台風一過
「台風、来んぞ、来んぞ～」とか「大雪、降んぞ、降んぞ～」とか言いながら、たいていの場合肩透かしを食ってきた。
まあ来ないに越したことはないのだけれど。
ところが昨夜の台風は、久しぶりにちょっと焦ったかも。
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天気予報通り、夜半過ぎには大変な雨風になっていた。
雨や暴風が家にぶち当たってくる音が凄いのなんの・・・。
だが、家の中ってのはなんと有難いことか。
雨漏りがするとか、どっかの窓から雨がしみ込んで来るとかがまるでない。
ガレージも坂になっているせいで、さすがにシャッターの内側に少し水が侵入してきてはいたが、なんら問題なしだった。
余裕がある。
返って天窓が綺麗になるんじゃないか、とか考えながら寝ていた。
それより、「たまに見かけるノラ猫たちは、こんな夜はどうしているんだろう、ウチの猫たちは幸せもんだべ」とか、ノラの心配ができるほどの危機感のなさである。
が、夜中の2時ぐらいだったか、マイハニーの「停電だ」という声で目が覚めた。
ああ、確かに。
電源が来ていることを知らせるテレビ等の小さなランプ類全ての灯りが消えている。
1階の普通のタンク付きのトイレは流せる。
うむ。やはりアナログだな。
ウチはレンジもガスだから、飲食に困ることもないだろう。
こんな時、ソーラーだと自家発電できんのかしら？
できないとしたらそりゃあもう大変なことになりそうだが。
で、テレビからの情報は得られないが、携帯は十分に充電できていたようで、状況がわかって助かる。
が、Wi-Fiはもちろん使えなくなっている。
心配なのは冷蔵庫ぐらいだった。
昨日に買った肉類がチルド室に入っている。
一度でも冷蔵庫を開けてはいかんな。冷気が出てしまうぞ。
そんなことを考えていたが、やがて寝入ってしまった。
明け方にゃもうシーンと静まり返っていた。
7時前に目が覚めたが、未だに停電中だった。
今回は結構長い停電だなー。
静か。
換気扇の音すらしない。
電力がない状態ってのはどんだけ人を不安にさせるものか。
8時10分、唐突に電気が付いた。
ほーーーっ。
これで安心だあ。
およそ6時間ぐらいの停電だった。
たぶん、昭和だったら復活するまでもっと時間がかかっていたと思う。
さすが令和だよ。
さっそくテレビをつける。
不通になっている電車が多いようだ。
もう外は晴れている。
ちょっと不安なのが、お庭。
一体どんなになっているだろうか。
いろんなもんが風で飛ばされてウチの庭に入り込んでぐちゃぐちゃになってるとか。
恐る恐るリビングのシャッターを開けると、案の定、ドドナエアが倒れているのだった。
ありゃりゃ・・・。
あんなに元気に育ったのに・・・。
で、調べてみると、幹が折れているのではなく、根っこからひっくり返っちゃってるのだった。
マイハニーと二人で立て直し、紐やら添え木やらで補強をしてなんとか元に戻せた。
枯れなければいいが。
庭も、枯れ葉がところどころに散らばっている程度で特に問題はなかった。
夜中のうちにやり過ごせてよかったよ。
で、今日。
めっちゃ暑かったんですけど・・・。
35℃って。
8月中、34℃はあったが、35℃はなかったぞ。
そして夜も蒸し暑い。
むんむんしてる。
真夏に逆戻りやんけ。
まさに台風一過、って感じの一日だった。
あ～あ、秋になるまで、こんなんがあと数回あるのかしら。
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