マイ歌謡編集後記 20
語りつくせぬ歌謡曲の魅力。
本日は維水志の思い出と共に、「82年春~初夏」と題してお届けします。
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こちらもほぼほぼ全部がオリジナルカセットに収録されていたと思う。
二十二作目(82年-01)
色つきの女でいてくれよ/ザ・タイガース
赤道小町ドキッ/山下久美子
すみれSeptemberLove/一風堂
匂艶THENIGHTCLUB/サザンオールスターズ
夢の途中/来生たかお
ラ・セゾン/アン・ルイス
ティアドロップ探偵団/イモ欽トリオ
潮風の少女/堀ちえみ
私の16才/小泉今日子
スローモーション/中森明菜
NAI・NAI 16/シブがき隊
妖精時代/石川秀美
男の勲章/嶋大輔
原宿キッス/田原俊彦
だって・フォーリンラブ・突然/三原順子
夏のヒロイン/河合奈保子
渚のシンデレラ/柏原よしえ
受験するためには願書が必要だ。
浪人生は母校に出向いて願書をいただいて来ないといかん。
そこで担任の元へ行き、維水志の受験する4つの大学名を伝えると、
「維水志、おまえな、もっと滑り止めになる大学を選ばないとな」
とか言うのである。
はあ?
な、なんで?
十分滑り止めの大学が入ってんじゃん!?
と、反発したかったのだが、如何せん自宅浪人のため、模擬テストも受けてないのである。
模擬テストを受けるという当たり前のことすらできていなかった。自分で言うのもなんだが、もうめちゃくちゃだわ。
そりゃ現役時代の維水志の成績を見たら誰でもそう言うに決まっている。
そして予備校にも行ってないと来ればなおさらだ。
だが聞く耳を持たない維水志は、「くっそ。ぜってー受かって担任の鼻の穴をあかしてやるゥ!」と思い、志願変更はしなかった。
が、それでもそう言われるとちょっと不安だったので、受けたくもない「貿易学科」のある某大学を追加で受けることにした。
で、たいていの大学の願書申込書は本屋で手に入るものだが、そこのは置いてないのだった。
しょーがないんで、大学まで取りに行ったのだが、それがもう惨めで仕方がなかった。
並んでいる間、「あんなにがんばったのに・・・、何故俺はこんなところに並んでいる?」と思ったものだ。
自分を知らない、というのは本当に困ったものである。
県内に給費制試験なるものを実施している大学がある。
受験シーズンが始まる前、一足早くクリスマスあたりに実施される。
高得点だといわゆる特待生として合格でき、学費がタダになる。
だが、特待生とまではいかなくとも、本番の入試と同等の合格ラインを超えればそこで一般合格者として認められるという、いわば本番前の予行演習、本気の模擬テスト的な位置づけにできる、受験生にとってはありがたいシステムだ。
模擬テストを受けてない維水志は当然力試しとなるこれを受けた。
そして手ごたえがあった。
5つ受ける大学のうち、上から3、4番手のこの大学にまず受かると思ったから、その後のクリスマス~正月三が日は気が抜けてのんびりと過ごしていたのだった。
ところが、1月12日辺りにある合格発表で、不合格だったのが判明。
う、ウソでしょ?
そりゃあもう焦った、焦った。
担任の言うように、さらに下のランクの大学を一つ追加しておいて良かったと思った。
で、原因をさぐるに、おそらく国語がやばかったような気がしたんで、そこからの3週間はもう必死で立て直しを図ったのだった。
本番を迎えた。
何故か受ける大学の日程は志望校順で、一番最初が青学の英文科だった。
漢文を勉強しなかった維水志は、現国の問題に漢文が混ざっている問題を見て愕然とした。
得意となった日本史は8割以上得点できたのはわかったが、英語はなんかピンと来てなかったから、たぶん英文も読めてなかったんだと思う。
もちろん結果は不合格だった。
4番手の入試を迎える前にそれは判明した。
ああ・・・。
サザンの後輩になりたかったなあ。
渋谷という、ハイカラな場所に通学したかったなあ。
そこに追い打ちをかけるかのような2番手不合格の知らせが届く。
ああ・・・。
2番手の大学の学食のカレーライス、美味しかったなあ。
キャンパスにいたお姉さんたち、美しかったなあ。
せめて2番手の大学には通いたかったよ・・・。
4番手受ける前に3番手の合格発表はやってくる。
これでダメだったら・・・。
が、努力したものを神は見捨てなかった。
見事、3番手大学に合格!
