下道10時間ライド 前編
布引高原を出た後、早々にそれぞれが我が道を行くことになった。
維水志はグーグルナビの目的地を、とりあえず山梨県にある清泉寮にセットしてあるのだが、それは単に埼玉~八王子エリアを避けて帰るためでしかない。
けど、清泉寮まで約10時間、そこから自宅まで約4時間の合計14時間ってのはあまり現実的な選択とは言えない。
なのでとりあえず西へ西へ移動しながら、途中の休憩地点でナビと相談し、もっと効率的な帰り方がないかその都度考えながら進むことにした。
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で、隊長と別れてからすぐめっちゃ狭い道を進むことになった。
グーグルナビの問題点がこれだ。
たまぁにとんでもない道にナビされてしまうことがある。
それと目的地がでっかい施設だと正面入り口にナビせず、裏口あたりにナビされる、といったところか。
その他はとてもいいんだけどなー。
渋滞情報が一目でわかったり、指示に従わずに違う道を選択してもすぐに修正されるところとか。
まあでも最短時間であろう道が選択されているはずなので、ここは素直に従うしかあるまい。
こんな道。
県道235号線、羽鳥福良線って書いてある。
対向車が来たらバイクでもすれ違うのに難儀する箇所もしばしば。
救いは、こんな狭い道なのにカーブミラーの設置個所が多いところだろうか。
あとまあ、幸いなことにすれ違った車は1台だけで、道幅が割と広めのところだった。
で、あとこんな感じなので、涼しい。
割と木陰が多かったりするので、ちょうど一日の気温が最もあっちくなる時間帯にここらあたりを走れるのは大助かりだ。
これと国道4号をストップ&ゴーを繰り返しながらひた走ることを比較してみよ。
天国と地獄である。
実は埼玉県内を通らないことに決めた理由の一つもここにあるのだ。
西へ逃げれば日が昇っているうちは割と涼しいエリアを通れると思った。
懸念されるとすれば高崎エリアだろうか。
そこら辺って、よくテレビのニュースで一日の最高気温を更新、とか言ってるところじゃなかったっけ。
やがて広めの道に出る。
「羽鳥湖」の標識もあったので、たぶん往路で通って来た道に出たようだ。
国道118号である。
日曜の午後だってのに、交通量がほとんどないってのが嬉しいじゃないか。
それでも機動力のあるバイクだけに、乗用車の団子集団にそのうち追いついてしまう。
時刻は14時半ぐらい。
さすがにだいぶあっちくなってきたし、街中は退屈。
そこで休憩。
解散から1時間程度走ったところのファミマ。
維水志が駐車場に入る少し前にバイクを停めてメットを脱いでいる大型バイクのライダーがいる。
入口すぐ近くのその場所がベストポジションだから維水志もその隣に付ける。
が、そのライダーからは話しかけんなオーラが出ていて、そそくさと店内に消えていったのだった。
安心したまえ。
絶対に話しかけないから。
いい駐車スペースそうだから隣に停めただけなんで。
思いあがらなくてもいいのよ。
よく見りゃ同じモンベルのバッグを積んでいるし、きっと旅ライダーだろうから、共通となる話題もいっぱいあるんだろうけども。
維水志、他人に興味がないんで。
で、ここで麦茶の美味さに目覚める。
それまではずっとお茶を買っていたのだけれど、何故だか麦茶を選択したのが正解だった。
昨日の宴のビールも美味かったが、いっや、こりゃ麦茶も侮れん。
夏に冷たい麦茶ってのはきっと理にかなっている飲み物に違いない。
この後、ドリンクホルダーの飲み物はすべて麦茶となった。
その後、軽くストレッチをして再出発。
この時点ではまだ首・肩の痛みは来ていない。
そしてここから音楽を聴きながら行くことにした。
幸いなことにメットに仕込んであるイヤホンの性能がよろしくないようで、ライディングに影響があるほどの大音量にならない。
低音がほとんど聞こえないし。
で、ランダム再生ではないので、アルバム一枚を聞き終わると音楽が止まる。
それがだいたい80分なのだ。
そしてそれが同時に「そろそろ休憩」の合図となって便利だし楽しいのだった。
それにしても会津があちー。
やがて往路で寄った道の駅たじまを通過。
まだ80分経ってないし。
進みものろいので、そこから少し先にあるパーキングエリアに立ち寄る。
ここらあたりで改めてナビに目的地・自宅をセットしてみるが、やはりまだ全然ダメだ。
国道4号に引き戻されるわ。
まあねぇ。10時間のうち、まだ2時間程度だもの。
パーキングエリアを出ると、さっきより遅い集団についてしまう羽目に。
だが鬼怒川温泉エリアが近くなってきてからは、高度が上がったのか、気温も先ほどまでの暑さと比べるとだいぶ楽になってきた。
そして信号停止の度に割と前に出られるようになったので楽。
そんなこんなで70キロを90分ほど走ったところで2回目のコンビニ休憩。
16時10分過ぎ。
またファミマ。
先ほどの麦茶がまだ水筒に残っているので、ここではドーナツでおやつタイムとする。
セブンカフェのオールドファッションは税込み100円だが、ファミマのそれは108円なんだ。
あ、でもこっちのほうが上手いかも。
このレベルだと8円の差はでかいんだろう。
そろそろここらあたりでお土産を買っておかないといかん。
いつもは那須高原あたりのSAで、美味しいウィンナーをお土産に買って帰るのだけれど、今回は下道だからムリ。
日光東照宮近辺は確かお土産屋さんがたくさんあったよなあ。
ナビで調べると、このまま進めばそこらあたりを通過するようである。
15キロほどで日光東照宮へ到着。
やっぱここら辺も外国人観光客が多い。
駐車場のある土産屋にバイクを停める。
眠りネコグッズが欲しいのだが、メインは見ざる言わざる・・・・のサルばっかである。
クソガキ同様、サルは好かない。
しょーがないんで、店の人に聞いていろいろと探してもらった。
数は少なかったが、なかなかかわいい眠りネコのキーホルダーをゲットする。
栃木弁?いいねぇ。
そして食べ物はやっぱ湯葉が中心かあ。
だよなあ。
溜まり醤油、というのもあるようだが。
後はまたどっかの道の駅あたりで買うとしようか。
けどなあ、この時点でもう間もなく時刻は17時になろうとしているじゃないか。
道の駅とかってお店の営業時間が終わるの早いよなあ。
まあすっかたなかんべ。
再出発。
ちょっと道を逸れればいろは坂や中禅寺湖方面へも行けそうだが、そりゃまた別の機会にでも。
やがてめっちゃ長いトンネルを通る。
そして、いよいよ西へ突き進む感じになってきた。
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