長浜ラーメン
コインパーキングに戻って再び長浜エリアまでクルマを飛ばす。
店の近くまで行くと続けざまに長浜ラーメンの看板が・・・。
一体どれ?
たまたま走っている左側に「元祖」の文字が書いてある店を発見。
おそらくここなのだろう。
で、駐車場を探すがラーメン屋専用のものはなさそうである。そりゃこの都会じゃあ専用駐車場は無理だよね。
またまたコインパーキングの世話になり店の近くまで来ると、するする。豚骨の強烈なニオイが!
店内を窺うと数名のお客さんがラーメンをすすっているのが見える。
さていよいよだ。
と、その前に。またまた名前を勝手に使ってしまって申し訳ないが福岡出身の単身ライダーさんのアドバイスを復唱する。「ラーメン1つと注文してはいけない。ラーメンしかないから。麺の固さを指定するのだ」と。
で中に入ると「いらっしゃいませ」より先に「麺の固さはどうしますか?」と問われた。
え?拍子抜けしたがともかく「固めで」と答える。マイハニーは「バリカタで」と。
カウンターの席に座る。店内を眺めると確かにメニューはラーメンの値段と替え玉、替え肉の値段しか書いてない。
あと「長浜ラーメンの名を語る偽者がぷーたら・・・」的な内容のことが書かれた張り紙がしてある。
テーブルの前にはお約束の紅しょうが、ゴマなどがあり、お茶はセルフサービスでやかんがどかんと置いてあるだけだった。
ちゃらい店員のにいちゃんたちが楽しそうにくっちゃべりながら仕事中である。
待っている間、続々とお客さんが入ってくる。
彼らの注文を聞くと「固麺で」とか「なま」とか言っているようだ。うーむ。
で、最初の一杯をあんちゃんは「なまです」と言って持ってきた。よくわかんなかったがオレたち二人の間にしかもオレの近いほうに置いたからたぶんオレの「固め」のだろうと思ってそれをいただいた。
後でわかったがそれがマイハニーのバリカタのほうだったようだ。確かにバリカタなんだから先に出てくるわけで・・・。気付かずに食べちゃった。ゴメンね・・・。
「なま」つまり生麺に近いぐらい茹でてないってことなのだろうな・・・きっと。
で味は?
うまい!全然とんこつ臭くない。後を引くうまさだ。ねぎと肉のバランスもちょうどよくてサッパリと食べることができた。
神奈川県内で本格的なとんこつラーメンを食する機会はあまりあるわけではないが、食べたことのあるどれとも違う味だった。
とんこつはとんこつでも長浜ラーメンってくらいだからまた違うジャンルなのだろう。
「替え玉いっちょう!」と行きたかったが、やっとのことで空けた胃の隙間だ、それ以上は無理なのであった。
今日はこれを目標に1日過ごしてきたのにあっという間に終わってしまい、なんか尻切れトンボのような状態になって一気に気が抜けたのだった。
「ごちそうさま」とあんちゃんに向かって言うと「替え玉とかしてないですか?」と問われた。
おいおい、自己申告制かよ。しゃべってないで、もうちっとまじめに働こうよ。
で、その金額が驚きの合計800円である。
800円!関東じゃ下手するとラーメン一杯食えやしない。いや下手しなくてもそうだ。神奈川で有名な中村屋なんかラーメン一杯850円からスタートだ。
すばらしい!長浜ラーメン。一杯400円でこの味とは!何回でも来たくなるではないか!
関東のラーメン屋よ。少しは見習え!
ラーメンだぞ、ラーメン。なんで最低が700円あたりからスタートすんねん!
え?一杯のラーメンに命をかけてるって?そりゃ長浜ラーメンだって同じでしょうよ。
エリア的にも地代がものすごく安いであろう土地に店を構えていながらいっちょ前の値段を取る。で、うまけりゃいい。ところが食べ終わったあと「金返してもらえないか?」と思うようなひどい店も多々あったりする。
トッピングもそのほとんどが100円以上だ(吉村家は別)。煮玉子1個100円とか言って全然味滲みてない煮玉子だったりとか、いけない例はたくさんある。チャーシューメンで中盛なんかにするとまず1000円以上は持っていかれる。
一方、ここ長浜ラーメンで関東標準の700円にしようとするなら替え玉2回、替え肉1回が必要だ。十分で余りある。あんちゃんたちの勤務態度は別として客のことを考えるならまずこのような価格設定をするべきである。
うまくない店は当然淘汰されていくのは言うまでもない。しかし流行ってる店だって、おいしけりゃ「どんだけ儲かんだよ」ってぐらい儲かるでしょうに。少しは客に還元しようぜ。
とか文句言っても庶民の声など届かないし、嫌なら食わなきゃいーだろ、と言われればそれまでだ。
うーむ。けどラーメンが好きなだけに苦言を呈したかった。それほどまでにこの長浜ラーメンのコストパフォーマンスは優れているように思えた。
いい想いができてホントによかった。
単身ライダーさんに改めて御礼を言いたい。
ありがとうございました。神奈川エリアへいらっしゃる機会があれば是非一言お声をかけてくださいな。あ、でも六角橋にいらしことがあるのだった。
時間は夕方6時を少しまわったところだった。飛行機の出発時間までまだ3時間近くあるというのに目標を失いもぬけのから状態になってしまったのだった。
なんかもうクルマもとっとと返し、早く福岡空港に行ってお土産など買いつつゆったりとしたくなったのである。