ちょうど去年の今頃、ユーザー車検にチャレンジし、見事一発で合格した。
数々の失敗があったが、さすがに要領を得たようで、記事にするようなこともなかったかもしれない。
で、確かそんときの走行距離だが、それより2年前の車検時からほとんど伸びてなかったと思う。
最後のロングツーリングと言えば、2019年8月のガチョウ倶楽部での福島ツーリングだったか。
その後はコロナの影響で、遠くてもせいぜい山梨や西伊豆へ出かける程度。
後はもう江の島やら御殿場やら近場で、Ninja1000に乗っている恩恵をあまり得られない状態が続いた。
それでまあ、大排気量バイクって、高速道路に乗ってなんぼなんだ、って実感した。
維水志にとって243キロ(確か)の車重は重すぎて、気軽に街中で乗るといった、バイクをいわゆる足として使う気にはとうていなれずに、何か月もエンジンをかけない、なんて日が続いたものである。
実際、重心も高く、ちょっとバランスを崩すともう支えられない。
結局、左右にそれぞれ2回ずつぶっ倒したんだと思う。全部立ちゴケ。
さすがに最後はカウルが割れたがアルミテープで補強して終わった。
低速では気を遣うため、急こう配のワインディングロードはめっちゃ苦手だった。
手放す一年間ぐらいにようやく慣れてきた感があった。
一方で高速道路では水を得た魚。
時速100キロ走行がまるで50キロで走っているかのような錯覚があるし、どっからでも加速するんで自分の思うがままの進路を進むことが可能だった。
だから危険。
さすがに200キロは怖くて到達できなかったか、リミッターが効いてたかわからんが、180キロ以上になることは幾度となくあった。
もうね、そんな走り方する年齢じゃないわけね。
だけどこんな出来の良いバイクに乗っていると抑えが効かない。
なので苦渋の決断を強いられることになった。
「こりゃあもう手放すしかなかろう」と。
で、車重を抑え、ライディング姿勢も楽で、タンデマーにも優しい、そしてNinja1000を下取りにして購入可能が現実的なバイクを探すことにしたのだった。
まあそれがトライアンフのタイガースポーツ660だったのね。
ちょうど去年の年末までキャンペーンやってたんで、絶好の好機と言わんばかりにすぐに飛びついた。商談もあっという間に決まったよ。
納車日は去年の12月7日だったか。
結論から言うと、この選択はとても正しかったと言える。
こちらに関してはまた別の記事で詳しく。
それで最後の思い出に11月に西伊豆にマイハニーとタンデムツーへ出かけた。
4気筒のサウンドがもうすっかり耳になじんでいたし、心地よかった。
つくづく良いバイクで、手放すのが本当に惜しいと改めて思ったものである。
リターンして以来念願だった、大排気量バイクの経験を成就させてもらったし、その恩恵にもずいぶんとあずかった。
もう悔いはない。
いい思い出をたくさんありがとう。