最後の最後にきて・・・
三日目の朝。
楽しかった秋の倶楽部活動もいよいよ最終日を迎えた。
だが、最後の最後に来て、驚愕の事実が発覚することに。
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前夜、隊長が「最初に起きた人はみんなのテントを蹴とばして起こすんだぞぉ～」と何度も繰り返していたが、実際はそんなことをするメンバーはだれ一人としておらず、静かな朝を迎えた。
目覚めたのは6時ぐらいだったか？
この日の福島の天気予報は一日中、曇り。
単身さんがすでに起きていたようだ。
隊長も起きたような気配があったが、今はテントの中だ。
昨夜の宴の跡。
こんな風にテーブルやイスを自由に配置できるのもいい。
水も電気もサイト内で使える。
隊長のウィスキーがまだ少し残っている。
維水志のワインは半分以上残っている。
この時期でも蚊取り線香と虫除けスプレーが役に立った、ということを記しておこう。
前夜、テントに入ってから暫くして、ネコか何かがやってきて、ゴミ袋を引っ張り出している気配がしたのを覚えている。
昨夜のブリカマの残骸が目当てだったようだ。
木立に囲まれていて風も防げているし、朝露でテントが濡れることもない。
やがて隊長も起き、朝餉の支度が始まる。
とにかく買ったもんは食べないといかん。
チリ産のシャケの西京焼き。
大活躍の隊長の80円だかのスキレット。
けどメインはこれさあ。
昨夜の鶏鍋の出汁を使った〆の雑炊！
せめて三つ葉ぐらい買っておくべきだったなあ。
枝豆の残りをぶち込んだことで辛うじて彩りがなんとかなったが・・・。
ビジュアル的にはかなり微妙。
だが味は抜群。
ポン酢でいただく。
この量の4分の3は単身さんが平らげた。
朝からすげー食欲だ。
う～む。
維水志は酒のみならず、食の面でも貢献度が減ってしまったようだ。
それもそうなんだけど、この後、帰りにみんなでカツカレーを食べて帰ることになっているから、その分の隙間も空けとかなきゃいけない、というのもある。
だがその貢献度が少ないせいか、こんなに食材が残ってしまった。
心残りはラムシャブの、すんごいうまそーな出汁が残っていたのに、〆のラーメンが食べられなかったことか。
厚切りのハムもKAZOOで焼いて欲しかったが、薪は湿って役に立たず、全員のガスボンベもガス欠となった。
まああれだね。
次回から食料の量を調節しないといかんね。
でも買い物をしてるとあれもこれも食べたくなるからなあ。
ちょっとっつ食べて、残りはチャイしちゃうか、あるいは持ち帰ればいーのかな。
でまあ、撤収もスムーズに進み、8時過ぎには出立の準備が整った。
で、後は朝風呂を浴びるだけとなったが、目当てのカツカレーの成駒というお店のオープンは11時である。
そんな中、のんびりとバイクを眺めたりしていると、単身さんが、
「あれ？隊長！ここなんか浮いてる・・・・」
とヒヨコの異常事態に気が付いた。
なんと、マフラーを本体に留めているボルトが欠落しているのだった。
そう。
ここでやっとこの事実が発覚した。
いつからそうだったのかはこの時点では分からなかったが、写真の記録を辿っていくと、どうやら隊長が自宅を出る時にはすでに欠落していたことが後で分かっている。
慌てて紐で補修をし、カレーを食べる前にホムセンで結束バンドを買って応急処置をすることになった。
ならとっとと風呂入って、ホムセンに行こう、ということで出立のきっかけとなる。
隊長のテンションが一気に下がったのは言うまでもない。
最高に気持ちの良い朝風呂を浴び、ロビーでくつろぐが、まだ9時を回ったばかりで成駒オープンの11時までまだだいぶ時間を余している。
そんな中、維水志が成駒情報をスマホで眺めていると、なんと火曜日定休が発覚。
ああ、これぞ変則日程の難点。
それを知るや否や、隊長は即「帰る！」を宣言。
維水志は単身さんとどこか他の店に行こうかと誘うが、彼の胃は朝の雑炊で一杯になっているのだった。
結果、急展開でホムセンで解散、と言う運びとなった。
名残惜しいが、仕方があるまい。
国道4号からちょっと中に入ったコメリで結束バンドを買って応急処置。
午前10時、解散。
隊長は給油後、近くの高速ICから乗って帰路に就く。
維水志は高速代節約のため、栃木あたりまでは下道を楽しんで帰ることに。
では皆さんさようなら、また逢う日まで達者で。
次は春？
マモコテの王いじり？
かくしてそれぞれの道を行くのであった。
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