何十年かぶりに原付に乗る
原付に乗るなんて、一体何年ぶりだろうか。
しかもスクーターに。
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昨日、ナッポスでタイヤ交換をしてもらっている間、代車として借りたものである。
なんたって交換作業に2時間ぐらいかかるってんで、野暮用を済ませておきたかった。
で、ダメもとで代車がないかどうか聞いてみたら、「ガソリン満タン返し」という条件で借りられることがわかった。
じゃあ、貸してくださーい！
まあ5キロ先にある施設に行って帰って来るだけだから、ガソリン満タンっつったって1リッターも入らんかもしれんが。
この辺り、歩いて行ける距離で時間がつぶせそうなところが何もない。鉄道の駅すらない。
2時間、店内でスマホと睨めっこはさすがに萎えるので助かる。
おー。ナッポスのシールが貼ってある。
ところで車種すらわからん。
これ、ちゃんと速度出るんかい。
いきなり国道246号を走らなきゃならんのだぞ。
しかも上り坂じゃんか。
めっちゃ大型トラックが走ってんのに、横をバンバン抜かれていったらめっちゃ怖いがな。
またがって走り出す。
あ、いけね。グローブ忘れた。なのにライダースジャケットとシステムヘルメットって・・。
およそ原付に乗るには相応しくないような格好だが仕方あるまい。
おー。
お、遅い・・・。
坂を勢いよく登れない。
予想通り、上記で述べた通りになっている。
こ、怖い、怖すぎる。
交通の流れが良くなると、バンバン抜かれていく。
こんなんで昔はノーヘルでオッケーだったなんて、信じられんわ。
そしてブレーキがまた弱い。
こんなブレーキングじゃ速度出せん。
途中で左側もブレーキだったってことにようやく気付くも、ゴールはすぐそこである。
恐怖を感じながらもなんとか5キロ先の目的地まで無事に到着。
せっかくだから、桜の木の下でこうして記念撮影を。
ふー・・・。
流れに乗って走れないってのは、これほど怖いものなのか、と悟った。
で、目的地で用事を済ませる。
ちなみに維水志のシステムヘルメットはシート下に収納できないのだった。
や、役に立たない・・・。
その後、ホムセンに寄った。
そろそろ1時間ぐらいは経過しただろう。
とりあえずナッポスに戻ることにした。
そしたら、その途中、ナッポスから電話が入る。
インコム付けてるから、メットを被ったまま走りながら通話が可能である。
何かと思ったら、作業員が作業中にロデムのホイールに傷をつけてしまったので、それを確認して欲しいんだと言う。
マジかよ～。
もうさー。
不運なことって、ホント続くよね。
こうなると、「こんだけ嫌なことが続いたから、次は絶対にいいことあるさー。宝くじ、買おうかな」とか、自分に言い聞かせて、心を騙さないと、発狂してしまいそうになるのである。
そんなことを考えながら、原付の恐怖も忘れナッポスに着くと、作業員二人と担当の店員一名の三人が雁首揃えてPITの前に突っ立っている。
いやいや・・・。そんな重症？
で、見せてもらうと、内側に三か所ぐらい黒い塗装が剥がれて白くなっている点がある。
触ってみると、深い傷ではないようだ。
あ～、まあ、こんなんだったら別にどーってこたないよ。
「塗装しといてくれりゃいーよ」
と、伝えると、「それだけでいいんですか？」とかおっしゃる。
じゃあ他に何かしてくれんのかいな？
「全部交換しろ」とか「土下座しろ」とか「工賃ただにしろ」とか言っていーんか。
そう言ったら通るんか？
客が維水志で良かったね、君たち。
わたしはそんな酷い要求はできません。
なんか、こんだけ不遇な目に合っているとさー、明らかに立場が弱い人たちに強く出られないんだ。
「あ～あ、大変だったね、さぞかし不安な気持ちを抱いているだろうね」って思っちゃう。
ホントは泣きたいのは自分なのだけれど。
結局、借りた原付のガソリン満タン返しだけは免除してもらった。
タイヤ交換が終わった後、塗ったところも見せてもらった。
傷があるのが全然わからん。
「ついでに他に傷ついた部分があったので塗っておきました」
うん。それはやって当然。それで取り繕ったつもりか。
言い訳にもなりゃせんよ。
車検、ここで整備してもらおうと思ったんだけど、ちょっとどうしよっかなあ・・・。
まあそうした些細な失敗でも、きちんと報告してくれるところは評価したいけどなあ・・・。
もう少し考えることにしよう。
その後、近くの桜並木にてバイクを撮影。
歩道を押して歩いたら、散った桜の花びらがタイヤに。
桜満開！って素直に喜べないなんて、残念な年だよ。
こんな状況が一体いつまで続くんざましょ？
維水志、それ以外でもここんとこ精神的ダメージを食らいまくっていて、実はかなり弱っているのである。
うん。
でも、ふさぎ込んでいても仕方がないよね。
次は絶対にいいことがあるに決まっているのさー。
そーゆーわけで、皮むきツーに出かけることにした。
ちょっと隣りの県まで。
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