奥飛騨にて
実はこの日、キャンプ場に着く前にもう一つイベントを考えていた。
ガッタンゴーと呼ばれるレールマウンテンバイクを楽しもうと思っていた。
けど、とてもじゃないが、そんなことを言い出せる雰囲気ではなかった。
一刻も早くキャンプ場に着いてまったりする必要があった。
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隊長の名誉のために言っておくと、たぶん、ここが彼の中では旅の疲れのピークだったのだろう。
相当楽しそうではなかった。
企画担当として十分楽しめるであろうと思うプランを立てたつもりだったが、そこまでは読み切れなかった、ということ。
楽しかったのは自分だけで、所詮、独りよがりでしかなかったわけだ。
そしてそこが企画担当維水志の限界、ということでもある。
今後、長距離移動が続くことが考えらえる場合、一緒に走らないほうがお互いのためによいだろうと思った。
その後、晩秋の宮城ツーをソロにしたのもそのためである。
なんたって二日で1,200キロを走ったわけで。
で、まあ本来は高速道路を使うつもりはなかったのだが、少しでも時間を短縮するため、そしてストレスフリーにするために高速を利用した。
ただ、それでも使える区間は50キロ程度しかなかった。
ETCのサイトで記録を見ると金沢森本IC、13時8分、富山IC、13時56分となっている。
富山インターから目指す宿泊地、奥飛騨温泉郷オートキャンプ場までは余すところ70キロ弱。
途中で買い出しをしながらでも16時前には着きそうだ。
その前に隊長がシャツを買うだかで立ち寄ったしまむら。
その後、45キロほど進み、キャンプ場手前15キロほどのところで買い出しができそうなスーパーを発見する。
昨日からずっと魚介類が続いているので、二日目の夜は豪快に肉三昧にしたかった。
できれば飛騨牛でも、と思ったのだが、そのスーパーにはザンネンな感じのステーキしか置いてないのだった。
そこでスマホで検索すると、300メートル先ぐらいに肉屋があったので、そっちへ行ってみることに。
だが、飛騨牛は目玉が飛び出るほど高価で、とてもじゃないが、気軽に買える代物ではなかった。
しょーがないんで、またスーパーに戻って買い物を再開するが、結局ステーキは買わず仕舞いとなった。
この辺りからもうちぐはぐが始まっていた。
16時前、キャンプ所に到着。
川沿いの、素晴らしいキャンプ場である。
ただ、サイトは選べずに割り当てられる仕組みの結果、すんげー空いててスカスカなのに、わざわざすぐ隣にキャンパーがいるところを指定してくるのだった。
な、なんでわざわざ・・・。
速攻で受付に戻って場所を替えてもらうことに。
しかも相当下手に出て懇願するような態度で、である。
まあ替えてもらえたからいーが、普通、そんな割り当てするだろうか?
サービス精神はだいぶ欠けているようである。
なんとか設営も終わり、予定していた露天風呂へ行くことにしたのだが、隊長はそこのキャンプ場にある風呂でいい、と言っている。
まあやむを得まい。
たぶんもうバイクにまたがりたくもないのだろう。
なので維水志一人で行くことにした。
18時。
水明館佳留萱山荘という、キャンプ場からは6キロほど離れたところへやってきた。
うむ。ちょっと想像したのと違った。
解放感は抜群なのだが、風呂というより広すぎてもはや、池?
写真のところでさえこの温泉全体の一部でしかない。
温泉の色のせいか、足先までが見えず、ちょっと気持ち悪い感じがした。
まあでもあったまったんで良しとしよう。
帰り、酒屋があったので乾きものやらお茶などを買って帰った。
戻るとグビ隊長はすでに始めている。
そりゃそうだ。
で、ここの風呂が最高で、わざわざ出かける必要なんかない、と主張している。
うん。そーだけどそりゃ個人の勝手なので、行かなかった人が行った人に対してどーこー言う必要もないと思う。
なので倶楽部恒例の乾杯の瞬間を一緒に写真に収める儀式もなし。
一人乾杯である。
なんか、寂しいねぇ。
でもまあ気を取り直して、美味しいもんをいただいてさっぱりしましょうや。
エビのなにか。
隊長が輪島朝市で買ったもの。
なんかのコロッケ。
きのこソテー。
枝豆。
アスパラ蒸し。
タルタルソースでいただく。
豚蒸し。
なんかのタレでいただいたと思う。
その後、もう一度ここの露天風呂に入ることに。
烏の行水の隊長が先に上がる。
維水志はもう少し浸かっていくことに。
すると、外人と思しき人がさっきからずっと一人で入っていて、彼と二人きりになった。
気まずいんで日本語で話しかけてみたら、どーやら日本語は通じないようなので英語に切り替えると、スイスからの観光客であることがわかった。
異性のお友達とレンタカーを借りてキャンプに来てるんだそうだ。
そーいや、1か月ぐらい前にドイツ人夫婦とツーリングしたんだった。
懐かしい。
暫く会話を楽しんでサイトに戻る。
まだ食材も残っていて、そこから二次会だ。
が、この辺りから、相当酒が回ってんのか、隊長のノリがマモコテみたいになっていき、毒を吐き続けるのだった。
いつも彼のブログで読んでいるんでわかるが、完全に維水志はマモコテ内にいる統括部長の部下と化していた。
そんなんだから維水志の我慢も限界に達してしまったらしい。
食材も残ったまま、間もなくしてお開きとなった。
まあ長い付き合いだ。
そんなこともたまにゃあるのさー。
翌朝は何事もなかったの如く、朝風呂に入り、解散。
それでもキャンプ場を出て松本ぐらいまでは一緒に走り、50キロ行ったところにあるセブンイレブンで朝食を取り、事実上の解散となった。
さて、では気ままな一人旅に戻りましょう。
維水志は、これもまたかねてより行きたかった、ゆるキャンの聖地を目指すのだった。
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