維水志バンド史 その七
維水志がバンドでエレキベース担当として演奏した曲やバンドに関するエッセイシリーズ。
今日はサディスティックミカバンド。
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やっぱ「黒船」だよねぇ。
サディスティックミカバンドの存在を知ったのが、バンドからだったのか、麻雀からだったのか、よく覚えていない。
なんで麻雀からなのかというと、彼らの曲で「ファンキーMahjang(麻雀)」というのがあり、当時、我々の間でめっちゃ麻雀が流行っていたから、というだけなんだけどね。
「みんなでするある ファンキー麻雀♪」
「おきたら又する ファンキー麻雀♪」
「ハコテン気にせず ファンキー麻雀♪」
っていう歌詞がもうなんか病みつきになって、麻雀やっている間、みんなで歌ったりするある。
この、「~するある」ってのが、中国人が日本語を話すとどーしてかこーゆー言い方になっちゃうんだろうか。
でもこれが面白い。
そして、歌詞の最後の、
「スケベに変態 ファンキー麻雀♪」
ってのがまたよくわからなくて最高だよ。
まあでもやっぱ普通に考えると、バンド関連から彼らの存在を知ったんだろう。
それはもちろん、珠玉のアルバム「黒船」で知った、ということは間違いない。
このアルバムの曲、維水志所属のバンドはやらなかったけれど、仲間のバンド「九蓮宝燈」が文化祭でやっていた。
ちょっと、というか、かなり羨ましかった。
だって、ギタリストの腕が相当じゃないとやれないもの。
高中正義だもの。
彼らが演奏したのが「黒船」という曲。
嘉永六年六月二日・三日・四日という、三つのパートに分かれてんだけども、最後の四日のギターソロが、そりゃあもう痺れる。
ギターが鳴く?泣く?
いやあもう、そんなんどっちでもいい。
とにかく圧巻。
昔、車にウーファー積んでるほどカーステに凝ってる時があったのだけれど、もう頭痛くなるほどの大音量で聞きながら運転してたことがあった。
エレキの、いわゆるヴァイオリン奏法っていう、ピックを持つ手の小指をギターのボリュームに引っ掛け、ボリュームゼロの状態でピックで弦をはじき、そこからボリュームを上げていくってやつ。
それで弦楽器みたいな音が出るんだけど、それを九蓮宝燈のギタリスト・ヒカシューが弾いてんの見て、ただただ「すげー」と思った。
高三になって、自分のバンドでレインボーのキャッチザレインボーをやった際、ウチのギタリストもそれを見事にやってくれたのがまた嬉しかった。
そしてリズムがまたよくわからんリズム。
確か、ヒカシューが言っていたのは「8分の7拍子だ!」だったと記憶しているが、それが正しいのかどーかは定かではないが、それを聞いて思ったのは、「なにそれ!?」でしかなかった。
当時、維水志は楽譜の理解がゼロだったもんで、4分の4拍子とか3拍子ぐらいしか知らなかったから、8分の7拍子なんてあるんか、と思った。
実際、この六月四日のドラムのスネアをたたくタイミングに合わせようとすると、すっげー難しいので、「ああ、きっとそーゆー謎なリズムで作られてんだろう」と、妙に納得したものである。
そんな風に、このアルバムは奥が深い。
バンドで演奏した曲が含まれていないけど、これまた何度も聞いたし、今でも聞いている。
こちらのサイトの記事を読んでみてわかった。
そーか、そんなにいろんないきさつがあって、ようやく完成したアルバムだったのか、と。
そしてめっちゃ洋楽の影響を受けてんだ、ってこともわかった。
そこは少しザンネンな感じがしたが、逆にそうじゃなきゃこんだけのもんが完成しなかったんだろうからしょーがないとも思う。
日本文化ってのはそもそもオリジナリティのないもんが多いけど、そこからオリジナルよりも何倍も優れたものに昇華させちまうのがまた一つの日本特有の文化なんだし。
またメンバーも凄いわ。
曲について語ろう。
「墨絵の国へ」
先ほどのサイトを読んでから改めて聞くと、なるほどー、と思う。
朗読が左右別々に聞こえてくんのは確かに好きだったが、それが高橋幸宏の声だってのは知らんかった。
「何かが海をやってくる」
でもドラムのリズムが、ホント、何かが海の上をやってくる感じがイメージできる。
「タイムマシンにおねがい」
まあこれは最近じゃ(といってももうかなり古いが)カエラちゃんで有名になったよな。
曲の終わり方がいいんだよ。
ミカの声が、今でいう、アニメっぽくて好きなんだよなぁ。
「黒船」
「嘉永六年六月二日」
先ほど述べた、難しいリズムの曲。
これ、演奏すんの、大変だろうなあ。
「嘉永六年六月三日」
シャウトばっかのやつ。
参加した人はさぞかし気持ちよかったろうなあ。
「嘉永六年六月四日」
先ほど述べた。もう最高。何回でも聞いちゃう。
「よろしくどうぞ」
ちんどん屋だよ。
何故これ?おもしろいなあ。
これもボリュームマックスで聞いてんと最高だったが、車の窓を全開にしてて信号待ちでこの曲が流れてた時はさすがにこっぱずかしかった。
「どんたく」
一番好きかも。
これもちょっとなんかリズムが特殊なのか?
クラビ・サウンドがたまらん。
文明開化の際の、日本人のウキウキ気分が伝わってくる歌詞が大好き。
「四季頌歌(しょうか)」
上記の二曲の後にこの曲、そして次。
こうして聞いていると、やっぱ曲順ってのは超重要に思える。
こーしたアルバムはランダムで聞くべきじゃないんだよ。
「塀までひとっとび」
このギターもファンキーで好きだなー。
ミカの「ふたつっ!」ってとこが妙にかわいい。
「颱風歌」「さようなら」
ホントに物凄かった勢いが収束していく感じだよ。
さようなら、って感じ。
今、改めてこのアルバムを聞きながら書いている。
いいもんはいつまで経ってももいいもんだねぇ。
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