マイアニソンデイズ 昭和編05
昭和時代より連綿と続く日本アニメ。
また、そこには絶対に欠かせないアニソンの存在があります。
ここではそんなアニソンの歴史を維水志の思い出と共に語っていきたいと思います。
名付けて、「マイアニソンデイズ」。
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さて、昭和編最後となる今回は、主に機動戦士ガンダム以降のアニソンについて語っていきましょう。
「翔べ!ガンダム」(1979)
いわゆるガンダム系列のアニメのOP曲で、歌詞中に「ガンダム」の文字が入るのがこれが最初で最後であることに注目したい。
もしかしたら違ってるかもしれないが。
この作品の、スポンサー側の狙いの中に、プラモデルのプロモーションがあったというのは有名な話。
だからこそ、いわゆる子供向けアニメっぽい主題歌らしい主題歌になっちまったんだろう。
けど、キャラの内面まで深く掘り下げるストーリーの奥深さや複雑さを考えると、ちょっとアンバランスな感じは否めない。
♪燃え上れ 燃え上れ ガンダムー・・・
♪正義の怒りをぶつけろ ガンダム・・・
♪銀河へ向かって 翔べよガンダム・・・
だもの。
「燃えろ」はまだしも、他は内容と全然関係なくね?
反省したのか、映画版の三部作の主題歌ではどれも「ガンダム」の文字は見られないし、約6年後の「Zガンダム」でもそれは同じである。
だからさあ、ガンダム主題歌特集なんてもんを作ると、このファーストシリーズのOPとEDだけが異常なほどに浮いてしまうのだ。
EDなんて、「♪アムロ~ 振り向かないで~」だもの。
つまり本当の意味で(というか今を基準で考えた場合)の、アニソン文化ってのはこの時点では確立してなかったんだろう。
アニソンやキャラソンがオリコンチャートにバンバン入ってくるなんてのはごく最近になってからなわけで。
過渡期だったのだ。
そしてこの曲のアニメの内容とのアンバランスさが新たなアニソン文化への引き金になったんじゃなかろうか。
けどなあ、それが行き過ぎていた時期も維水志は見過ごしていない。
「ガンダムSEED DESTINY」で、西川の曲はまだしも、ケミストリーがOPでかかっときは、さすがに、
「え?」
と思ったし、まったく内容とリンクできない曲のイメージに違和感だらけの気持ちを払しょくすることが最後までできなかったものである。
それが現行アニメではだいぶ修正されているから、逆の意味での過渡期も維水志は知っているのさー。
話を元に戻そう。
皮肉なことに、スポンサー側の狙いであるプラモデルの売り上げに火が付くのは本放送から数年後のことになるのだった。
そうした予想もしなかったブームが起こるまでの間、つまりこれまた過渡期中に生まれた、不幸な作品が一つあるんだわ。
「復活のイデオン」(1980)
「コスモスに君と」(1980)
「伝説巨神イデオン」のOPとED。
なんと、本放送は途中で打ち切りという。
そりゃあんなでくの坊みたいなロボットじゃオモチャも売れんだろうて。
ガンダムもそうだが、そもそも合体ロボにする意味がないもの。
敵のバッフ・クランのメカだって、虫みたいなやつばかりでとてもかっこイイとは言えぬ。むしろグロい。
そういう面では失敗したのだろうけども、維水志はこの作品が好き。
ちゃんと映画で最終回まで見届けたさ。悲惨な最後だったけど。
まあそんな風に、一部のコアなファンしかつかみ切れていない。
まだまだ作品主体になり切れていないのだ。
迷走期だな。
本放送のガンダムがそんなにヒットしてない中、よくこれをやることになったものだ。
OP曲の歌詞にはもちろん「イデオン」の文字がある。
でもこの曲はかっこイイ。
ギターのアルペジオに乗せてのボーカルから一気に盛り上がるあの感じ。
エンディングも洒落ててバッチリ決まった終わり方。
そしてED曲はアンパンマンによるもう最高のバラード。
♪たった一つの 星に捨てられ~・・・
しんみりする~。和む~。
その後、ガンプラブームが起こり、それに続けと各社似たタイプのアニメが量産されるのである。