それはもう狂喜乱舞。
泣きわめいた。
受かる時はそーゆーものだ。
日本史のテストが始まる10分前。席に着き、覚えているか不安に思ったところをマドンナからもらったバイブルで確認していたら、それがそのまんま試験に出ていた。
農機具、「せんばこき」である。
あんときゃ超ラッキー!と思ったものだが、忘れかけている部分を思い出せたことこそ努力の証だったろう。
受かる時とは、このように歯車がかみ合っている時。
そしてもうこれでいい、と思えた。
これが自分の限界だと知った。
従って、残り2校の受験はしなかった。
維水志の受験は終わった。
母校へ意気揚々と報告をしに行った。
案の定、担任はびっくり、というか、自分のことのように喜んでくれた。
そして英語の担当だった先生は、
「ウソだあ~?英文科に行って、何すんの?」
とか言うのである。
まあ成績は10段階でほぼずっと3だったし、現役時代は数Ⅲ就職クラスだったし、そう言われても仕方がない。
けど、先生、維水志はあなたと同じで、英語を指導することで生計を立てる人生になったよ。
不思議なもんだ。
励ましの電話をくれたサケウチの反応がどうだったか覚えていない。
たぶんリアクションが薄かったんだろう。
けど、ありがとな。
1年遅れたが、またおまえと同じ学校になっちまった。
これで中学、高校、大学が一緒だわ。
今では職業も公立高校の先生かあ・・・。
不思議なもんだ。
そんな不屈の精神で大学受験を乗り切った維水志が今回語るべき曲は、
「い・け・な・いルージュマジック」
これ、PVか何かで男同士でキスするシーンがあったと思うのだが、卒業1年後の卒業旅行で仲間のスズとじっちゃんがこれをマネするのだった。
じっちゃんにとってはそれがファーストキスだったらしい。
「色つきの女でいてくれよ」
当時を知らないから、ここに沢田研二がいるのが違和感でしかなかった。
コーラスが好き。
「赤道小町ドキッ」
この前「アニソンデイズ」っていうテレビを見ていたら、面白いことを知った。
その時のゲストによると、「赤道小町ドキッ」と「誘惑光線クラッ!」と「星間旅行」は、これらを作詞した松本隆の3部作なのだとか。
星間旅行はタイトルには入ってないが、途中で「キラッ」っていうセリフというかそーゆーのが入る。
「ドキッ!」「クラッ!」「キラッ!」の3部作だそうな。
面白いねぇ。時代をまたがって。
まだまだ作って欲しい。
「イラッ!」「ムカッ!」とかだと路線が変わっちゃうしなぁ。
「すみれSeptember Love」
気持ち悪いのが出てきたと思ったが、その数年後にさらにまた気持ち悪いのがカバーして歌うとは。
「夢の途中」
薬師丸ひろ子のほうが好きだなあ。
踊りがいいよな。
派手派手の曲も好き。
あの後ろ二人のダンサーが妙に気になった。
「潮風の少女」「私の16才」「スローモーション」「NAI・NAI 16」「妖精時代」「男の勲章」
すげーな、デビューの数が。
まさに新時代到来。
で、維水志は石川秀美推し。
なのでライバル?の堀ちえみは敵とみなしていた。
従ってオリジナルカセットに彼女の曲が収録されることは少なかった。
こうやって見ると、中森明菜はデビュー曲の次に180度イメージを切り替えて良かったんだね。
ああ、もう大学時代のことで語ることはほとんどないや。
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