「べんべー」のバイクはどうなのよ?
その昔、20歳ぐらいだったろうか。知り合いに金持ちのおっちゃんがいた。
そして所有のクルマは自慢のBMW。
何シリーズとかは当時認識してなかったんで覚えてはいないが確かすげーやつだったはずである。
「維水志くんは『べんべー』に乗ったことあるかい?」
と、鼻につくような質問をされ「なんじゃそりゃ?あるわけねーだろ」と思いつつも
「いえ、ないです。すごいんですか?」
「うふふ・・。BMW(べんべー)だよ。今度、乗せてあげる」
「(べんべー・・・・・・。なんじゃそりゃ?)」
当時、他の若者に違わずクルマに興味はあったが外車部門にはまるでうとかったので、他の人に聞いてやっとBMWがドイツの超高級車メーカーだ、ということがわかったのだった。
そして「マツダのRX-7」とかではなく、会社の名前=クルマの呼称、というのもどこかしっくり来ない感じだった。
そーいやもう最近じゃBMWのことを「べんべー」とは言わなくなったのは何故だ?
マイハニーに「『べんべー』って知ってる?」って聞いても「どこかの方言?」と言っていた。
それはともかく、昔はクルマが人のステータスを語るということが今と比べ物にならないくらい凄かったものだ。
若者は、それこそ国産のハチロクレビンだー、シルビアだー、ランサーだーなどと騒いではいた。
だが、そんなのより何よりも国産で最上位人気に君臨していたのがソアラである。
「ソアラ乗ってる」ってだけでそりゃあもうヒーローで「黙っていても女子が寄ってくる」と言われたものだ。
そしてバブル期、そのソアラ以上に人気を博したのが「べんべー」すなわちBMWなのである。
ベンツまで行ってしまうと、それは堅気の人ではなくなってしまい、ゴルフだと庶民止まりなので、BMWは洗練されたVIPの乗り物の代名詞でもあったような気がする。
(VIPも今じゃ使わんね。CEOかね)
そんでそのおっちゃんに乗せてもらう機会が実際にあった。
「どうだい?維水志くん、地面に這いつくように走るのがわかるかい?」
と、首都高を走りながら、またしても札束で顔をぺんぺんしているかのような口調で聞かれたが、悔しいけど「確かに国産車と違ってゆらゆらしない」と実感したのだった。
そんなのが維水志とBMWとの出会いだったもんだから、「BMW」のロゴを見ると、
「ははーーっ」m(_ _;)m
っと、思わず頭を下げなけりゃいけない、と思ってしまう、維水志にとっては今でもそんな敷居の高いブランドのイメージなのである。
実際、今も高いし・・・・。
「じゃあ、バイクはどーなんだ?」
中免の世界に限られていたときにはまるで興味がなかったが、これからはそうはいかん。
先日、DUCATIのディーラーに行ったときも店の人が言ってたのは「BMWなんかはどこまで走っても疲れないバイクです」と他社にもかかわらず褒めちぎっていたのだった。
もちろんDUCATIの良さを語ることも忘れてはいなかったが・・・。
長距離ツーリングを主眼において大型二輪免許を取った維水志にとって、その店員の話は聞き捨てならなかった。
「こりゃ一度足を運んでみないといかんな・・・・」
もちろんすでに責めに行ってみた。
相変わらず行動は早い。
平塚にBMWバイク専門のディーラーがあるので先日そこへ。
早速お得意の「つい先日、大型免許取りまして・・・・」という入りから会話を切り出しいろいろと話を聞く。
一番興味があるのがNinja400Rと同じ並列2気筒なのにどーして疲れないのか?ということだった。
影丸で高速道路を40分も走ると手足がしびれるのである。
ましてや排気量のでかいBMWじゃもっと大変なことになるんじゃないか、と思った。
すんません・・・。
いろいろ話しをしてくれたのだけれど、あんま聞いてなかったか理解できなかったかどちらかで覚えてましぇん。
でも、とにかく「全然疲れないです!」と自信を持って断言してたのが印象的だった。
なんでもこの店ではたっぷり試乗もさせてくれるというので、また改めて来ることを約束して帰ったのだった。
むーん。
スタイル的にはそんなに惹かれないのだけど、中身がすごそうだぞ。
他に並列4気筒やスバルと同じ水平対向エンジンもあるのだ。
絶対に試乗させてもらおう。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
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