「機動戦士〇〇」「伝説巨神〇〇」「聖戦士〇〇」のように「なんちゃらかんちゃらザブングル」といった、枕詞を持つ戦闘メカものである。
サンライズ以外でも、「なんちゃらかんちゃらオーガス」とか、「なんちゃらかんちゃらモスピーダ」とか、「え?そんなんあったっけ」的な作品は探せばいくらでも出てくるのがこの時期だったろう。
やっぱ迷走期だ。
そんでまあ「アニソンの中に必ずしもタイトルを入れなくてもいーんじゃね?」というのを決定的にした作品が出てきたのだ。
それが、「超時空要塞マクロス」である。
「愛・おぼえていますか」(1982)
OPはそれこそ「マクロス」の連呼があるのだけども、ヒットしたのはそっちではなく、映画版の主題歌のこれ。
これこそアニソンがクローズアップされていくようになる最初の一歩なんじゃなかろうか。
機動戦士ガンダム映画版の「哀戦士」等もあるが、それらは華がないんだもの。
これはさあ、何かを突き抜けた感があるよ。
それが証拠に、これ以降のテレビアニメ主題歌で、歌詞中にタイトルが入ってないものがほとんどになってくる。
先ほどの、「なんちゃらかんちゃら〇〇」シリーズの主題歌を見てもそうである。
そして次の作品で、もう完全にアニソンの時代が変わったことが示される。
「Z・刻を超えて」「水の星に愛をこめて」(1985)
まあタイトルには「Z」が入っているけども、曲調と歌詞はもう完全に時代の変化を感じる。
そして途中でOP曲が変わるなんて、これまでほとんどなかったんじゃないかしら。
そりゃやっぱアニソンが独立した立派なビジネス機会であるということが認識されたからだろう。
つい最近、森口博子のガンダムカバーアルバムが発売されてヒットしまくっているってのはホント驚きでしかない。
それほどまでにやっぱこの2曲は素晴らしいんだね。
EDもなかなかいいと思う。
なのに、Zが終了し、続けてZZになった際、
♪アニメじゃない!
って始まった時にゃ、「それはちがーーーーっう!」と思ったものだ。
無意識に、こいつは時代を逆行している、と感じたからに違いない。
で、それはともかく、曲の詞にタイトルが入らないという傾向はもはや戦闘メカものだけに限られたことではなくなっていった。
「キャッツアイ」(1983)、「愛をとりもどせ(北斗の拳)」(1984)、「タッチ」(1985)、「悲しみよこんにちは(めぞん一刻)」(1986)・・・、ってね。
最後はその他、この時期で維水志がお気に入りのアニソンを。
「宇宙の王者!ゴッドマーズ」(1981)
「六神合体ゴッドマーズ」の主題歌。
水島裕の雄叫びから始まる曲。
「ぽぉ~」って入る効果音?みたいのがいいんだ。
そして途中の「六神がったーーーい!」っていう叫びもいい。
まあアニメは原作とはまったく違うものだけども、合体ものってこともあり、やっぱオモチャは売れたんだろうなあ。
これはそれが成功した例だったんだね。
「ときめきトゥナイト」(1982)
なんか妙に印象に残っている曲。出だしのクイーカのせいだ!
いい感じのメロディなんだよ。
歌詞も好きだなあ。
♪おん なのこーだけがもぉってるうるとらえくせれんす だいろっかんこんぴゅうたあ
♪ぶん せきのぉけぇっかぁげんざい ふぃふてぃふぃふてぃみたい~
歌詞の、メロディーへの乗せ方が天才的なんだろう。
たぶん、妹が買ってた雑誌「りぼん」を読んで知ったんだと思う。
「きのこ きのこ」って漫画もあったような・・・。
イントロがめっちゃかっこイイ。
ベースのチョッパー(スラップ)が最高。
女性のボーカルだけどもめっちゃ迫力がある。
以上。
この後、エヴァまで、サンライズ作品以外でアニメをみることがほぼなくなった。
それもドラグナーまでは見た記憶があるのだけども、内容をほとんど覚えていないんで、きっと途中で飽きて最後まで見ていないと思う。
平成になり、エヴァからのアニメ新時代を迎えるまで、維水志にとっての昭和アニメは静かに幕を閉じたのだった。
それと共に簡単に口ずさめるアニソンも。
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