらうのだぞ!
VTRよ、永遠に!
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