マイ歌謡編集後記 24
語りつくせぬ歌謡曲の魅力。
本日は維水志の思い出と共に、「83年夏」と題してお届けします。
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もはやオリジナルカセットの記憶が残っていない世界。
ある意味新鮮である。
二十六作目(83年-02)
ボディ・スペシャルII/サザンオールスターズ
(め)組のひと/ラッツ&スター
真夏の一秒/近藤真彦
まっ赤な女の子/小泉今日子
トワイライト~夕暮れ便り~/中森明菜
Zokkon 命/シブがき隊
家路/岩崎宏美
シャワーな気分/田原俊彦
素敵にシンデレラ・コンプレックス/郷ひろみ
夏模様/柏原芳恵
メリーアン/ALFEE
青い夏のエピローグ/堀ちえみ
恋はサマー・フィーリング/石川秀美
ラヴ・イズ・オーヴァー/欧陽菲菲
大学二年生。
この頃の大学生のトレンドと言えば、夏はテニス、冬はスキー、と相場が決まっていた。
維水志も、夏の高原のテニスコート、冬のゲレンデは憧れた。
憧れたけども、流行に乗っかれるほど心がまっすぐではなかった。
幸いなことに、我々高校時代からつるんでいる仲間うちにはミーハーがいなかったため、別に流行に乗っからなくても楽しめることがたくさんあった。
その一つが温泉である。
当時、「温泉行こーぜ!」というのが合言葉になりつつあるぐらい、日帰り温泉やら一泊二日の民宿泊旅行やらを繰り返していた。
今でこそ若者が温泉場に若者がいてもなんら違和感はないが、当時はそりゃ珍しい存在だったに違いない。
温泉に行っても若い子がいるわけではないからナンパはできんし。
はっきりとは覚えていないが、温泉ブームになっていったのはそれから7~8年後、つまり90年代に入ってからではなかったか。
要するに我々は流行の最先端を行っていたのさ。
テニス・スキーなんぞ、我々にとってはもう古い、ということだったのよ。
特に印象に残っているのが、奥鬼怒温泉だ。
その時のメンバーは五人。
全部で20名近くいるメンバーだが、地方の大学へ行っている者やら、すでに就職している者がいるため、たまたま予定のあったのがこの五名だった。
いろんなところへ出かけたが、そんなふうに毎回メンバーが微妙に違っていたし、逆に維水志が参加してない回も多々あったろう。
その奥鬼怒だが、自家用車で入って行けるのは途中の駐車場までだった。
そこから送迎バスに乗って奥へと向かう。
今でこそテレビ番組でも幾度となく取材対象になるほどの有名な場所だが、当時はホント秘湯と言ってよいレベルだったよ。
一体、あの時の五人のうちの誰がここの宿に泊まろう、って決めたのかな?
感謝しないといけない。
そこまで自家用車で行けた、ということはまだ真冬ではなかったはずなのだが、奥鬼怒に近づくにつれ雪がちらついてくるのだった。
もう最高の雰囲気。
雪が積もる岩風呂の露天。
雪がちらつく中の露天風呂なんて、それが初めてだったし、自然がこんなにも美しいものだということを二十歳を超えて初めて知ったのがあの時だった。
そして囲炉裏のあるような風情のある宿。
食事は宴会の時みたいに畳にお膳が並べられるタイプのあれ。
写真がないのは残念極まりないが、これはこれで記憶の中に美化されて残っているのがいいのかもしれん。
セントラルヒーティングシステムがあるわけでもないから宿自体がめっちゃ寒い。
みんなどてら?はんてん?を着こんで並べられている食膳の前に座る。
他にもグループはいたが、年齢が若いのはもちろん我々だけだった。
そんな素晴らしい経験をしたからか、この時の五人でアカペラをやろう、ということになったんだ。
「あまのじゃく」と音符の「おたまじゃくし」をかけて「あまのじゃくし」というグループ名。
その後、仲間の結婚式の出し物として定着した。
はあ~・・・・。
いい時代だったなあ・・・。
そんな自然の美しさを知った維水志が今回語るべき曲は、
「天国のキッス」
これ、警察官になった仲間のやーさんと一緒に見に行った。
当時、映画館は立ち見があったわけだが、これは立ち見だったよ。
最後まで見たのかどーかも覚えてないほど中身のない映画さー。
この映画がきっかけで神田沙也加がいるだなんて、とっても不思議な気持ちがするー。
「(め)組のひと」
何も顔を黒く塗る必要はなかったと思うのだけども。
昭和だから許されたんだね。
「夏色のナンシー」
彼女の曲はこれと「誘惑光線~」しか馴染みがない。
「トワイライト~夕暮れ便り」
少女A⇒1/2の神話、セカンドラブ⇒トワイライト、それぞれの二番煎じはやはり二番煎じなのか。
「メリーアン」
フォーク系から転身しての成功って、チャゲアス同様流行ってたのかな。
「ラヴ・イズ・オーヴァー」
カラオケで歌った記憶がある。
「ガラスの林檎」
これよりやっぱB面だろうね。
B面の曲はあえて次の二十七作目に入れておいた。
ああ、なんか、やっぱ語れる曲が少なくなってきているような・・・。
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